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2012年11月29日木曜日

外来魚のポリプテルス 彦根の旧港湾で見つかる

 滋賀県は26日、外来魚のポリプテルスの一種=写真は県水産試験場提供=が彦根旧港湾で捕獲されたと発表した。
 ポリプテルスはアフリカの熱帯・亜熱帯域の沼や流れの緩い河川に生息している。細長い体で、頭部が大きく、前半部が上下にへん平。昆虫やカエル、魚などを食べる。国内では観賞用として流通している。旧港湾では全長36・7㌢、体重402㌘のものが漁業者の投網によって捕獲された。県内では平成6年の集計開始以降、初めての確認で、オオクチバスとブルーギルを除く外来魚は39種目。

東京大衆歌謡楽団 昭和初期の名曲 みずほ文化センターでコンサート

 昭和初期の流行歌を演奏する「東京大衆歌謡楽団」のコンサートが25日、彦根市田原町のみずほ文化センターで開かれ、昭和初期を知る市民が聞き入っていた。
 同楽団は、昭和初期の歌手をほうふつさせる歌唱力をもった高島孝太郎さん(29)と、アコーディオンを奏でる雄次郎さん(27)の兄弟と、ウッドベースの高鳥玲さん(33)の3人組。
 コンサートでは、「東京ラプソディ」や「旅の夜風」など昭和30年代までの名曲や、70歳代・80歳代を中心にした観客からのリクエスト曲を披露=写真。演奏前に曲目を紹介すると、会場からは昔を懐かしむ声があがり、演奏が始まると一緒に歌う観客もいた。
 途中には「丘を越えて」「リンゴの歌」「青い山脈」の3曲を一緒に歌う場面もあり、観客は当時を懐かしみながら歌っていた。

2012年11月28日水曜日

衆院選滋賀2区 立候補予定者4人招きラジオ討論会、FM彦根で30日

 滋賀彦根新聞社とエフエムひこねコミュニティ放送は30日午後2時半から、衆院選の滋賀第2選挙区に出馬予定の4人を招いてのラジオ討論会を行う(協力・彦根青年会議所)。エフエムひこね(78・2MHz)で生放送するほか、再放送が午後7時半~と翌12月1日午前9時半~ある。
 参加者は、民主党の田島一成氏(50)、自民党の上野賢一郎氏(47)、みんなの党の世一良幸氏(52)、共産党の中川睦子氏(54)。エフエムひこねの小幡善彦社長がコーディネーターを務め、本紙編集長・山田貴之もアドバイザーとして加わる予定。討論会では、原発、景気対策、消費増税、TPP、外交・安全保障などについて考えを聞く。質問も募集している。質問は本紙かエフエムひこねへファクスかメールで。

彦根城の堀に自転車投棄相次ぐ 白鳥ぶつかった情報も

 彦根城内の堀の中に自転車が相次いで投げ込まれており、先週13日にも中堀で1台が見つかった。「白鳥が自転車にぶつかっていた」との目撃情報がある上、水面から自転車の一部が見えて景観を損なわせている。
 市教委文化財課によると、自転車の堀への投棄は昨年の後半から増え始め、今年は例年になく多いという。特に10月が13台、9月が11台と多く、4月から10月までの合計は60台となっている。
 場所は埋木舎(尾末町)前や聖ヨゼフ幼稚園(立花町)前などの中堀が大半を占める。彦根城管理事務所の作業員が午前と午後、夕方の計3回、堀への投棄物や路上ごみの回収のため、内堀と中堀沿いをパトロールしているが、パトロールの時間以外の夜間に投げ込まれていると見られる。
 13日には埋木舎前で、市外の学校名が記載されたシールと防犯登録票が貼られ、かぎがかかったままの自転車が投げ込まれているのが見つかり、作業員2人が引き上げていた。
 作業を見ていた近隣住民は「白鳥が自転車にぶつかっているのを見た。防犯カメラを設置するなど対策が必要ではないか」と話していた。
 文化財部の谷口徹部長は「あきれるばかりで、良識に任せるしかないため、対応策はなかなか難しい。防犯カメラの設置も史跡のため難しい」と話している。

2012年11月25日日曜日

舟橋聖一文学賞に東郷隆さん 顕彰文学奨励賞は城内さんや成宮さんら

 舟橋聖一文学賞と舟橋聖一顕彰文学賞の受賞者が20日、発表された。文学賞は作家の東郷隆さん(60)=東京都千代田区=「本朝甲冑奇談」が受賞。東郷さんは「作品に出た虎徹や赤備えの甲冑につながりのある彦根で賞をいただけると知った時、甲冑の神様はいるのかもしれないと思ったりもした」とコメントした。表彰式は12月1日に彦根キャッスルホテルで。ほかの受賞者は次の皆さん。
 【顕彰青年文学賞】▽最優秀賞=額賀澪(22)東京都中野区・「俺とマッ缶の行方」▽佳作=松田公平(27)大阪府箕面市。
 【顕彰文学奨励賞】▽小学生=①城内めぐみ(12)=写真右=金城6②前川慧伍(11)城北6③若林琴美(8)城南2▽中学生=①成宮舞(15)=写真左=東3②西川央基(14)東3③内片篤志(14)中央3▽高校生=①山下智矢(16)四日市2②松永啓吾(16)同1③八上沙知菜(17)彦根東2。

