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2012年11月17日土曜日

宇宙飛行士・山崎直子さん「自分の選択に自信を」、河瀬高校創立30周年記念式典で

 滋賀県立河瀬高校(河瀬中学校)の創立30周年(同10周年)記念式典が10日、文化プラザで開かれた。式典の中で行われた記念講演では宇宙飛行士の山崎直子さんが将来の生き方について中高生たちにアドバイスした。
 山崎さんは、小学生6年生の時に出身地・千葉県松戸市のラーメン店で初めて外国人を見たのをきっかけに他国に興味を持ち始め、中学では英語部に在籍。高校、大学と宇宙や宇宙工学について学び、筑波宇宙センターで働いていた時に2度目の挑戦で宇宙飛行士になったことを紹介しながら「何でもまずは行動に移さないと。一度や二度の失敗は気にせず、やりたい気持ちがある以上はやり続けないと」と述べた。
 1999年から宇宙へ旅立つ2010年(4月5日)までの過酷な訓練の内容や、宇宙での生活、宇宙からの地球の姿を、写真を使いながら解説した上で、「これからの世の中は正解が無い世界、常識が変わる世界になる」「自分の選択に自信を持って歩いていってほしい。どの道を歩くかよりも、歩いた道をどう歩くかが大切だ」と教えた。
 講演後には舞台から降りて生徒たちからの「宇宙人はいますか」「僕も宇宙飛行士になれますか」などの質問に積極的に答えていた。
千人超で30周年祝う
 河瀬高校30周年記念式典には在校する中高生やOB、教員ら計約1100人が来場。櫟敏校長や記念式典実行委員会の谷口典隆委員長があいさつした後、生徒会長の上田彩果さん=高校2年生=が「地域で認められる学校になったのは先輩方の一年一年の積み重ねがあったから。伝統や文化を汚すことがないよう、誇りをもってよりより学校になるよう努めていきたい」とあいさつした。
 式典後には山崎さんの講演と河瀬高OBでバイオリン奏者の高岸卓人さんらによるコンサートも行われた。

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