彦根市と犬上郡の話題を中心に、関連する国政や滋賀県政のニュースもお送りします。取材依頼や身近な話題の提供などもお待ちしています。 電話0749-65-0608 FAX0749-62-4483 メール(hikone@shigayukan.com)

2011年7月31日日曜日

彦根夏の陣 1日は彦根・北びわ湖大花火大会

 「彦根夏の陣」が始まった。8月1日午後7時半~は彦根・北びわ湖大花火大会が松原水泳場周辺で開かれる。
 スターマインや全国の花火師による芸術花火など約1万発が打ち上げられる。午後8時半まで。松原橋交差点から松原町北交差点は午後7時から同9時半まで車両が通行禁止になる。午後4時~は彦根駅から会場付近までの臨時シャトルバス(200円)がある。荒天中止時は翌日に。
 エフエムひこねは同日午後3時~同9時にラジオ生放送を行う。

2011年7月30日土曜日

第34回鳥人間コンテスト選手権大会松原水泳場周辺で、間寛平さんも登場

 鳥人間コンテスト選手権大会が30、31日の両日、彦根市の松原水泳場周辺で行われる。31日にはタレントの間寛平さんも出場する=写真は昨年の様子
 34回目の大会には、30日の人力プロペラ機タイムトライアル部門に7チーム、滑空機部門に20チーム、31日の人力プロペラ機ディスタンス部門に11チームが出場予定。「間寛平withチームエアロセプシー」は31日の6番目に登場予定で、今月20日で62歳になった寛平さんは同部門で史上最高齢のパイロット。30日は午前8時~、31日は午前6時~。放送は日本テレビ系で8月19日午後7時~。

2011年7月29日金曜日

江役の上野樹里さん長浜でトークショー 彦根東高新聞部がインタビュー

 NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」で江を演じる上野樹里さんが23日、長浜市内の江・浅井三姉妹博覧会の会場を訪問。トークショー終了後には、彦根東高新聞部のインタビューにも答えていた。
 上野さんにインタビューをしたのは、部長でカメラ担当の小島眞司君(17)、「記者」の熱田真弓さん(16)。各マスコミが上野さんを囲む中、熱田さんは上野さんのすぐ隣のポジションを確保し「ドラマを通して、高校生など若い視聴者にどのようなことを感じとってもらいたいでしょうか」と質問していた。
 上野さんからは「高校生がどういう目線で見ているのか、逆に知りたい」と逆取材され、答えに窮する場面も。インタビュー後、熱田さんは「すごく緊張し、頭の中が真っ白になりました」、小島君は「上野さんと熱田さんのツーショットを取れて良かったです」と話していた。
 なお、この日の内容は10月発行の特大号で取り上げるという。

聖泉大学スポーツ文化研究所・NPO法人優美 介護予防の人材育成で業務提携

 NPO法人優美(長浜市東主計町)と聖泉大学スポーツ文化研究所(彦根市肥田町)は26日、介護予防の人材育成を目的にした業務提携を締結。同日、研究所内で調印式を開いた。
 優美は湖北地域の高齢者を対象にデイサービスやケアマネージメントなどをしているが、利用者のほとんどが女性。そのため男性の高齢者がひきこもり状態にならないよう、「スポーツ」に着目し、事務所内に体力維持のために4種類のトレーニングマシーンを設置した。
 聖泉大では人間学部健康運動心理専攻の学生が健康運動実践指導者の資格取得を目指し、地域の高齢者とストレッチやレクリエーションなど軽運動で交流。優美が長浜市内で開いている介護予防の教室にも学生たちが参加している。
 業務提携により、優美側には健康運動実践指導者の資格取得を目指す聖泉大のサークル「和楽笑(わらわら)の友」の学生5人が研修生として参加し、高齢者の指導にあたる。聖泉大はトレーニングによる高齢者の身体能力の変化をデータ管理するほか、介護福祉分野に役立つ人材を育成する。
 また優美は若者や壮年層の身体能力の維持を目的にトレーニングマシーンを設置した施設を1年後をめどに開放する予定をしており、指導役の人材確保も目指している。
 優美の伊藤肇理事長は「介護保険のサービス利用者が増える中で、介護予防を地域に幅広く進める必要がある。今回の提携によって、聖泉大学からのノウハウを参考に、事業を進めていきたい」と話している。

