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2011年12月31日土曜日

彦根城博物館テーマ展「新年の寿ぎ―松竹梅―」

 彦根城博物館は来年の元日からテーマ展「新年の寿(ことほ)ぎ―松竹梅―」を開く。展示品を説明するギャラリートークは7日午後2時~。
 めでたい図柄の吉祥文様は、鳳凰や鶴亀など動物、ボタンや菊など草花、松竹梅などがあるが、そのうち松竹梅は長寿や子孫繁栄、節操を象徴する縁起の良い柄として使われてきた。
 松・竹・梅を一組とする考えは、中国の文人の間で困難にあっても操(みさお)を変えない清廉潔白なものと見なし、後に招福の意味が加わり、吉祥文様として用いられるようになった。日本には室町時代に伝わり、江戸時代以降は婚礼など祝い事の飾りやハレの日の調度品として使用された。
 テーマ展では、新年にふさわしい調度や能装束、絵画などを展示。中には、井伊家十三代・直弼の娘・弥千代が嫁ぐ際に調えられた茶道具のセットや、金地に老松・老梅・若竹と井伊家の家紋が金の蒔絵で記された刀箱、能の世界で神聖視される「翁」の主役・翁が着る吉祥文様の狩衣なども。
 開館は午前8時半~午後5時、31日まで。

2011年12月29日木曜日

映画・源氏物語 玄宮園・龍臥橋で撮影、研究家・今井友子さん原作朗読

 玄宮園の龍臥(りゅうが)橋で撮影が行われた映画「源氏物語 千年の謎」の上映を記念し、彦根を映画で盛り上げる会が25日、スミス記念堂(本町3)で源氏物語の朗読を聞く会を開いた。
 講師は源氏物語の研究家として知られる滋賀YMCA朗読教室講師の今井友子(ともこ)さん(53)。原文を古語で読んだり、映画と原作の違いを紹介しながら、「映画のできは全体的に80点。原作と異なる部分もあるが、最初から最後まで美しいに尽きる。動く絵巻物を見ているようで圧倒された」と絶賛していた。
 玄宮園は、「光源氏が藤壺(義理の母)に恋心を抱くシーンで登場する」と解説した上で、同園が唐の6代皇帝・玄宗(げんそう)の離宮が手本となっているとの言い伝えと、玄宗が溺愛した楊貴妃と桐壺帝(源氏の父)の妻・藤壺とが、それぞれ重なりあっていることから「監督はそういう背景を踏まえて、玄宮園を使ったのではないか」と分析した。
 聞く会には市民ら約40人が参加し、今井さんの朗読を感慨深げに聞いていた。

2011年12月28日水曜日

北野神社で神牛・なで牛のしめ縄取り替え

 彦根市馬場の北野神社で25日、境内の神牛(通称・なで牛)のしめ縄の取り替え作業が行われた。
 神の使いとして、稲荷はキツネ、ゑびすはタイ、八幡はハトだが、天満宮は牛が用いられ、毎年12月25日の「終い天神」の際には神事と共に、しめ縄を取り替えている。
 なで牛はなでると願い事がかなうとされ、同神社には江戸期に作られたとされる石製と、平成14年に復元された銅製の2種類がある。
 しめ縄は長さ約1㍍20㌢・太さ約8㌢。氏子5人が参列し、瀧沢隆尚禰宜(ねぎ)が神事を執り行った後、氏子たちが2種類のなで牛と銅製の方の神牛舎、計3カ所にしめ縄をつけた。

2011年12月27日火曜日

ひこにゃん もちつき手伝う、彦根城天守前で鏡もち用

 彦根城の天守前で22日、天守の玄関口に置く鏡もち用のもちつきがあり、ひこにゃんも一緒にもちをついた。鏡もちは大小2段重ねで26日に天守前や楽々園前などに設置された。
 もちつきは、彦根城管理事務所の職員10人が交代しながら行い、鏡もち用以外はきな粉もちにして、ひこにゃんファンら見学に訪れた観光客約200人に振る舞われた。
 ひこにゃんがきねを持ち、つき始めると、詰めかけたファンらが「かわいい」「がんばって~」などと声援を送りながら、盛んにフラッシュを浴びせていた。
 来年1月4日朝に彦根城の作業員事務所で鏡もち開きがあり、午前11時ごろから表門や玄宮園などの各券売所で計330人に配付される。