2012年11月24日土曜日

彦根の鍾馗紹介したマップ完成 小沢正樹招き見学会24日

 彦根市の一部の屋根瓦にある鐘馗(しょうき)を紹介した地図「鐘馗マップ」が完成した。24日には市内の鐘馗を探す見学会もある。
 鐘馗は口ひげを生やしたこわもての顔が特徴で、近畿を中心に27都府県で確認されている。大半が京都を筆頭に、滋賀、奈良、大阪、愛知、三重に集中しており、全国には1万体以上ある。京都などは寺とは関係なく町屋の軒先でみられ、同じ物が多いが、滋賀や奈良などは寺の周辺が多く、表情がそれぞれ個性的。寺の周りに多いのは、寺の霊力ではね返された魔物や鬼などに対抗するためらしい。
 市民団体・まち遺産ネットひこねは、観光の周遊性を高めようと市内の鍾馗をまとめたマップ作りを企画。湖東定住自立圏の地域創造事業の一環で、今年4月から鍾馗探しをしており、旧城下町と高宮で約40体、ほかに八坂、日夏、河瀬、稲枝地区などを含めると約70体の鍾馗を確認した。寺の近くが大半だが、とばや旅館(河原)のように寺とは関係のない建物にもある。
 マップでは、城下町から七曲り通りにかけての家主の了解が得られた14軒の鐘馗を写真入りで紹介。中には1軒で異なる種類が5体ある中村松寿堂(錦町)の鐘馗も解説している。
 ほかに「彦根の鐘馗が作られた時期は?」、「彦根と京都の鐘馗の違いは?」など7問のQ&Aも掲載。マップはA3判二つ折り、カラー。2000部作成。彦根市観光案内所などに置いている。同団体では鐘馗に関する情報も募集。問い合わせは尾田さん☎090(3465)0910。
 まち遺産ネットひこねは24日、鐘馗の研究家として知られる小沢正樹さんを招いた市内散策ツアーを開く。午後2時までに夢京橋キャッスルロードの宗安寺に集合し、市内の鐘馗を見学する。参加無料。申し込みは尾田さん。

2012年11月23日金曜日

ひこね丼 1周年記念イベント23日 キャンペーンも、四番町で100円市場も

 ひこね丼誕生1周年の記念キャンペーンが23日からある。初日の23日には四番町スクエアで6種類の丼が販売される。
 23日に販売されるひこね丼は市内9店舗が作っている5種類とこの日限定の「ひこね天下丼」。時間は午前10時~午後2時だが、売り切れ次第終了。笑福亭伯枝さんを司会に迎え、赤備えの甲冑隊によるクイズ大会やひこね丼の実演などのイベントがある。ひこにゃんは2回登場する。ほかに滋賀県立大生によるロボットコンテストや手品も。
 キャンペーンは来年1月31日まで。期間中にひこね丼を食べると渡されるはし袋3枚を販売店(23日に四番町スクエアでも可)に渡すと先着3000人にひこにゃんオリジナルグッズが進呈。
 100円で食べ物や商品を販売する「100円市場」が23日に彦根市の四番町スクエアである。
 スクエア内の各物販店や飲食店、四番町ダイニング内の各店の計約30店舗が、地元産の野菜や炊き込みご飯、お好み焼き、手巻きずし、ドーナッツなど食べ物のほか、天然石のストラップ、大正・昭和期の古着物などを100円で販売する。午前10時~午後4時だが、飲食店などは時間外も。
 街なかプラザでは、小学生以上と保護者対象のストラップや和布メモ、お手玉作りのクラフト教室もある。参加費100円。先着あり。

彦根の曳山・日夏山 公開へ、元は橋本町の金亀山?

 昭和時代の戦後復興期に彦根市日夏町の祭りで使われていた曳山「日夏山(ひなつやま)」の一部が、きょう23日に旧日夏村役場の日夏里(ひかり)館で開かれるフェスタで公開される。21・22日には滋賀県立大学の学生たちが日夏山を修理した。
 今年6月に発刊された「彦根・犬上・愛知の昭和」(いき出版)などによると、恵比須山(河原町)、銀座山(銀座町)、金亀山(橋本町)、繁栄山(登り町)、大老山(中央町)の5台の曳山があったとされている。昭和25年に彦根商工会議所主催で行われた商工祭には、ほかの2基を加えた7基の曳山がまちに繰り出し、子ども歌舞伎や踊りが披露されたとされる。
 日夏山については詳しい文献がなく、市史編さん室によると、橋本町や登り町の曳山の物だと伝えられているという。商工祭での曳山の利用は昭和30年ごろに終わり、そのうちの1基が日夏町に移って日夏山として地元の祭りで使用。その後はお囃子(はやし)部分の上層部だけ(横約4・4㍍×高さ約2・9㍍)が地元の民家の門として使われていた。
 老朽化で解体される可能性があったため、県立大学環境建築デザイン学科の迫田正美・講師と学生たちが保存に向けた調査を行い、今年7月7日には地元住民や県大生らによって日夏里館に移された。21・22日には学生数人と地元住民一人がトタン屋根のさび落としと色塗りなどの修理をした。
 フェスタでは日夏山の公開のほか、旧日夏村役場の見学会、「朝鮮人街道と朝鮮通信使」をテーマにした講演会、地元の活動展示、舞台発表なども。午前10時~午後3時。
 なお彦根市内には日夏山のほか、高宮町の蓬菜山、稲里町の曳山(名称不明、文化財課保管)の計3基が残っている。

2012年11月22日木曜日

芸能の女神・天宇受売命 祭神の千代神社、扇形おみくじ授与

 芸能の神が祭神の千代神社(彦根市京町2)は今月から、扇形のおみくじ(扇おみくじ)の授与をしている。
 同神社は芸道や芸能の女神・天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祭神。元々は千代之宮と呼ばれ、古くから歌舞伎や能狂言役者、俳優らの崇敬を受けてきた。
 天正18年(1591)に佐和山城に入城した石田三成が城を大改修する際に、姫袋(古沢町)から彦根山ろくの尾末の地に移り、彦根城の築城に合わせて元の姫袋に戻った。明治2年(1869)に千代神社と改名され、昭和41年5月に現在の地に移っている。
 平成28年に「遷座50年」を迎えるのを前にして、芸の祈願のため幅9㌢の扇型のおみくじを作った。絵柄は9種類あり、裏におみくじが書かれている。40㌢四方・高さ20㌢の木箱に入っていて、今月3日の城まつりパレードで井伊直政役を務めた俳優の細川茂樹さんも同神社参拝後、引いたという。
 芸能のほか、学芸、手芸、文芸、園芸などさまざまな諸芸の祈願を受け付ける。1個800円。布施博章宮司(37)は「扇形のおみくじは日本ではここにしかないのでは。諸芸の祈願のために多くの人に引いてほしい」と話している。

