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2011年1月5日水曜日

(正月特集号)4月に統一地方選、滋賀県議選と彦根市議選

 滋賀県議選(彦根選挙区・定数4)は4月10日に、彦根市議選(定数24)は4月24日に行われる予定。特に国政の影響をもろに受ける県議選が注目される。
 県議選はいずれも現職で、民主党の中沢啓子氏(52)=2期=と江畑弥八郎氏(56)=1期、自民党の西村久子氏(67)=1期=が再選を狙う。また現職の中村善一郎氏(75)が引退するため、後継として彦根市議の細江正人氏(64)が自民党公認で出馬することが決まっている。
 ほかにも共産党が候補者を擁立するとみられ、現時点では民主2、自民2、共産1の構図だが、前回は7人が乱立したため、今後、新たな候補者が出る可能性がある。県内に支部を立ち上げたみんなの党の動きも注目だ。政治通の市民からは「出来レースに終わらないためにも、若手の候補者に出て欲しい」との声もある。
 県議選はこれまでのところ目立った争点はない。前回の県議選では国政での追い風もあり、民主党が圧勝した。民主党は、昨夏の参院選では絶大な人気のあった嘉田知事と共に戦い、一定の支持層を得たが、国政の方でふがいない政権運営が続いているため、国民の多くが同党から離れており、県議選への影響が出るとみられる。
 一方で、自民党は県連の基盤がまだまだぜい弱で、支部組織の広がりも見られず、無党派頼みの状況が続いている。
 共産党は彦根の組織が弱いため、苦戦が予想される。
彦根市議選は定数24の争い
 彦根市議選は今回から定数が28から24に減る。引退がささやかれているベテラン市議らも滋賀彦根新聞の取材に「後任がいない」として明確な姿勢を示していないが、各議員の地元市民からは「若手に譲るべきだ」との声もあがっている。
 特に争点がないため、学区内の地縁による従来通りの選挙になりそうで、学区だけにこだわらない元気な若手の出馬が望まれる。
 ※解説=今春は統一地方選があるが、国政の影響も受けるため、各政党とも戦々恐々としており、結果によっては衆議院の解散総選挙へつながる可能性も大だ。
 政権交代後、国民の期待に応えることができず、ふがいない政権運営が続く民主党にとっては、極めて厳しい選挙になるのは間違いない。滋賀の場合、親嘉田の立場にある同党だが、必ずしも同党支持層と嘉田支持層は結びついていない。
 一方で、対する自民党も支持率は民主党を何とか逆転したものの、それは民主党の失政によるもので、滋賀を含む地方組織のぜい弱ぶりは目を覆うばかり。ただ自民・滋賀は、保守の理念を貫徹している有村治子参院議員を県連会長に就けたことにより、保守支持層を固めることはできる。民主から離れた無党派層や親嘉田票の取り込みが鍵を握る。
 さて、国政については、早期解散を求める野党とそれに応じない民主党との駆け引きが続くだろう。この拙文を書いている昨年12月中旬から、年末にかけて政局が動く可能性もあるため、詳しくは示せないが、いずれにしても、先の衆院選で民主党を支持した国民の多くが同党から離れており、支持率の浮揚は至難の業であろう。
 世論の流れにより、総選挙が行われた場合、再び政権が交代することが濃厚だ。今年も政局は混沌としそうで、国民がそれに振り回される一年になりそうだ。(山田)

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