2011年12月26日月曜日

本光寺・田中康勝住職から書道学ぶ、ドイツから滋賀県立大学へ留学中・スティファニー・ランドウェアさん

 ドイツから滋賀県立大学(彦根市八坂町)に学びに来ている留学生が、八坂町の本光寺(田中康勝住職)で書道を習っている。
 留学生は、アウグスブルク大学4回生のスティファニー・ランドウェアさん(23)。交換留学生として今年9月に訪日し、大学近くの民家にホームステイしながら、県大で環境科学を学んでいる。
 スティファニーさんはドイツの大学でも日本語や日本文化を学び、訪日後、ホームステイ先の紹介で、書家としても知られる田中住職から書道を習うようになった。
 住職の手本を見ながら、「みかん」「ともだち」「ふるさと」など平仮名と、「山川」「大雨」「平和」など簡単な漢字を書いており、住職も「日本語も書の腕も会うたびに上達している。優秀だ」と感心していた。
 スティファニーさんは日本語で「日本の文化はおもしろい。大好き」と笑顔で話していた。県大では合気道部にも入っているほか、茶道も体験している。来年8月まで県大で学んでいる。

2011年12月23日金曜日

宗安寺・俳遊館・奥野家住宅・村岸家住宅・滋賀中央信用金庫銀座支店、彦根市景観重要建造物に

 彦根市は20日、宗安寺(本町2)や俳遊館=写真右上=など5件を景観重要建造物に指定した。
 景観重要建造物は、古い町並みの景観を維持する上で重要な建物。景観法の規定で、外観の改修時などには行政の許可が必要となる。
 宗安寺は江戸時代に建てられ、そのうち指定対象は本堂、鐘楼、表門=写真左上。俳遊館は大正12年の建造物で旧彦根信用組合本店。
 ほかの建物は、江戸期の奥野家住宅(本町2)=写真右下=と、旧村岸家を除いた村岸家住宅(沼波町)=写真左下=、大正7年の滋賀中央信用金庫銀座支店(河原3)。
 これまでに指定されている建物は、旧鈴木屋敷長屋門、金亀会館、中村商家保存館、足軽組屋敷中居家住宅、同太田家住宅、同辻番所兼旧磯島家住宅=以上平成22年2月1日、旧西郷屋敷長屋門、旧広田家住宅、足軽組屋敷林家住宅、旧池田屋敷長屋門、滋賀大陵水会館、滋賀大講堂、スミス記念堂=以上平成23年3月22日=の計13件。

2011年12月22日木曜日

田の浦美人クラブ製作・ほたてあかり発売へ、県立大の田の浦ファンクラブ企画

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町田の浦地区の女性たちがホタテの貝殻を使って作ったキャンドル「ほたてあかり」=写真=の販売を、企画した滋賀県立大学(彦根市八坂町)の学生グループが開始した。
 県立大の学生ら15人で組織の「田の浦ファンクラブ滋賀サポートチーム」では、津波で船を流されたり、仕事を無くした田の浦の女性たちの収入源にしてもらおうと、地元のホタテの貝殻を使ってのキャンドル作りを提案。ロウは、県大生が滋賀県内の2カ所の寺院から譲り受けた和ろうそくの残りもので、貝殻に乗せたアルミカップにロウを流し込んで固めて仕上げる。
 製作にあたる女性は30代~60代の11人で結成された「田の浦美人クラブ」=写真。1個500円だが、宅配の場合、送料が別途必要。来年2月末までに2000個を販売予定。
 売上金は、原材料費など(1個95円)を除いた額を製作に携わった女性たちと田の浦の復興費に半分ずつまわす。
 同グループで県立大学人間文化学研究科の山形蓮さん(25)は「震災への意識が薄れていかないよう、ロウソクがともっている間は被災地の事を思ってほしい」と話している。
 個数、氏名、住所、電話番号、受け渡し方法(県大で手渡しか宅配か)、入金方法を記入しファクス0749(28)8621かメール(shop@e-tanoura.com)へ。