福島県いわき市から彦根へ避難の彦根工業高生ら伊達政宗の切り絵作る

 東日本大震災の被災地・福島県いわき市から彦根市に避難し彦根工業高校に通っている阿部悠吾君(15)=高宮町=と同級生たちが、東北にちなんだ武将・伊達政宗の切り絵を製作。17日に校内で開かれた文化祭で披露した。
 阿部君は震災直後に家族5人と一緒に親戚がいる彦根に避難。彦根南中学校を経て今年春に彦根工業高の電気科に進学した。彦工では文化祭で科ごとに作品発表をしており、電気科の1年生は沢田友宏教諭(51)の提案で政宗の切り絵を作ることにした。
 阿部君と南中からの同級生・北川裕也君(16)を中心に生徒11人が今年7月から製作を開始。模造紙に赤や黒、白など13色を塗って、1㍉×2㍉の大きさにシュレッダーで裁断。1㍍80㌢四方の紙に下絵を書いた後、ピンセットを使って一つずつ丁寧に貼り付けた。
 紙が飛ばないよう扇風機も使えなかったため、夏場の暑い時期を含めて約4カ月間、作業をした。北川君と阿部君は「『東北にエールを』との思いで描いた。みんなで完成させることができて良かった」と話していた。
 今後の活用は未定だが、沢田教諭は「地域で展示希望があれば、貸し出したい」としている。

犬上川沿いのタブノキ切断で彦根自然観察の会メンバーら幼木移植

 滋賀県の河川改修工事により彦根市立病院前の犬上川沿いに自生していた樹齢100年以上を含むタブノキ3本が切断された問題で、市民団体の彦根自然観察の会のメンバーや滋賀県立大学の学生らが16日、付近に残っていたタブノキの幼木を約320㍍上流の地点に移植した。
 今月初めに切断された後、タブノキのDNAを残すために幼木の移植を決定。この日は市民や学生、県職員の10人が午前中に、切断されたタブノキの周辺に生えていた高さ5㌢~30㌢の幼木40数本をとり、午後には県立大学の野間直彦准教授の指導を受けながら、上流地点に仮植えをした。
 市民らは約30㌢四方・深さ約30㌢の穴をあけ、腐葉土と肥料を入れて植樹。ある程度育てば近くの別の場所に移される予定。市民らは「少しでも多くの幼木が大きく育ってほしい」と話していた。

2012年11月20日火曜日

赤カブ天日干し松原水泳場で始まる

 湖国の初冬の風物詩・赤カブの天日干しが、彦根市の松原水泳場北側で行われており、赤紫色のカーテンのように琵琶湖から吹く冷たい風に揺れている。
 赤カブは冷風にさらして水気を飛ばすことで、甘みが凝縮され、おいしい漬物ができる。犬上郡の畑で収穫されたもので、今年の収穫量は例年並みの約4㌧を見込む。
 今年の天日干しは12日から始まり、2回目となった14日には東海漬物彦根工場(蓮台寺町)の作業員ら3人が、丸太と竹を縄で固定させた「はさ」(幅約80㍍・高さ約4・5㍍)に、赤カブ4~6個を一束にしてぶら下げていた。10日間ほど干された後、2・3カ月漬けて、順次店頭に並ぶ。今後、週に2回ほどのペースで、12月10日ごろまで天日干しされる。
 落合祐次工場長(43)は「これからもっと冷たい風が吹くため、今年もおいしい漬物ができそう」と話していた。

2012年11月18日日曜日

次期衆院選の争点

 先の2人の首相に比べて、野田首相はたいした男である。日に日に低迷する民主党の支持率への歯止めや、第三極の勢力が整わないうちの「戦」仕掛け、党内の野田降ろしへの対抗、「決められない政治」の払拭などの目論見もあるだろうが、民主党内の反発と次期総選挙で下野が濃厚な中で、衆議院の解散を表明した。
 この決断は評価できるが、多くの国民は比較的冷静にこの局面を見ているのではないか。野田首相がいくら政治的駆け引きをして、支持率アップを狙おうが、民主党への国民の信頼は落ちるまで落ちているからだ。
 また、ある程度以上の政治通は目先の総選挙云々よりも、既に総選挙後の勢力図に関心がある。自民党の政権返り咲きが有力だが、やはり何と言っても注目は日本維新の会を中心にした第三極であり、橋下徹という男の存在である。橋下氏については本紙の時評を中心に小生のコラムでも幾度となく批評してきたが、その政治的センス、嗅覚はピカイチであり、多くの国民が羨望に近い期待を示している。
 その橋下氏が特に声高に訴えるのが「中央集権体制の打破」である。次の総選挙では、原発、消費増税、TPPおよびFTAなどが争点として浮上しそうだが、いずれの問題についても官僚主導による省益優先主義の企みがあるのは火を見るよりも明らかである。
 元経産省の古賀茂明氏は著書の中で「政治も行政も弊害ばかりが目立つ老朽化したシステムにしがみつき、目覚めない。日本国の『中枢』が改革する心を失い、危機を感じ取る感性さえない」と記している。つまりは省益を第一に考える官僚が政治家を駒として動かしている「システム」は老朽化しており、その「中枢」の構図を打破しない限り、日本のお先は真っ暗だ、ということである。
 以上のいわゆる脱官僚はこれまでにも自民、民主の政権が唱え目指してきたが、いずれも頓挫している。次の総選挙において、有権者はどの政党(候補者)が省益やさまざまな利権を排除した政策を主張し、その実現性があるのかを見抜かなければならない。(有権者自身も)目先の利益に飛びつくのではなく、国家全体の未来像を考えなければならぬ。【山田貴之】