福島原発から考える 田中優さん講演会、滋賀県立大学で

 「福島原発事故から考える滋賀の私たちの暮らし」をテーマにした未来バンク事業組合理事長・田中優さんの講演会が、31日午後2時~滋賀県立大学(彦根市八坂町)交流センターで開かれる。
 県大のサークル「原発に反対という前に考える会」が主催。午前10時~午後1時半には、「性教育」「生ごみ堆肥」「食の転換」「ベビーマッサージ」などのワークショップや映画上映会、体に優しいこだわりショップも。
 田中さんは脱原発やリサイクル運動、環境・平和などのNGO活動をしている。講演会の入場料は前売り500円、高校生以下無料。問い合わせは事務局の富永さん℡090(8520)4261。

2011年7月28日木曜日

被爆ピアノでチャリティーコンサート彦根で、国連平和デー被爆ピアノ平和コンサート実行委員会

 東日本大震災のチャリティーコンサートが31日午後2時から日本基督教団彦根教会(本町1)で開かれる。
 国連平和デー被爆ピアノ平和コンサート実行委員会(事務局・神戸市)主催。「被爆ピアノ」は、広島に原爆が投下された際に爆風で飛ばされたピアノで、背面には無数のガラスが刺さった跡や放射線による変色がみられる。
 同実行委は、昨年9月17日に国連本部(ニューヨーク)で開かれた国際平和デー会議で被爆ピアノによるコンサートを開催=写真=国連平和デー被爆ピアノ平和コンサート実行委員会提供。以降も所有者の松葉曄子(まつばようこ)さん(85)=仙台市=から借り受けて、各地でコンサートを開いており、今月には県内の堅田と水口でもあった。
 彦根でのコンサートではピアノのほか、二胡や声楽の計4人が出演し、被災地に向けて作った歌や曲を披露する。入場料は高校生以上1000円、小中学生500円、幼児無料。収益金の一部は被災地に届けられる。問い合わせは同実行委委員長の梶田誠さん℡080(5637)6405へ。

稲枝で稲盆 30日今年も水合戦

 大人も子どもも水をかけ合って遊ぼう―。30日に彦根市の稲枝地区で開かれる夏祭り「稲盆」で、今年も水合戦が行われる。
 稲盆は、稲枝の青年団組織・稲枝青楽団が、地元団体と一緒に稲盆実行委員会を立ち上げ、稲枝全体の祭りとして昨年から開催。
 会場はみずほ文化センターと隣のふれあい広場。午後2時半~の水合戦は、稲枝の3団体と連合軍の4チームに分かれ、水鉄砲やバケツ、ひしゃくなどを使って大将の頭上にある水風船を落とすゲーム。着替え必要。誰でも参加可だが、小学生低学年以下は保護者と一緒に。当日午後1時~は水鉄砲作りのワークショップも。
 午後4時半~和太鼓グループ「彦根古城太鼓」によるライブ、5時~ひこにゃん登場、5時半~インド音楽のヨシダダイキチなどによる伝統芸能、7時半~メインの江州音頭による盆踊り。
 会場ではほかに、模擬店、郷土料理・どろ亀汁の販売、手作りマーケット、ふんどし販売も。当日ボランティアも募集。問い合わせは馬場昭さん℡090(3869)7047へ。

2011年7月27日水曜日

石田三成役の萩原聖人さん佐和山登山と戦國丸・しょうぶ屋訪問

 NHK大河ドラマ「江・姫たちの戦国」で石田三成を演じている俳優・萩原聖人さん(39)が22日、佐和山登山や花しょうぶ通り商店街の見学のため、彦根を訪れた=写真は戦国丸提供
 この日は午前中に三成生誕地の長浜市石田町を訪れ、供養塔に手を合わせた。午後には「トップシークレット」で彦根入りし、NHKの特別番組の収録を兼ねて佐和山を登山。
 ガイドを務めた市民によると、三成が佐和山城主を務めていたのが40歳のころだったため、今年で40歳になる萩原さんは登山中、感慨深げで「三成もこの険しい山道を歩いていたのか」などと話していたという。
 下山後はプライベートを兼ねて、花しょうぶ通りの街の駅「戦国丸」や戦国グッズを販売している「しょうぶ屋」を訪れた。

