2011年1月12日水曜日

(正月特集号)「ROBO―ONE(ロボ・ワン)」常勝チーム 彦根の「MARU Family(マル・ファミリー)」にインタビュー

 二足歩行ロボット競技大会「ROBO―ONE(ロボ・ワン)」の常勝チームとして全国的にも知られる「MARU Family(マル・ファミリー)」こと、丸直樹さん=彦根市大薮町=と、息子で中央中学校3年生の健太君(15)に、これまでの活躍や今後の目標を聞いた。
 丸さんは製造工場が多くある東京・大田区にいた少年時代、近くの部品製造工場に通い、そこの機械を使って車や船の模型などを自作していた。大学では電気工学を学び、卒業後は大手電機メーカーで働いていた。そして、退職後、1992年に彦根に移り、鋳造会社の経営を開始した。2005年に、テレビで「ロボットバトル世界一決定戦」を見たのをきっかけに、ロボット作りを開始。ガンダムに似たロボットを作り、その年の5月に大阪であったロボファイトに「MARU Family」として初出場し見事優勝。その3カ月後に行われたロボ・ワン(ジュニアクラス)には、操縦者として健太君も当時小学4年生ながらデビューを果たし、3位の記録を収めた。
 その後、丸さんは一ランク上のロボ・ワンで戦えるマシン作りに入り、その年の12月には、赤を主体にした戦闘ロボット「キングカイザー」(高さ33㌢×重さ2・5㌔)を完成させて、ロボ・ワンに出場。
 高さ6㌢の連続ジャンプ、高さ12㌢からの着地をこなせる技能と、健太君と弟で金城小6年の龍馬君(12)の操縦で、見事初優勝を果たした。元々は丸さんが操縦し、息子たちが操縦する際はセコンド役を務めていたが、いつの間にか息子たちがアドバイス無しに操縦していることに気づき、その時に「抜かれた」と思ったという。
 丸さんはロボット作りに専念し、キングカイザーは改良に改良を重ねて、最終的には2009年11月に高さ1㍍×重さ9㌔まで、15種類を製作した。
 ロボ・ワンは年に、ロボ・ワングランプリ、ロボ・ワングランプリチャンピオンシップを含めて計3~6回あるが、「MARU Family」は06年以降もそれぞれの大会で好成績を収め、07年~08年のシーズンは見事、ロボ・ワン初の「三冠王」を獲得し、一躍有名になった。続く08年~09年も王座を守り、その地位を確固なものにした。
 しかし、最近では「エンターテイメントだけではなく、人のためになるロボットを作りたい」との思いが強くなり、08年8月から始まった、人の役に立つ「お手伝いロボットプロジェクト」も重視し始めている。
 「卵をつかんで容器に移す」、「Tシャツを畳んで片付ける」などをロボットが競う大会だが、ロボ・ワンに比べて、まだまだ知名度や人気も低く、参加者も少ないという。
 丸さんは、介護の必要な方など家庭の場でお手伝いできるロボットを作っていきたいと意気込んでいる。
 健太君は操縦だけでなく、ロボット作りの方も小学生のころからしており、これまでにひこにゃん型のロボットなどを作っている。
 昨年5月には、自作のロボットでサッカーをして対戦する「ロボカップジャパンオープン2010」ジュニアの部に、友人とのチーム「シューティングスター」で、滋賀県代表として全国大会に出場し準優勝の記録を収めた。
 健太君はロボット作りについて、「自分の作ったプログラム通りにロボットが動くことがおもしろい」とし、「将来はロボットの開発でノーベル賞がとれるような人間になりたい」と話していた。

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