衆院選12月4日公示・16日投票 滋賀2区は4人出馬へ

 解散総選挙が来月4日公示、16日投票で行われることになり、各党は急ピッチで選挙態勢を整え始めた(以下敬称略)。
 彦根や長浜などの滋賀第2選挙区は、民主現職の田島一成(50)=彦根市西沼波町=に、自民元職の上野賢一郎(47)=長浜市元浜町=、みんな新人の世一良幸(52)=長浜市相撲町=、共産新人の中川睦子(54)=彦根市日夏町=の3人が挑む。台風の目となる日本維新の会は独自候補を立てずに世一を支援するとみられるが、17日に一次公認候補を発表する。
 田島は4選を目指す。28歳で彦根市議に初当選し県議を経て国政に上がった。前回選挙では政権交代を期待する追い風を受け、約11万票を叩き出し、対立候補に5万票以上の差をつけての圧勝だった。しかし次の選挙では地盤の彦根でも逆風が吹いており、厳しい選挙戦が予想される。
 元自治省の上野は前々回(平成17年)、1区から立候補し初当選したが、前回の選挙では敗れた。2区の自民前職が長浜市長へ転身したことから、故郷・長浜の衆院2区で鞍替え立候補することに。彦根と長浜に事務所を構え、国道沿いを中心に連日、朝立ちを行っており、田島を脅かす存在になりつつある。
 元環境庁の世一は平成22年3月に退庁し、江田憲司・みんなの党幹事長が設立した「官僚国家日本を変える元官僚の会」(脱藩官僚の会)入会を機に、政界入りを目指す。故郷・長浜と彦根に事務所を構え、街頭演説やビラ配り、ポスター貼りに力を注いでおり、知名度の無い彦根などでも無党派層を中心に着々と支持を広げている。日本維新の会との連携次第では田島、上野の争いに加わる可能性が大いにある。
 中川は共産党滋賀2区くらし福祉対策委員長を務める。昨年の県議選彦根市区(定数4)に立候補したが、最下位で落選している。共産党は最近の国政選挙で民・自の2大政党対決の中で埋没しており、総選挙ではTPP反対、原発ゼロを訴えて国民の共感を得たい考え。 
 なお、2区の選挙人名簿登録者数は26万3997人(9月2日現在)。

2012年11月17日土曜日

古い町屋活用し ひこね町屋マルシェ・一五市、ごはん家・くまくまで

 飲食物や雑貨などを販売する「ひこね町屋マルシェ・一五市(いちごいち)」が17、18日の両日、彦根市河原2丁目のごはん家・くまくま(旧より~な)内で行われる。
 市内に残る町屋や古民家の友好活用を目的に活動している団体・小江戸ひこね町屋活用コンソーシアムが、交流の場を設けて新しい文化を形成しようと「市場」(マルシェ)を企画。井伊直弼の一期一会から一五市と名付けた。
 当日は市内を中心に15店舗がカレーやパン、焼き菓子、コーヒーなど飲食物や、アクセサリー、土鍋など雑貨を用意する。午前10時~午後4時。
 小江戸ひこね町屋活用コンソーシアムは25日に市内の空き家を巡る「ひこねまちなか空き店舗見学ツアー」を開く。午後0時50分に彦根商工会議所に集合し、空き家を活用した市内商店街の3店舗を見学する。ごはん家・くまくまで休憩後、交流会と質疑応答。参加費は茶と菓子付き1000円。申し込みは同団体の八木さん☎(23)2123。

銀ぶらアート18日まで カフェやライブも、高橋良さん作品展

 彦根市と米原市の芸術家たちの作品を銀座・橋本商店街で展示した「銀ぶらアート」が18日まで行われている。17、18日にはライブやカフェオープンなどもある。

 湖東地域の芸術家や建築家ら7人による実行委員会が商店街をぶらぶらしながら芸術作品に親しんでもらおうと企画。展示場所は銀座芝居小屋ビルとギャラリーコジマ、橋本商店街の「Caro Angelo」。
 主会場の銀座芝居小屋は元々、店舗が1・2階にあり、3階が住居だった。3階では杉尾信子さん、ハラミイシカズコさん、茗荷恭介さん、高橋良さん、上田三佳さん(以上彦根市)、早川鉄兵さん、金谷陽子さん(以上米原市)の参加作家全員の絵画やガラス細工、造形などの作品を展示。午前11時~午後5時。入場無料。
 また18日は午前11時~切り絵で動物を作る教室(700円)・はさみ持参で、午後2時半~4人組の音楽バンド・COINNによるライブ(大人・親子1500円、3歳以上一人増えるごとに500円)がある。
 ほかにドイツ靴の店Oumiの2階では17、18日にカフェがオープンする。問い合わせは上田さん☎080(5312)1297。
高橋さん水墨画展
 彦根市中央町の画家・高橋良さん(33)の作品展が18日まで銀座町のギャラリー・コジマで開かれている。
 高橋さんは大阪デザイナー専門学校卒業後、フリーの水墨画家となり、平成18年にはハンガリーで西洋絵画を学んだ。岡本太郎現代芸術賞と北陸中日美術展で入選。現在は中央町にアトリエを構え、水墨画教室も開く。
 彦根で初の個展となる作品展では、ポジティブとネガティブの違いを表現した作品や息子の絵など、これまでに描いた4シリーズから抜粋した33点を展示。高橋さんは「ハンガリー遊学後の作品を一挙に集合させた。これまでの作品集の総合体を是非、見に来て欲しい」と話している。午前10時半~午後6時。入場無料。