彦根城地層から三畳紀の化石 放散虫やコノドント、滋賀自然環境研究会報告

 滋賀自然環境研究会(会長・小林圭介滋賀県立大学名誉教授、会員102人)の研究発表会が24日、彦根勤労福祉会館で開かれ、龍谷大学講師の三上禎次さんらが彦根城の地層から三畳紀(約2億5100万年前~約2億年前)の化石が発見されたと発表した。
 市教委文化財課によると、彦根城の地層から化石が見つかったのは初めて。三上さんの報告によると、調査は彦根城北側の地層の基盤岩で昨年5月に行い、プランクトンの一種「放散虫」や、ヤツメウナギの仲間とされる「コノドント」の三畳紀中世の化石などを産出したという。
 市内ではほかに佐和山、雨壺山、大堀山でも調査が行われ、そのうち大堀山で放散虫、佐和山で三畳紀以前とみられるコノドントの化石が見つかったという。
 小林会長は「化石の発見により、彦根城の地質の年代が確定されたことは重要な発見だ」と話している。同研究会では今後も、彦根城などで微化石の抽出を継続して行う予定。

2011年7月26日火曜日

滋賀県立高校統廃合問題 彦根西高PTA「統合反対」で署名へ、彦根・長浜市長は公開質問状提出

 県教委の公立高校再編計画の原案で統合の対象になっている彦根西高校のPTA(神谷紀子会長)が23日、臨時総会を開き、反対の署名活動を行うことなどを決めた。
 総会では役員から、▽西高125年の歴史と伝統を後世に▽(統合対象の)彦根翔陽高に多用な学科に対応できるスペースがあるのか疑問▽(西高の)家庭学科の特色が薄れてしまう―などの意見が出され、原案に反対することを全会一致で決議した。
 西高PTAでは今後、反対の賛同者や団体と協力しながら、署名活動を行う。神谷会長は「統合された場合、生徒が西高に入らなくなり、子どもたちの学習意欲や部活動が成り立つのか心配」「西高を卒業した子の多くが彦根に住んでおり、(西高が無くなれば)彦根や滋賀にも損失では」と話している。
2市長公開質問状
 県立高校再編計画(原案)に対して彦根市の獅山市長と長浜市の藤井勇治市長が25日、県を訪れ、嘉田知事と高橋政之県教委委員長宛てに公開質問状を提出した。
 彦根市の質問状は獅山市長と小田柿幸男教育長名義。現在の0歳時が高校進学を迎える15歳まで子どもの数は増えると推計したうえで、計画で示された彦根西高と彦根翔陽高の統合で1学年が9学級から6学級に削減されることにふれ「3学級約120人の定員を減らす具体的な理由を示せ」などとしている。
 統合後に彦根西高が無くなることに対しては、定員増となる彦根翔陽の校舎やグラウンドの整備方針と西高の跡地計画を求めている

2011年7月25日月曜日

リーダーの資質と条件

 女子サッカー・なでしこジャパンの世界一と、民主党政権による政治危機をてんびんに掛けた場合、そこには優れた指導者と、そうではない指導者との違いがくっきりと表れているようだ。
 なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、選手時代などでは横着さが目立ち、ロッカールームでは服やズボンを脱ぎ捨てたままで、散らかし放題だったが、監督就任後は、身だしなみや加齢臭対策を気にかけるようになったという。つまり、監督という責任あるリーダーの立場になったことで、自己を探究し、欠点を改めることに努めたのであろう。
 また、なでしこジャパンは21人の女性集団だったが、佐々木監督は決して「男の優位性」を表に出さず、各選手を信頼し、その資質や自主性を尊重しながら指導にあたってきたようだ。同性ならまだしも、異性の集団を束ね、世界一に導いたその手腕は正に「偉業」であり、いかに他者を見抜く洞察力と、尊重しながら動かすという懐柔さが優れていたかがわかる。
 さらに、国家への誇りや日の丸を背負いながら選手と共に戦う、いわば自己犠牲の無私の精神が、日本女子サッカーの監督としてあったに違いない。
 ほかにも、監督としてや女性集団の中での孤独に対する忍耐力、日本代表監督を務めるという冒険心またはチャレンジ精神が旺盛であったのであろう。
 翻って、政治の世界の現リーダー・菅直人首相は、自己を改めようとせず、責任感もなく、閣僚を信頼せずに独断専行を専売特許としており、世論を見抜く洞察力に欠け、国家観も薄い人物である。
 菅さんについては、間もなく辞めるであろうから、その時にまた書くが、今の日本は企業や学問、スポーツの世界には優れたリーダーがおられるが、国を統治する機関の政治(実質は霞ヶ関の官僚か)のリーダーが現在の永田町には見当たらない。政界再編か解散総選挙による新たなリーダーの出現こそが、危機の中にあるこの国の将来にとってプラスになると思うのだが。さて、いかに・・・。【山田貴之】