2011年12月21日水曜日

彦根城世界遺産へ 彦根城・大名庭園と城下町を区分、花しょうぶ通りの伝建地区指定にも壁

 彦根城世界遺産登録推進委員会が16日、市役所で開かれ、下部組織のワーキング会議からの報告として、城内や大名屋敷を「コアゾーン」とし、城下町を「バッファゾーン」にするとの意向が示された。しかし一部の委員からは「城下町の住民の機運が下がる」などの慎重意見も出た。
 同会議が示したコアゾーンは、彦根城跡、城内の櫓、玄宮楽々園、馬屋、松原下屋敷、井伊家墓所など国宝、国史跡、重要文化財など10件。一方でバッファゾーンの城下町は、足軽屋敷が残る芹橋、花しょうぶ通り商店街、長曽根口など。
 世界遺産への登録は年々、厳格化されており、彦根市の場合は、すでに世界遺産に登録されている姫路城との差別化を図るため、彦根城と城下町を含めた形での指定を目指してきた。
 しかし同会議では、城下町などには整備中または改修の必要性がある建物が多く、また地元住民へ理解を求めることを含めて長期になると判断。まずは城内など主要部分と城下町とを区分して登録を目指す形式に変更した。
 同委員会では「城下町を外すと姫路城との差別化ができないのでは」、「地元住民の関心が薄れるのでは」などの声が相次いだほか、中堀をコアゾーンに入れるべきとする意見もあったが、最終的には了承された。市は「彦根城と城下町が一帯であることに変わりはない」と理解を求めている。
 このほか、16日の彦根城世界遺産登録推進委員会では、バッファゾーンの城下町内で重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)の指定を目指している花しょうぶ通り商店街で、昭和15年に作られた都市計画が伝建地区指定のネックになっていることがわかった。
 市の都市計画によると、同商店街の一角から佐和山小前に整備中の道までと、その道から京町方面の彦根・近江八幡線までの総距離約1㌔。
 伝建地区は同商店街一帯が指定予定エリアだが、都市計画の一部にも含まれており、指定のためには都市計画を変更するか、白紙に戻すしかない。しかし、地元合意のもとで決まった都市計画を覆すことは、外部調査や地元への説明などで一般的に3年はかかるといい、その間、同商店街は伝建地区に指定されないことになる。
 市教委文化財課の谷口徹部長は「部分的に変更ができるのかなどを含めて良い方向性を検討していきたい」と話している。

2011年12月18日日曜日

ヤクルトスワローズ ドラフト2位指名の木谷良平投手 山内整骨院で股関節治療

 プロ野球・ヤクルトスワローズにドラフト2位で入団した日本文理大学(大分市)の木谷(きや)良平投手(22)=福岡県北九州市=が、16日まで彦根市中央町の山内整骨院で股関節の治療に取り組んだ。
 木谷投手は小学生の時からエースで、福岡県立小倉高校の硬式野球部を経て、日本文理大学に進学。同大学では1年生から全日本大学野球選手権に出場し、2年生の時には同選手権でチームをベスト8に導いた。マックス151㌔のストレートが持ち味で、スライダー、フォーク、シュートの変化球も投げる。右投げ右打ち。
 今月4日に山内敏夫院長(55)が同大学で木谷投手らを前に、股関節の治療とトレーニングの重要性について講演し、その後、同院に招いた。
 木谷投手は7日にヤクルトホール(東京都港区)での新入団発表会を終えた後、9日から同院で肩関節や股関節のズレを整える治療と、サンドバックへのキックや開脚などのトレーニングを受けている。
 初日と終盤の14日を動画で比べると、投げる前の足を上げる高さや、腰の入り具合、フォローなどに違いが出ており、木谷投手も「自分では同じフォームで投げているつもりなのに、明らかに良くなっている。来て良かった」と満足げだった。
 山内院長によると、「プロの選手でも肩関節や股関節にズレを持っている選手が多く、本来の力が発揮できず、けがもし易くなる」という。
 木谷投手は来年1月11日から合同自主トレに入る。「1年間、1軍で活躍できるピッチャーになりたい」と抱負を述べていた。問い合わせは山内整骨院☎(26)7847か「股関節理論の山内整骨院」で検索を。