宇宙飛行士・山崎直子さん「自分の選択に自信を」、河瀬高校創立30周年記念式典で

 滋賀県立河瀬高校(河瀬中学校)の創立30周年(同10周年)記念式典が10日、文化プラザで開かれた。式典の中で行われた記念講演では宇宙飛行士の山崎直子さんが将来の生き方について中高生たちにアドバイスした。
 山崎さんは、小学生6年生の時に出身地・千葉県松戸市のラーメン店で初めて外国人を見たのをきっかけに他国に興味を持ち始め、中学では英語部に在籍。高校、大学と宇宙や宇宙工学について学び、筑波宇宙センターで働いていた時に2度目の挑戦で宇宙飛行士になったことを紹介しながら「何でもまずは行動に移さないと。一度や二度の失敗は気にせず、やりたい気持ちがある以上はやり続けないと」と述べた。
 1999年から宇宙へ旅立つ2010年(4月5日)までの過酷な訓練の内容や、宇宙での生活、宇宙からの地球の姿を、写真を使いながら解説した上で、「これからの世の中は正解が無い世界、常識が変わる世界になる」「自分の選択に自信を持って歩いていってほしい。どの道を歩くかよりも、歩いた道をどう歩くかが大切だ」と教えた。
 講演後には舞台から降りて生徒たちからの「宇宙人はいますか」「僕も宇宙飛行士になれますか」などの質問に積極的に答えていた。
千人超で30周年祝う
 河瀬高校30周年記念式典には在校する中高生やOB、教員ら計約1100人が来場。櫟敏校長や記念式典実行委員会の谷口典隆委員長があいさつした後、生徒会長の上田彩果さん=高校2年生=が「地域で認められる学校になったのは先輩方の一年一年の積み重ねがあったから。伝統や文化を汚すことがないよう、誇りをもってよりより学校になるよう努めていきたい」とあいさつした。
 式典後には山崎さんの講演と河瀬高OBでバイオリン奏者の高岸卓人さんらによるコンサートも行われた。

犬上川沿いタブノキ切断 嘉田知事が現場確認し謝罪「心痛い」

 滋賀県湖東土木事務所(彦根市元町)の河川改修工事により、彦根市立病院前の犬上川沿いに自生していた貴重なタブノキが切断された問題で、嘉田知事が11日朝、現地を確認。県側のミスを認めて謝罪した。また12日には県や彦根市などの約20人が現地を見ながら、今後の対応を相談した。
 タブノキは海岸近くで育つクスノキ科の樹木で、琵琶湖周辺のように内陸部で見られるのは極めて珍しいという。滋賀県のレッドデータブックで郷土種としてタブノキ林が指定されている。
 県は平成8年に策定した犬上川中小河川改修計画で、滋賀県立大学側の左岸では河川内にタブノキ林を島として残し、右岸側も河川内にできる限りタブノキ林を保全するとしている。左岸側は平成15年までに工事が完了している。
 右岸側の改修工事は先月30日から始まったが、その中で「保全すべきタブノキ林」のエリアにあった3本が切断された。3本の中には直径1㍍23㌢の樹齢100年以上の木もあった。
 県立大学の野間直彦准教授が今月6日に切断されているのに気づき、湖東土木事務所に確認したところ、事前の調査無しに伐採されたとの報告を受けた。野間准教授は「地域住民の努力で残されてきた文化財が無くなったことは極めて残念」と話している。
 同事務所や知事によると、右岸の改修工事はここ5年間ほど中断されていたため、職員間の引き継ぎが十分ではなく、保全すべき区域と伐採するエリアの図面の照合作業も正確ではなかったことが原因だとしている。今後の対応については失われた環境を少しでも取り戻すために移植などで復元に努める。
 現場の確認後、知事は滋賀彦根新聞の取材に「組織的に継承すべきことができておらず、(県側の)ミスだ」と誤りを認めて謝罪した上で、「百数十年かけて育ってきた大木の命が無くなり、心痛い。1本ずつに存在感があり、それらの貴重性を伝えていくことができず、(職員への)教育が不足していた」と語った。
 12日には県や市、野間准教授、環境ボランティアの市民らが現地を訪れ、移植の時期や方法について相談。県は来週にも移植作業に入る方針。

2012年11月15日木曜日

銀座のジャズ喫茶・チャップリン、一日だけ復活ライブに100人来場

 彦根市銀座町に昭和時代にあったジャズ喫茶「チャップリン」が11日夜に一日だけ復活し、当時を知る市民ら約100人が詰めかけた。
 チャップリンは約30年前にジャズ喫茶としてオープン。著名な音楽家を招いて定期的にジャズライブが開かれるなど、昭和63年ごろに閉店するまでの10年間ほどの経営だったが、ジャズを愛する当時の若者たちが集う場所だった。
 チャップリンのマスターだった吉田茂さんが昨年6月に亡くなったことをしのび、市民有志らが「追悼を込めて一晩だけでも復活させたい」との思いからジャズライブを企画。当日はギタリスト・山木幸三郎さん、サックス・森田眞人さん、ピアニスト・池田公生さんを招いてライブが行われ、収容のキャパを大幅に超える来場客で大いに賑わっていた。
 実行委代表のヒライ・シンさんは「予想以上の来場があり、本当にいい夜だった。来ていただいた皆さんもチャップリンに対するそれぞれの思いがあったのでは。感無量です」と話していた。

2012年11月14日水曜日

吉村作治さん「人生の方向性 早く決めて」彦根南ロータリー主催の講演で

 エジプト考古学者の吉村作治さんが4日、「夢を実現したい君たちへ」をテーマに彦根市子どもセンターで講演。有意義な人生を実現できるための手法について子どもたちにアドバイスした。
 吉村さんは、図書室で過ごすことが多かった10歳のころに出会った本をきっかけにエジプトへの関心を持ち始めたことを明かした上で「未来はあるものではなくてつくるもの。1回きりの人生の方向性をなるべく早く決めて、志を変えずに進んでほしい」「そのためには実際にあった体験記などの本を読まないと」と、子ども時代の読書の重要性を説いた。
 また10歳のころから約60年間、古代エジプトについて研究をしてきた実績を話しながら「人生は自分自身で切り開いていかなければならない。助走距離が長ければ長いほど大成するように思う。夢を見つけたら世界一を狙ってがんばってほしい」と子どもたちに呼びかけた。
 吉村さんの講演会は彦根南ロータリークラブが企画。この日は荒神山古墳の史跡見学会なども合わせて行われ、親子連れ約240人が参加した。