2011年7月24日日曜日

滋賀B級グルメバトル出場料理紹介第2弾・元祖黒たこ焼き、ちゃんぽん亭総本家のドリームフーズ社員で組織「黒たこ焼き大好き会」提供

 大津市内で30、31日に滋賀B級グルメバトルが開かれる。滋賀彦根新聞では彦根・犬上地区から出場する2団体にうかがい、前号では「酔候」(京町)のBB丼を取り上げた。今号では、黒たこ焼き大好き会の「元祖黒たこ焼き」を紹介する。
 同会はちゃんぽん亭総本家を運営するドリームフーズ(彦根市地蔵町)の社員らで組織。代表の西村繁宏さん(35)=彦根市幸町=が昨年4月ごろに考案し、キャンピングカーを改造した「黒船壱号」で市内などの平和堂を巡回しながら販売している。
 黒たこ焼きは、ちゃんぽんのダシをベースに、多賀産の竹炭を入れて黒に着色。竹炭は整腸や肌を美しくする作用があるとされ、黒たこ焼きも「黒が女性を美しくする」をキャッチコピーにしている。
 「黒船壱号」は火~日曜に安土~長浜の6店を回っており、彦根市内では水曜に平和堂日夏店、日曜に地蔵店で提供している。
 グルメバトルでは6個300円で販売。西村さんは「優勝するつもりでいる」と自信満々の表情をみせていた。

ダンスうんどう めぐみ保育園児ら体験 考案者・小林英夫さん指導で

 彦根市高宮町のめぐみ保育園の園児たちが20日、集団でも踊ることができる「ダンスうんどう」を体験。二人一組でステップをしたり、全員で輪になって踊ったりして楽しんでいた。
 ダンスうんどうは、北海道小樽市のプロダンサー・小林英夫さんが考案し、平成6年からは講座も開講。以降全国に広まり、現在は14の支部がある。複雑なステップよりも、リズムが重視され、二人一組や全員で輪になりながら、ターンや簡単なステップをする。
 高宮町のミタニダンススタジオの三谷恵一さんが、めぐみ保育園の園児たちにも体験してもらおうと企画。小林さんを講師に招き、県ダンス教師協会の会員7人と一緒に、3~5歳の園児計50人や職員にダンスうんどうを教えた。
 園児たちは、小林さんらの手本を見ながら、二人一組でのステップや輪になってダンス。小林さんは「欧米では幼少期からダンスを習っている。ダンスうんどうは自分を表現できる効果もある」と話していた。

2011年7月23日土曜日

鳥居本駅で宮原勇作さん・中村敦さん・眞野丘秋さん・西嶋佳代さん・川村憲太さんの作品展、無人駅舎ギャラリー化計画第6弾

 京滋の若手芸術家5人の作品展が24日から、彦根市の鳥居本駅舎で開かれる。
 同町の画家・宮原勇作さん(32)が企画した無人駅舎ギャラリー化計画の第6弾。今回は宮原さんのほか、中村敦さん(46)、眞野丘秋さん(35)、西嶋佳代さん(24)の絵画、川村憲太さん(30)の写真を展示。一人2、3点ずつ。
 24日正午~は宮原さんによるライブペインティングがあり、依頼者をイメージした絵をその場で仕上げる。500円。ほかの作家の作品販売も。収益金は東日本大震災の被災地へ寄付される。午前19時~午後6時、30日まで。入場無料。

彦根城内堀・中堀の白鳥・黒鳥の風切り羽切断作業

 彦根城の内堀と中堀で飼育している白鳥と黒鳥の風切り羽(かざきりばね)の切断作業が20日、金亀町の管理事務所で行われた。
 飛び立ちを防止するため、毎年この時期に羽の切断が行われている。切断されたのは、内堀の白鳥7羽と黒鳥2羽、中堀の黒鳥2羽。今年5月に誕生した白鳥のヒナ3羽には実施されなかった。
 作業員が、この日の朝に1羽ずつを捕獲。1羽につき作業員4、5人が担当し、抑える役とハサミを使って切断する役に分かれて作業をした。ヒナの親は敵対意識が強いため、ほかとは別に切断作業が行われた。