シブヤ写真館・渋谷博さん 昔の外堀・久佐の辻・松原回転橋など写真3万8000点以上寄贈


 彦根市錦町のシブヤ写真館は、市内の古い町並みなどを撮影した写真のネガなどを市教委文化財課に寄贈した。
 写真は、楽々園の御書院での結婚披露宴の様子、外堀が写っている常盤橋(護国神社前)、松原回転橋、昭和半ばの久佐の辻(銀座町~河原町)や登り町など、同店の渋谷博さん(79)らが昭和27年~昭和末期に撮影した3万8677点=掲載写真はいずれも渋谷さん撮影
 渋谷さんは「中には私が中学生のころに撮影したものもある。市のために役に立てれば」と話している。
 文化財課では「貴重な資料をいただき、感謝している。あらゆる場で使わせていただきます」としている。

2011年12月17日土曜日

辰年ちなみ昇り龍描いた大絵馬 北野神社に寄贈、滋賀大美術部

 滋賀大学美術部の部員が、来年のえと「辰」を描いた大絵馬を北野神社(彦根市馬場1)に奉納し、氏子らを交えての入魂式も開かれた。
 絵馬は縦約1㍍×横1㍍50㌢の五角形の木製。雲の中で火をふく昇り龍がアクリル絵の具で描かれ、隅には「必勝」と「合格祈願」の文字も記されている。美術部員たち8人が神社からの依頼で先月末から1週間ほどかけて仕上げた。
 奉納に訪れた澤竜司さん(20)は「合格してもらえるよう願いを込めて作った」と話していた。絵馬は本殿前の神門の脇に設置。滝沢隆司宮司(69)は「お参りいただく受験生の心の助けになれば」と述べていた
 同神社では平成21年から翌年のえとを描いた絵馬の作成を滋賀大美術部に依頼しており、これまでに寅と卯が奉納されており、将来的には12枚の絵馬を一堂に飾る予定。

2011年12月15日木曜日

ひこね市民手づくり演奏会、18日

 ひこね市民手づくり演奏会が18日、文化プラザグランドホールである。
 市民有志らによる実行委員会(川口洋平代表)主催で、毎年この時期にオーケストラと合唱団がベートーヴェンの第九を演奏する。14回目の今年は第九ではなく、歌劇の名曲を披露する。
 出演はオーケストラと合唱団の小学5年生~80歳代の各約80人。6月12日から毎週日曜夜にパートごとに練習をしてきた。第1部はベートーヴェン作曲「英雄」、第2部は歌劇「カルメン」、「椿姫」、「アイーダ」の曲を披露する。
 前売り1500円、当日2000円。アルプラザ彦根・ビバシティのサービスセンター、市民会館、文プラ、県立文化産業交流会館で販売。問い合わせは文プラ☎(27)5200。

