彦根市河原1丁目の小田柿寿郎さん(75)が、湖東湖北の風景や町並みを描いたスケッチ集「湖国風景を描く」を発刊。「この本を見ながら、滋賀の自然と歴史を感じてほしい」と話している。
元県職員の小田柿さんは広報課で広報誌のデザインを担当していた27歳のころに県庁内の絵画サークルに入り、講師を務めていた亀尾従道(よりみち)さんに師事。8年後の1982年には東京の仁科展で入選、彦根市展無鑑査資格の取得など才能を発揮。以降も顔彩スケッチや油絵、水墨画の作品を描き続け、現在は現代水墨画協会理事長を務めるなど全国クラスの画家として活躍している。
50年近く描いてきた中で、小田柿さんは「県内各地の湖や漁村、山村、市街地を訪れて、気軽にスケッチするのが楽しみだった」と説明。そのうち彦根、甲良、豊郷、多賀、米原、長浜、近江八幡、日野の市町で描いたスケッチ画から選んだ230点を本にまとめた。市町ごとに思い出を紹介したエッセーも掲載している。
彦犬地区の主な作品は各方向から望む彦根城天守や旧城下町の町並みのほか、花しょうぶ通りの旧商店、錦町の裏通りのカフェ、西覚寺太鼓堂、長曽根の教禅寺、多景島遠望、柳川町からの荒神山、高宮の音瀬酒造、鳥居本の明願寺、善谷の教円寺、甲良神社の森、尼子公民館、在士集落、豊郷の唯念寺太鼓堂、阿自岐神社、豊郷小旧校舎、豊郷病院からの伊吹山、伊藤忠兵衛記念館など。
小田柿さんが生まれ育った日夏町のページでは、筒井、五僧田、安田、泉、寺村、妙楽寺、中沢、島の小字ごとの集落や古民家、荒神山神社の水無月大祭のモノクロ作品を掲載。エッセーの中では「私の好きな風景は荒神山を背景にして前に広がる日夏の里の田園風景だ。しかし近年、住宅化が激しくて急激に風景が失われつつある。思い出が遠のいて行くようで寂しい思いだ」と解説している。
小田柿さんは「たくさん描いてきた絵がスケッチ集としてまとめることができうれしく思う。湖国の多くの皆さんに見ていただき、魅力的でいとおしい郷土の再認識につながれば幸いだ」と話している。スケッチ集はB5判、カラー136ページ。1冊税込み3080円。小田柿さん宅や市内書店、発行のサンライズ出版で販売。問い合わせは小田柿さん☎(22)3910。
元県職員の小田柿さんは広報課で広報誌のデザインを担当していた27歳のころに県庁内の絵画サークルに入り、講師を務めていた亀尾従道(よりみち)さんに師事。8年後の1982年には東京の仁科展で入選、彦根市展無鑑査資格の取得など才能を発揮。以降も顔彩スケッチや油絵、水墨画の作品を描き続け、現在は現代水墨画協会理事長を務めるなど全国クラスの画家として活躍している。
50年近く描いてきた中で、小田柿さんは「県内各地の湖や漁村、山村、市街地を訪れて、気軽にスケッチするのが楽しみだった」と説明。そのうち彦根、甲良、豊郷、多賀、米原、長浜、近江八幡、日野の市町で描いたスケッチ画から選んだ230点を本にまとめた。市町ごとに思い出を紹介したエッセーも掲載している。
彦犬地区の主な作品は各方向から望む彦根城天守や旧城下町の町並みのほか、花しょうぶ通りの旧商店、錦町の裏通りのカフェ、西覚寺太鼓堂、長曽根の教禅寺、多景島遠望、柳川町からの荒神山、高宮の音瀬酒造、鳥居本の明願寺、善谷の教円寺、甲良神社の森、尼子公民館、在士集落、豊郷の唯念寺太鼓堂、阿自岐神社、豊郷小旧校舎、豊郷病院からの伊吹山、伊藤忠兵衛記念館など。
小田柿さんが生まれ育った日夏町のページでは、筒井、五僧田、安田、泉、寺村、妙楽寺、中沢、島の小字ごとの集落や古民家、荒神山神社の水無月大祭のモノクロ作品を掲載。エッセーの中では「私の好きな風景は荒神山を背景にして前に広がる日夏の里の田園風景だ。しかし近年、住宅化が激しくて急激に風景が失われつつある。思い出が遠のいて行くようで寂しい思いだ」と解説している。
小田柿さんは「たくさん描いてきた絵がスケッチ集としてまとめることができうれしく思う。湖国の多くの皆さんに見ていただき、魅力的でいとおしい郷土の再認識につながれば幸いだ」と話している。スケッチ集はB5判、カラー136ページ。1冊税込み3080円。小田柿さん宅や市内書店、発行のサンライズ出版で販売。問い合わせは小田柿さん☎(22)3910。