放射性物質・セシウム汚染の稲わら食べた疑いの肉牛、彦根の食肉販売店に流通

 県は20日、福島県内で暫定基準値を超える放射性物質(セシウム)に汚染された稲わらを食べた疑いがある肉牛が、新たに県内24店舗に流通していたと発表。彦犬地区では彦根市内が4店、甲良町と豊郷町が1店ずつにまわり、すべて販売されたという。
 県内に流通したのは、いずれも福島県須賀川市の農家から、3月28日~7月6日にかけて西宮市食肉センターへ出荷された411頭。彦根には▽5月10日=食肉販売店に352・8㌔▽同13日=飲食店に20・5㌔▽同30日=食肉販売店に15㌔▽同31日=飲食店に25・1㌔。犬上では、いずれも5月28日・食肉販売店に甲良が9・5㌔、豊郷が20・8㌔流通した。県食の安全推進室は「仮に汚染牛の肉を食べても医学的に影響が出ることは考えられない。取り込まれたセシウムは排泄で体外に排出される」としている。

2011年7月22日金曜日

第1回滋賀B級グルメバトル大津港で 彦根からは2団体 居酒屋・酔候のBB丼

 大津市内で30、31日に開かれる「第1回滋賀B級グルメバトル」に県内から60団体が出場。滋賀彦根新聞では、彦根・犬上地区から出場する2団体の料理を紹介する。最初は居酒屋「酔候(すいこう)」(京町2)のBB丼。
 BB丼はフライにしたブラックバスをご飯の上に乗せ、赤みそをかけた丼。店主の日比繁樹さん(59)=米原市=が今年初めに考案した。
 外来魚のブラックバスは既存種を脅かす琵琶湖の悪者的な存在で、駆除の対象になっている。しかし、日比さんは県の職員として水産課に所属していた時に、ブラックバスを学校給食に導入。「現在、行政はブラックバスの撲滅作戦を展開し、『ごみ』のような扱いをしているが、もっと市場に流通させるようにすれば、積極的に収穫する形になるはずだ」と話す。
 同店ではBB丼のほか、BB茶漬け、ブラックバスの刺身も提供しており、知り合いの漁師から買った新鮮な素材を調理。BB丼は魚の臭みがなく、あっさりとした味で、来店客には好評だという。
 グルメバトル当日は300円で販売。日比さんは「優勝や上位進出よりも、ブラックバスを多くの人に、抵抗なく食べてもらうことが目標」と意気込みを語った。問い合わせは同店℡0749(24)0070。

 30、31日午後3時~同9時に大津港特設会場で開催され、県内60団体のほか、全国のB級グルメ大会で2度のグランプリをとった「富士宮焼きそば」も特別に登場する。各料理100~500円で、チケットを100円×10つづりで販売。気に入った料理の投票箱にはしを入れて投票。上位3団体を表彰する。事前にホームページで各料理を写真入りで紹介している。