「Global Network in Shiga」の学生らランニングとサイクリングで琵琶湖一周

 滋賀県内の大学生と留学生による国際交流団体「Global Network in Shiga」(本部・滋賀大学経済学部)の学生たちがこのほど、ランニングとサイクリングで琵琶湖一周を達成した。
 同団体は国際交流を通して異文化に対する理解を深めながら、滋賀県を拠点に国際交流の輪を広げようと平成21年に滋賀大学のサークルとして設立。現在は滋賀県立大学と立命館大学(草津キャンパス)の学生を含めて、ほとんどが県外出身の20人が留学生たちとイベントやスポーツなどで交流を深めている。
 今回は新たな滋賀の魅力を留学生たちと一緒に発見しようと琵琶湖一周を企画。中国からの学生1人を含む男子学生3人がランニングで、米国と中国、マレーシアからの留学生を入れた女子学生14人が自転車で挑戦した。学生たちは一日目早朝に彦根市馬場の滋賀大学をスタートし、近江舞子で宿泊した後、二日目午後3時半ごろに滋賀大に戻って来た。
 途中では長浜市の湖北みずどりステーションや高島市の海津大崎、白髭神社などを訪問。代表の小島なぎささん(22)=県立大3年=は「滋賀の人たちの温かさに触れながら、絶景ポイントや観光地が発見できた。今回の活動で得た滋賀の魅力を発信しつつ、国際交流を広めたい」と話していた。

彦根城の松にこも巻き

 立冬の日の7日、彦根城内の松のこも巻きが行われた。
 城内の松を害虫被害から守るために毎年、この時期に行われており、今年は城山公園事務所と文化財課の職員計15人がいろは松の33本のほか、玄宮園、金亀児童公園、天守前広場の計約100本の幹に、縦約90㌢×横幅約1・8㍍のこもを巻いた。
 いろは松の松は樹齢約300年で、そのうち幹回りが最も太い約2・5㍍の松には2、3人がかりで作業にあたっていた。こも外しは、啓蟄(けいちつ)にあたる3月5日ごろに行われる。

2012年11月11日日曜日

近江ちゃんぽん祭り11日〜

 近江ちゃんぽんの日に合わせて、県内外で「ちゃんぽん亭総本家」を展開するドリームフーズ(本社・彦根市幸町)は11日から全店でちゃんぽん祭りを行う。
 近江ちゃんぽんの日は、彦根発のご当地グルメ・近江ちゃんぽんの普及を目的に昨年11月11日に同社が独自で制定している。ちゃんぽん祭りでは、ちゃんぽん亭総本家で11日に麺類を注文した客に麺類並盛り無料券が進呈。翌12日から17日まで麺類を注文すると、どんぶりやオリジナルタオル、カレンダー、トッピング無料券などが当たるスピードくじを実施する。

イオンタウンがアンビエントガーデン彦根に出店、豊郷にはヤマダ電機

 流通大手・イオングループのイオンタウン(本社・千葉市)は、彦根市里根町の国道8号線沿いにショッピングセンター「イオンタウン彦根」の出店を計画している。オープンは来年10月の予定。
 同所は商業ゾーンの「アンビエントガーデン彦根」内にあたり、現在は建物面積5981平方㍍のエリアにヤマダ電機やユニクロ、ABCマートが入っている。そこに、イオングループのディスカウント店「ザ・ビッグ」やスポーツ棟、専門店棟など計1万2706平方㍍分の店舗が加わる。
 敷地面積は全体で6万6253平方㍍となり、駐車スペースは945台分。着工は来年4月の予定。
 家電量販店のヤマダ電機(本社・群馬県高崎市)は、来年5月28日に豊郷町高野瀬に大規模店舗「テックランド滋賀豊郷店」をオープンする。
 店舗面積は2648平方㍍で、駐車場は116台分。
 なお豊郷町には沢にケーズデンキ豊郷パワフル館もある。

2012年11月10日土曜日

彦根ラーメングランプリ 12店舗が味競う

 彦根ラーメングランプリが10、11日の両日、ビバシティ彦根の駐車場で開かれる。
 「ラーメンのまち・彦根」と呼ばれるほどラーメン店が市内に多いことから、ラーメンで彦根を盛り上げていこうと市民有志による実行委員会が主催。
 3回目の今回は彦根(一部市外)の計12店舗が、「彦根の秋」をテーマに店ごとに考案した新作ラーメンを提供する。通常のハーフサイズで一杯400円。
 来場者はチケット1枚ずつか、茶付きのセットチケット(2000円)を購入し、好きな店のラーメンを食べて、おいしかった店に箸(はし)で投票する。
 チケットの販売時間は午前11時~午後4時(11日は同3時)。会場ではスイーツの販売や音楽ライブも。雨天決行。