2011年12月14日水曜日

滋賀県内避難者の会 井上美智子さん「震災へ危機意識もって」、日夏里館で報告

 東日本大震災の被災地からの避難者と、ボランティア活動をしている滋賀県立大生らの報告会が9日、彦根市日夏町の日夏里(ひかり)館で行われた。
 「滋賀県内避難者の会」の井上美智子さん(53)は、福島市内で夫の宗純さん(58)と学習塾を経営していたが、多くの子どもが避難などでいなくなり、子ども2人が関西で暮らしていることもあり、4月末に夫婦で大津市に移住してきた。
 井上さんの報告によると、滋賀県内には把握できているのだけで約400人が避難しており、その7割が福島で、残り2割が宮城、1割が茨城、千葉、東京などだという。
 今月に県の呼びかけで宗純さんを代表に同会を発足。4日には避難者交流会を野洲市内で開き、66人が参加した。避難者からは▽話し相手がおらず寂しい▽1年が経過する来年3月で公営住宅を出ていくことが不安▽福島へ帰った後、子どもを放射能から守りたい―などの声があがったという。
 井上さんは「滋賀県は農作物や米がおいしくて風土的に福島と似ており、福島の財界にも近江商人出身者が多い。新しく避難して来る人には滋賀をすすめている」と述べた。
 また被災時、ラジオに電池がなく、車にガソリンがなかったことから「自分の所にはそんな大震災が来るとは思ってもいなかった。まさかの時には情報の入手(ラジオ)や逃げる手段が必要。危機意識をもってほしい」とアドバイスした。
 県立大学人間文化研究科の山形蓮さん(25)は、宮城県南三陸町の田の浦地区の漁師らにインタビューをした内容をまとめた冊子と、田の浦の女性たちが作る「ほたてあかり」(後日詳報)について解説した。

2011年12月13日火曜日

ジュエリー作家・菅原智子さん 染織作家・飯森よしえさん作品展

 ジュエリー作家・菅原智子さん(28)=東京都町田市=や染織作家・飯森よしえさん(64)=大津市=らによる「クリスマス・プレゼント展」が、14日まで彦根市銀座町のギャラリー・コジマで開かれている。
 菅原さんは6年ほど前から銀や七宝(しっぽう)、真鍮(しんちゅう)製のペンダントやブローチ、指輪などを製作。先月には箱根ラリック美術館で展示会を開き、2013年にはニューヨークでの個展も予定している。
 飯森さんは、福島県の南会津にあった古民家を信楽に近い山里に移築した「絲紫野(ししの)工房」で、身近にある植物を使って糸や布を染めながら、マフラーやショール、洋服などを創作している。
 会場では、菅原さんと飯森さんのほか、彦根市佐和町の生駒かずよさん(54)の万華鏡、栗東市の峯尾友季子さん(64)の裂(き)れ織バッグなどを展示・販売している。
 同ギャラリーでは「友人や彼女、または自分へのプレゼントに贈ってみては」としている。午前10時半~午後6時。平和堂銀座店の駐車券あり。

2011年12月12日月曜日

ひこねプレミアム商品券17日発売

 1万円で1万1500円分の商品券が購入できる「ひこねプレミアム商品券」が17日午前9時半(一部同10時)~発売される。1万冊限定。
 市から1500万円の補助を受けて、彦根商店街振興(事務局・中央町)が1億1500万円分の商品券を発売。市内の売り場面積1000平方㍍の大規模加盟店33店と中小加盟店538店で使用できる。
 商品券は500円と1000円の2種類で、大規模を含めた全加盟店用の5500円分と中小加盟店向けの6000円分。使用期限は来年3月18日まで。
 販売場所はアルプラザ彦根、彦根商工会議所、彦根銀座街事務所、パリヤ、高宮商工繁栄会館、フタバヤ彦根店、川瀬馬場町駅地区自治会集会所、稲枝商工会館、ビバシティ。一人1冊。

