彦根仏壇の技術を生かす商品作りを目的にした「仏壇塾」(8回目)が26日、彦根商工会議所で開かれ、大阪大学光科学センターの特任研究員・根岸和政さんが商品作りのアイデア創出をテーマに講義。塾の中では、「塾生」たちから次世代の仏壇へのユニークなアイデアも出されていた。
根岸さんはアイデア創出の阻害要因について「過去の失敗経験によるトラウマだ」と指摘。「失敗は過去のもの。ビル・ゲイツだって失敗してきたが、成功イメージで乗り越えた」と例示し、「成功イメージをえがくことが、モチベーション向上と柔軟な発想をもたらし、トラウマを払いのける」と説いた。
また「アイデアに対する批判は不要。突飛な案も含めて、質より量が大事」「実現可能かの判断と実行はその後だ」と話した。
講義では、「次世代の仏壇とは?」を題にアイデア出しトレーニングも行われ、参加者からは「故人の肉声による励まし仏壇」「仏壇ロボット」「ポータブル」「子ども何でも相談仏壇」などユニークな案が多数出ていた。寺村仏壇店(後三条)の寺村大佑さん(29)は「とてもいい刺激になった」と話していた。
仏壇塾は、滋賀大学産業共同研究センターと彦根商工会議所が昨年10月6日から開講。大学の教員らが講師となり、2月23日までに計10回の講義があり、仏壇職人らが受講している。
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