ひこにゃん騒動 彦根市と原作者・販売店が和解へ

 彦根市は7日、ひこにゃんに類似した商品の販売取り止めなどを求めて大阪地裁に訴えていた問題について、原作者や販売店4社と和解する意向を示した。
 市によると、彦根簡易裁判所での調停で12項目が確認された。
 主な内容は▽調停成立後、彦根市が著作権者の地位を承継する▽非営利の広報活動を除いて市がひこにゃんのイラストを使って絵本や動画などを作る際は原作者の同意を得なければならない▽販売店はひこねのよいにゃんこ商品の製造・販売などはしない▽販売店は市に年内に解決金計370万円を支払う▽市は原作者が創作したひこにゃんのイラストを評価する▽原作者は業績を表示する目的でひこにゃんのイラストと名称を無償で使用できる―ことなど。
 市は関連議案を19日開会の市議会臨時会に提案し、その後、正式に和解する方針。
 ※【ひこにゃん騒動】
 彦根市は平成21年7月に「ひこにゃんの類似製品の販売は、市の著作権や商標権を侵害する」として、市内店舗に販売中止を要請。翌月には流通中止を求める通知書を原作者側に送付した。これに対して原作者側は「類似していても自由に創作活動を行えることが調停条項として認められている」などと反論。市は同22年6月2日に大阪地裁に申し立てをしたが、却下されたため、昨年3月に提訴していた。

2012年11月8日木曜日

昭和時代 銀座のジャズ喫茶・チャップリン 11日限定で復活ライブ、銀ぶらアートも11日〜

 彦根市銀座町に昭和時代にあったジャズ喫茶「チャップリン」が11日夜に一日だけ復活する。当時を知る市民によると、ジャズ愛好者たちが集う名店だったという。
 市民によると、チャップリンは1階にあったおもちゃ屋「イセヨシ」の店主が所有していた3階建てビルの2階にあり、元々は「クローバー」(クロバの説も)という店名だった。
 クローバーの厨房で今から50年ほど前の昭和30年代の高校生時代にアルバイトをしていたという西村武臣さん(67)=中央町=によると、店内は「朝から夜まで、土日、平日にもかかわらず、よくはやっていて、とても忙しかったのを覚えている」と話す。コーヒーなどの飲み物のほか、サンドウィッチやピラフなどもおいしかったという。
 クローバーの向かいにはお好み焼き屋があったらしく、その後、クローバーのバーテンダーがそのお好み焼き屋に新しい店「クロバ」をオープンし、元々のクローバーが「チャップリン」に改名されたという。
 チャップリンの開店当時を知る平田商事(銀座町)の川原崎清三さん(64)によると、チャップリンは30年ほど前にジャズ喫茶としてオープンし、昭和58年には市民有志で「彦根ジャズファンクラブ」が設立。著名な音楽家を招いて定期的にジャズライブを開いていたという。昭和63年ごろに閉店するまでの10年間ほどの経営だったが、ジャスを愛する当時の若者たちが集う場所だった。
 チャップリンのマスターだった吉田茂さんが昨年6月に亡くなったことをしのび、市民有志らが「追悼を込めて一晩だけでも復活させたい」との思いからジャズライブを企画。
 当日は午後7時~、ギタリスト・山木幸三郎さん、サックス・森田眞人さん、ピアニスト・池田公生さんを招き、ライブを行う。入場料はワンドリンク付き3000円。申し込みは実行委のヒライさん☎080(5364)2415。
芸術家作品展 カフェやライブも
銀座芝居小屋ビルなどで
 「チャップリン」復活ライブに合わせて、彦根市などの芸術家たちが銀座商店街の再興を目的に、チャップリンのあった3階建てのビル(銀座芝居小屋ビル)などを活用しての芸術展「銀ぶらアート」を11日から開く。
 若手芸術家ら7人による「2012 ひこね銀座ぶらっとアート実行委員会」主催。出展者はいずれも彦根市内の茗荷恭介さん、ハラミイシ・カズコさん、杉尾信子さん、上田三佳さん、高橋良さん、米原市の金谷陽子さん、早川鉄兵さん。
 同ビルのほか、ギャラリーコジマや橋本商店街のCaro Angeloで18日まで、絵画や切り絵、ガラス作品、鉄と和紙による造形などのアート展を開くほか、11日午前10時半~歌手・岡田健太郎さんによる「歌づくりワークショップ+ミニライブ」、17・18日にドイツの靴の店Oumi2階でカフェもオープンする。
 実行委員長の上田さんは「商店街をぶらぶらと散策しながら、みんなに楽しんでもらうことができると思うので、是非お越しください」と話している。問い合わせは上田さん☎080(5312)1297。

上地雄輔さん映画・のぼうの城の舞台挨拶 ビバシティシネマで

 映画「のぼうの城」に石田三成役で登場している俳優・上地雄輔さん(33)が4日、彦根市のビバシティシネマで舞台あいさつを行った。
 館内に上地さんが登場すると、「かっこいい」などと歓声が沸き起こり、登壇した上地さんは、彦根を訪れる前に三成の生誕地・長浜市石田町で営まれた三成公412回忌法要にも出席したことから、「記念すべき時に立ち会えることができて光栄に思う」と話した。
 映画については「時代劇といってもかたくない話で、老若男女が楽しめると思うので是非見てほしい。一度見た皆さんも友人や家族と一緒に何度か見てほしい」と呼びかけた。
 最後には大谷吉継のゆるキャラ・おおたににゃんぶから花束と、いしだみつにゃんのぬいぐるみを受け取り、笑顔で記念撮影に応じていた。

松原浜・長曽根浜の清掃 湖底の大木も除去

 9月の大雨の影響で彦根市の琵琶湖岸に流れ込んでいた大量の流木などを除去する5回目の作業が、4日の朝から夕方までカインズホーム彦根店前の長曽根浜で行われた。
 清掃ボランティア団体・サラン彦根の十河勇一さん(49)の呼びかけで、先月7日から長曽根浜と松原浜で行われてきた。ピーク時は市内の湖岸に約400㌧(市発表)の流木などが流れ込んでいたが、参加者の活動と「県のすばやい対応」(十河さん)で、そのほとんどが除去された。
 4日は最高気温16・5℃、最低6℃で時折、冷たい風が吹く中だったが、大阪や京都のほか、東京からを含めて約50人が参加し、湖岸に積み重なった木くずやよしを除去したほか、5人が水中に入って沖合約30㍍の湖底に刺さった大木を回収した。
 大津市から母親と参加した逢坂小学校4年生の大槻柚寿さん(9)は「2回目の参加だけど、琵琶湖がきれいになって良かった」と笑顔で話していた。
 5回の作業で松原の約100㍍と長曽根の約200㍍の箇所の清掃を終え、作業はいったん中断する。十河さんは「(本紙をはじめ)マスコミが取り上げてくれて、行政も動いてくれた。彦根市民の方に参加してほしかったけれど、具体的な成果が残せたことで、(市民に)見せることができたのではないか」と、次回以降の協力を求めていた。