2011年12月10日土曜日

息子・娘の結婚へ 親同士がお見合い 彦根のホテルサンルートで来年1月 参加者募集、良縁親の会

 未婚の息子・娘の親同士による「集団お見合い」が来年1月24日に彦根市旭町のホテルサンルートで開かれる。主催の良縁親の会(京都市)では参加者を募集している=写真は他会場
 今年6月に総務省が発表した国勢調査結果(抽出速報)によると、昨年の未婚率は男性の30~34歳が46・5%(平成2年時32・8)、35~39歳が34・6%(同19・1)、女性の30~34歳が33・3%(同13・9)、35~39歳が22・4%(同7・5)と、いずれの年代も20年間で未婚率が大幅に上昇。特に女性の晩婚化が進んでいる。
 その原因について、同会の脇坂章司会長(78)は「現在の社会情勢と結婚についての自己努力の不足だ」と分析している。企業などによる婚活支援は当事者同士が対面してのお見合いとなり、入会金や成婚時の支払い、報告義務なども必要だが、同会による親同士のお見合いでは参加費のみで報告義務もない。
 同会では平成16年に京都市内で親同士のお見合いイベントを開いたのを皮切りに、これまでに近畿・東海地方を中心に全国各地で計80回開催。継続して出席している親もおり、延べ7600人が参加している。県内では近江八幡市と大津で開いているが、北部では初めて。
 参加希望の親は、子どもの職業や学歴、趣味、資格、婚姻歴、相手の条件などを所定の書類に記入し応募。後日、住所と氏名以外が記された書類が性別ごとに送られ、希望の相手を選択し、当日、相手の親と面談をする。
 子どもの年齢制限なし。参加費は親一人1万円。先着100人。当日は午後0時半~受付。子どもの写真の持参を。
 脇坂会長は「遠からず来るであろう無縁社会から、大切な我が子を守るために親としてできることをしませんか」と来場を呼びかけている。問い合わせは同会☎075(213)0506。

美しい男の条件

 美しいという概念は、芸術や自然のほか、人間もその対象となる。女性の場合ならその大部分が外見に対してであるが、男の場合は、(元来は)内面が大半を占める。
 4日からNHKで放送が再開された司馬遼太郎の名著「坂の上の雲」の第3部での登場人物は皆、国や郷土、家族をおもう明治時代の気骨溢れた美しい男たちがえがかれている(ただ、その放送前後に戦時中の日本軍が犯したいわゆる悪事のみを当時の軍人にインタビューをして報じる姿勢はいかにもNHKらしいが)。
 それに引き換え現代の10代・20代(一部30代)は、草食系男子を筆頭に、乙女のような趣味をもつ「オトメン」、節約・エコを気にする「弁当男子」、女性用の衣料を着る「レディース男子」、肌を気にして日傘を愛用する「日傘男子」など、外見の美しさを気にするというオトコオンナの腑抜けた男たちで溢れている。これは何も「若者」だけに限らず、そのような若者を育てた、多くの中高年男性にもいえることではなかろうか。
 約100年の間で、なぜここまで男子は体たらくになってしまったのか。その最大の原因は個人主義に重きを置いた教育にあり、特に戦後は、明治~昭和初期の体制や憲法、教育制度、軍部を批判することに固執した自虐的な教育が行われてきたためである。そのため現代の男子を責めるのは酷だともいえる。
 戦後から60年超となり、自虐的史観は少しずつではあるが、見直しの兆候がみられるが、自己(私)よりも他(公)を重視する自己犠牲の精神を抱いた坂の上の雲の男たちに回帰させるには、まだまだ不十分である。
 神道や武士道、日本の偉人伝、道徳・倫理、奉仕活動などを教育に導入させることで、国家への愛着や日本人としての誇り、公共心が育成され、世の中には名実共に美しい日本男児で溢れるはずである。
 美しい男たちの誕生へ、美しい教育が導入されることを切望している。なお、坂の上の雲は25日までの毎週日曜夜に放送される予定。 (山田貴之)
      

2011年12月9日金曜日

彦根城天秤櫓に設置のしめ縄作り ひこにゃんもお手伝い

 彦根城の天秤櫓に設置するしめ縄作りが7日、彦根城作業員事務所(金亀町)で行われ、ひこにゃんも手伝った。
 この日作ったしめ縄は長さ約6㍍、太さ約25㌢㍍、重さ約50㌔で城内では最大。赤い法被姿の作業員10人が、もち米のわらを束ねて、わらが飛び出さないように釣り糸でくくり、「よいしょ」「それ」などと掛け声をかけながらしめていた。ひこにゃんも作業員の邪魔にならないよう、縄を持ち上げていた。
 しめ縄は全部で15本がこの日に完成。天秤櫓のほかに、天守、玄宮園東口、馬屋、開国記念館など11カ所に今月26日に設置される。なお、わらは今秋のひこにゃん田んぼアートで収穫されたものも使われた。
 彦根城内では15日にすす払い、21日に門松飾り、22日に鏡もちつきときなこもちの振る舞いなどがあり、ひこにゃんは鏡もちつきにも登場する。