2012年11月7日水曜日

細川茂樹さん井伊直政役で城まつりパレードに5万5000人

 小江戸彦根の城まつりパレードが3日、市内で行われ、約5万5000人(主催者発表)がパレードを見守った。
 パレードには、子ども大名行列、子ども時代風俗行列、彦根町火消し列、井伊の赤鬼家臣団列などのほか、今年はまつり60周年を記念し、石田三成家臣団列や近隣市町のゆるキャラを集めたキャラクター列も登場。
 総勢約1000人が時代衣装に身を包み、城東小学校を発着点に彦根城内や夢京橋キャッスルロード、銀座商店街など約2㌔を休憩をはさんで約2時間かけてパレード。
 井伊直政役を務めた俳優の細川茂樹さんが登場すると、沿道からは一際大きな歓声があがり、細川さんも手を振って応えていた。

2012年11月5日月曜日

猛毒キノコ・カエンタケ 彦根で初確認

 彦根市は先月30日、猛毒キノコのカエンタケが市内で初めて確認されたと発表した。
 カエンタケは梅雨時期から秋にかけて、ブナやコナラなどナラ類の広葉樹林に群生して生える。表面が赤く、手の指のように細長い棒状が特徴。
 触れるだけで皮膚に炎症を起こし、食べると30分後ぐらいから発熱や悪寒、おう吐、下痢などが起こり、2日ほどで消化器不全や運動障害などを起こして死に至ることもあるという。致死量は3㌘。
 県内ではすでに大津や野洲、長浜で発見報告があるが、彦根市内では彦根自然観察の会のメンバーが発見し市生活環境課に報告した。県森林センターによると「10月末のこの時期に確認されるのは非常に珍しい」とのことで、「赤いキノコを見たら、触ったり、食べたりしないで」と注意を呼びかけている。

第3の街の駅・逓信舎 正式オープン、花しょうぶ通り商店街

 彦根市の花しょうぶ通り商店街の第3の街の駅「逓信舎(ていしんしゃ)」が、3日に正式にオープンした。
 逓信舎の建物は、江戸時代後期に建てられた建物面積約84平方㍍の木造2階建て。元々は表具店を経営していた旧高崎邸だったが、昭和9年に洋風に改装され、同11年まで郵便局だった。以降は保険の代理店などとして使われ、昨年 国指定の登録有形文化財になった。
 同商店街振興組合は力石、戦國丸に続く街の駅として今年2月に逓信舎をプレオープンし、インターネットラジオの放送などをしてきた。建物の耐震性を高める工事を終え、1階にカフェ「T-shin Café」、2階にギャラリーをオープン。
 ギャラリーでは映画で彦根を盛り上げる会が20日まで「狼少年の映画ポスター展」を開催する。カフェは水・木休み。問い合わせは逓信舎☎090(3267)7712。

2012年11月2日金曜日

ひこねキャンドルナイト2012 キャッスルロードとスミス記念堂で4日

 ひこねキャンドルナイトが4日午後5時~彦根市本町の夢京橋キャッスルロードとスミス記念堂で開かれる。
 竹製のあんどん約300個を含めたキャンドル約2万個が一帯に並べられるほか、宗安寺では午後7時過ぎ~県大生による音楽ライブやハンドベル演奏なども。点灯時間は午後5時~同8時半。スターバックス・カインズモール彦根店によるコーヒーサービスも。

小江戸彦根の城まつりパレード 井伊直政役・細川茂樹さん、ゆるキャラ列も3日

 小江戸彦根の城まつりパレードが3日午後1時~彦根市内で行われる。今年の井伊直政役は俳優の細川茂樹さん。
 同まつりのメインイベントで総勢約1000人が約2時間かけて市内約2㌔をパレードする。子ども大名行列、子ども時代風俗行列、彦根町火消し列、一文字笠列、井伊の赤鬼家臣団列などが、市立城東小を発着点とし、いろは松、城内、夢京橋キャッスルロード、銀座商店街などを巡る。今年はまつり60周年を記念し、石田三成家臣団列や近隣市町のゆるキャラを集めたキャラクター列も登場。問い合わせは彦根観光協会☎(23)0001。
 3日の小江戸彦根の城まつりパレードの配役がこのほど決定。そのうち小学生は、市内17校の6年生から219人の応募があり、抽選で199人の参加が決まった。主な配役は次の皆さん。
 【子ども大名行列・時代風俗行列】▽殿様=小林高良(金城)▽家老=鷹居裕介(平田)▽奉行=荒木瞭(高宮)▽奴頭=前田悠虎(金城)▽奥方=渡邉美咲(城南)。
 【井伊の赤鬼家臣団列】▽井伊直孝公=中村純規(鳥居本)。

2012年11月1日木曜日

滋賀大学で学園祭・滋大祭 お笑いライブなど3・4日

 彦根市馬場の滋賀大学経済学部は3、4日の両日、滋大祭を開く。
 吉本興業のお笑いイベントとして、3日午前11時~ロザンによるお笑い課題授業、4日午後1時~レイザーラモン、ウーマンラッシュアワー、ヒューマン中村による芸人ライブがある。入場料は各日500円だが、未就学児は無料。チケットはコンビニ全店で販売しているが、残席あれば当日会場でも販売。
 ほかにも、お化け屋敷、音楽ライブ、模擬店・フリーマーケット、抽選会などイベント多数。問い合わせは滋賀大学☎(27)1137。