2011年12月8日木曜日

ひこにゃん米 使用の酒・琵琶の神龍 発売へ 蔵元・多賀

 今秋に彦根市石寺町の田んぼにえがかれたひこにゃん田んぼアートの米を使った日本酒が近く完成。製造している蔵元・多賀(多賀町中川原)は「琵琶の神龍(じんりゅう)」の商品名で18日から発売する。
 ひこにゃんアートは市制75周年を記念し、約1・2㌶の田んぼにコシヒカリや日本晴、濃紫稲など5種類の穀物を使ってひこにゃんがかたどられ、10月1日に刈り取り作業が行われた。
 そのうち日本晴約4・8㌧はJA東びわこを通じて多賀に入り、今月4日から仕込み作業が行われた。同社では720㍉㍑のびん約2000本分の日本酒を製造。18日に彦根総合地方卸売市場(安食中町)で開かれる日曜市で発売するほか、同社やJA東びわこ、一部酒販店で販売する。
 同社監査役の中川信子さん(53)は「すっきりしたうまみで、絞りたてのためフレッシュな味わいのある酒に仕上がった」と話している。アルコール分19度、1000円。予約は同社☎0749(48)0134。

2011年12月7日水曜日

初詣フリー切符 オーミマリン初詣船・八幡山ロープウェー往復切符も、近江鉄道

 近江鉄道は1日から沿線の電車が一日乗り降り自由の初詣フリー切符=写真=の販売を開始。今年から彦根港・竹生島間のオーミマリン初詣船と八幡山ロープウェーの初詣往復切符の販売も始めた。いずれも販売は30日まで。
 初詣フリー切符の利用期間は元日~3日だが、31日に利用した人は元日も使用できる。中学生以上550円、小学生280円。限定2000枚。
 初詣船の切符の利用は元日~3日と以降の1月の土日・祝日。中学生以上2640円、小学生1320円。限定500枚。
 ロープウェーの初詣切符の利用は元日~15日。中学生以上640円、小学生320円。限定500枚。
 いずれも切符のデザインは滋賀県立大学生活デザイン学科の学生が手がけた。販売は近江鉄道の主要駅で。通販もある。問い合わせは同社運輸課(22)3303。

舟橋聖一文学賞受賞の夢枕獏さん 彦根市役所へ表敬訪問

 舟橋聖一文学賞を受賞した作家の夢枕獏さん(60)がこのほど、彦根市役所を訪問し、「受賞の知らせを聞いた時はうれしかった」と喜びを語った。3日の授賞式に出席できないため訪れ、獅山市長と面談。舟橋氏の作品は何冊か読んでいる最中だといい、「濡れ場の場面にも品格があり、こういった書き方ができるのかと勉強させていただいている」と述べた。
 文学賞となった著書・「大江戸釣客伝」は、江戸時代に出された生類憐れみの令で釣りができなくなった釣り愛好家たちの葛藤をえがいた作品。夢枕さんも年に数回は釣りをしに琵琶湖を訪れており、先日はぼてじゃこを釣ったという。「琵琶湖は日本の生態系の保存場所。ニゴロブナなどの収穫が減っている現状は少し寂しい」と話していた。

2011年12月5日月曜日

湖国の風物詩・赤カブの天日干し 松原水泳場で

 湖国の初冬の風物詩・赤カブの天日干しが、彦根市の松原水泳場で始まり、赤紫色のカーテンのように琵琶湖から吹く冷たい風に揺れている。
 赤カブは冷風にさらして水気を飛ばすことで、甘みが凝縮され、おいしい漬物ができる。犬上郡の畑でとれたもので、今年の収穫量は例年に比べて少なく、4㌧ほど。先月30日にはそのうちの約1㌧を市内の漬物業者の作業員2人が、丸太と竹を縄で固定させた「はさ」(幅約40㍍・高さ約3㍍)に、4~6個を一束にしてぶら下げた。
 今後も週に2回ほど、天日干し作業が行われ、1週間ほど干されて回収し漬け込んだ後、年明けごろから順次店頭に並ぶ。作業員は「これから寒くなるだろうし、おいしい漬け物ができそう」と話していた。

2011年12月3日土曜日

盲導犬・ディーク招き教室 稲枝東小で

 稲枝東小学校で先月30日、盲導犬と一緒に人権を学ぶ教室が開かれ、児童たちが障害者福祉の大切さを学んだ。同校では毎年、人権週間(4日~10日)に合わせて学習しており、今年は「障害者の立場になって考えよう」をテーマに、視覚障害者の笹村知孝さん(46)=西今町=と盲導犬のディーク(オス7歳)を招いた。
 全校児童470人が笹村さんから出された「盲導犬が仕事中、してはいけないこと」や「盲導犬がコートを着ている理由」、「滋賀県で活躍している盲導犬の数」などのクイズに答えていた。その後、児童の代表がかけ声をかけながらディークと一緒に歩いていた。ディークと歩いた6年生の伊藤巧馬君(12)は「思っていた以上に普通に歩けた。町中でもし視覚障害者の方が困っていたら助けたい」と話していた。

2011年12月1日木曜日

「滋賀を元気に」聖泉大の学生団体 SSS・トリプルS、かまどベンチ・ひこね丼・よそものコロッケ

 彦根市肥田町の聖泉大学の学生たちが、地域支援の団体「SSS(トリプルS)」を立ち上げた。26日に七曲り通りで行われたイベントでは、広場にかまどベンチを作り披露した。
 学生約10人が滋賀を好きになってもらう活動や元気になる取り組みを広めようと今年9月に結成。活動のテーマに掲げている「滋賀(S)の幸せ(S)を支援(S)する」から団体名をつけた。
 活動は3本柱。「ひこね丼支援事業」ではひこね丼のイベントのサポート役を務め、「かまどベンチ事業」では市内で普及活動をしている彦根工業高校の卒業生・北川晃浩さん(18)を中心に市内外でかまどベンチを製作。「びわこすくい隊事業」では湖上の沖島(近江八幡市)のよそものコロッケの販売を支援している。
 代表の上羽奏さん(20)は「これからも滋賀のためになる活動をしていきたい」と意気込んでいる。問い合わせは上羽さんのメール(sss_10ves@yahoo.co.jp)。

稲村なおこコンサート みずほ文化センターで、コーラスともしび コーラスるん・るん 稲枝少年少女合唱団も出演

 女性合唱団体「コーラスともしび」と「コーラスるん・るん」が25日、みずほ文化センター(田原町)で12月3日午後2時~開かれる「世代を超えて歌い継ぐ日本の歌『稲村なおこファミリーコンサート』」の出演を前に合同練習をした。
 ともしびは彦根市民を中心に70歳代から90歳までの14人が市内の公民館や高齢者施設で活動。るん・るんは市民会館で64歳から84歳までの21人が毎週土曜日に市民会館で練習している。
 3日は両団体のほか、稲枝少年少女合唱団も出演し、手のひらを太陽に、マルマルモリモリ、翼をくださいなど5曲を稲村さんと一緒に歌う。
 ともしびの代表・高木明子さん(58)は「子どもからお年寄りまでが楽しめる音楽なので、聞いてもらって元気わくわくしてほしい」と来場を呼びかけている。
 3日のコンサートに出演する稲村なおこさん=写真=はNHKで歌のおねえさんとして活躍。NHK「みんなの童謡」やテレビ朝日「題名のない音楽会」などにも出演した。
 第1部では浜辺の歌、ねむの木の子守歌、ゆりかごの歌など計8曲を披露し、第2部ではコーラスともしびなど3団体との共演と、あわてんぼうのサンタクロース、東日本大震災のオリジナルソングI'm home、千の風になって、故郷のソロの計9曲を歌う。3歳以上前売り500円(当日600円)。みずほ文化センター、文化プラザ、アルプラザ彦根・ビバシティサービスカウンターで。問い合わせは同センター☎(43)8111。