2011年7月21日木曜日

滋賀県立大学で第5回助産フォーラム、ジャーナリスト・永山美千子氏「日本はミルク社会に」、日本母乳の会代表理事・山内芳忠氏「根本的に見直さなくては」

 7月16日、滋賀県立大学で第5回助産フォーラム「マザーレイク滋賀から母乳育児支援!」が開かれた。1部では日本母乳の会運営委員で桶谷式マッサージの桶谷そとみさんを専門家として世の中に初めて紹介したジャーナリストの永山美千子氏が、「日本の母乳育児の変遷・なぜ母乳育児が進まないのか」をテーマに講演した。
 永山氏は▽日本では戦前はほぼ母乳であったが、GHQの政策で日本的なものが排除され、母子別室と粉ミルクがセットのように広がったこと▽わずか20年で日本の母乳率が20%になり、その後40年かかっても44・8%程にしか回復していないことを説明。その原因として、出産後の母子別室と、ミルクメーカーから産科医への資金提供などを挙げた。
 また、新生児室を設けている施設の理由である「母子同室であると母親の睡眠が妨げられる」「母親は休みたいと要望する」というのは疑問であると指摘。完全母子同室の母親への調査から、他人の子が泣いていても起きないが、自分の子が起きると起きて授乳する母親の様子や、母子同室は「つらいけど嬉しい」という感情を母親がもっていることを紹介。世界の国々の母乳育児にもふれ、「文化的背景がそれぞれにあり、欧米の文献を鵜呑みにしないことも大事である」と述べた。
 このほか、授乳室やキッズコーナーにほ乳瓶の絵のマークが使われていることを挙げ、「日本はミルク文化の社会になってしまっている」「母乳育児は身体感覚を取り戻すチャンスであり、赤ちゃんが『おっぱいをぐっと吸った』という感覚を(母親に)気づかせてあげることが、助産師や看護師が行う母乳育児支援において重要だ」と語った。
 第2部では、日本母乳の会代表理事で産科医の山内芳忠氏が講演し、山内氏が勤務する、1991年に日本で初めて「赤ちゃんに優しい病院」の認定を受けた国立病院機構岡山医療センタ―での取り組みを紹介。▽産後すぐからの母子同室で、授乳回数が増加し、赤ちゃんにとっては胎便の排泄が促進され、黄疸(おうだん)が出にくくなること▽母親にとっては母乳分泌の促進、オキシトシン分泌による痛みやストレスの軽減など、双方にとってメリットがあるとし、「目安としては産後24時間の間に8回以上の授乳が望ましい」と話した。
 赤ちゃんは生まれて間もなく、母親の乳輪から出るにおいを嗅ぐことができ、母親のお腹に乗せると、1時間~2時間かけて自分の力で乳輪に近づき哺乳(ほにゅう)する力をもっていることも紹介。「赤ちゃん側から見た『カンガルーケア』には時間が必要である」と述べた。また、肌と肌の触れ合いで、育児放棄が減少することや母親を育児モードにつなげるケアとして有効であることにふれ、「我々は赤ちゃんが生まれてきたら、赤ちゃんはすぐに哺乳ができると思いがちだが、最初から上手に吸えることができないのが当たり前。母子ともに一歩ずつ上手になっていくものだ」と解説した。
 講演後、開業助産師からは「(自身の)助産院では100%母乳育児であり、母乳育児が進まないのは病院の体制に問題があるのではないか」「祖母の世代が粉ミルクで育児を行った世代であり、母乳育児を希望する若い母親を支援できていないのでは」との意見があった。これに対し、山内氏は「祖父母への教育も大事かもしれないが、家族と地域で母子を支援できるような教育が必要」「ミルク社会になっている現代では、根本的なシステムを見直さなくてはならない」と答えた。参加者には、県大の学生や地域の助産師、看護師のほか、赤ちゃん連れの母親たちの姿もみられ、母乳育児への関心の高さが伺われた。 (山田博子)

2011年7月20日水曜日

セシウム汚染の稲わら食べた疑いの牛、豊郷の食肉販売店でも販売

 滋賀県は18日、福島県内で放射性物質(セシウム)に汚染された稲わらを食べた疑いがある牛84頭のうち1頭分の肉が、豊郷町の食肉販売店と長浜市の飲食店で販売・提供されていたと発表した。
 県によると、牛の肉は東京都内の卸売業者を介して大津市内の食肉販売業者に計344・8㌔渡り、そこから豊郷町と長浜市の業者に流通。豊郷では5月14日~26日に339・7㌔販売、長浜では6月3日~14日に5・1㌔が提供されたという。
 県は、汚染された稲わらを食べた疑いがある牛の肉に関する相談窓口を22日まで設置。問い合わせは県食の推進安全室℡077(528)3643か彦根保健所。

2011年7月19日火曜日

彦根三方よしのまちゼミナール・まちゼミ2回目 市内42店で48講座

 健康や美容、料理、趣味などを学ぶ「彦根三方よしのまちゼミナール」の2回目が、23日から彦根市内の商店で始まる。
 彦根商店街連盟が今年2月26日から1カ月間、1回目を行い、34店で39講座を開いた。今回は9月11日までに42店が48講座を開講。
 赤ちゃん健康マッサージ、髪の悩み相談、地蔵さん作り、パノラマ写真作り、ふなずし作り、カクテル作り、ワインの基礎講座、寿司のにぎり方講座、ゆかたの着付け、野球道具の手入れ法、ロウ引きペーパー作りなど。
 先週16日付けの各紙に入った折り込みチラシを参考に。受講無料だが、材料費がいる講座も。定員あり。申し込みは各店へ。問い合わせは彦根商店街連盟℡0749(22)7303。

2011年7月17日日曜日

「メールやブログもっと魅力的に」彦根で文字コミュニケーションセラピー入門編、板楠美津子さん企画

 メールやブログで書く文章をもっと魅力的な内容にしたい―。彦根市原町の元コピーライター・板楠美津子さん(35)が、毎月最終週の水曜日に河原3のキッチンハウスで、初心者向けの講座「文字コミュニケーションセラピー入門編」を開いている。
 パソコンや携帯電話でのメールやブログなどを使って他人とコミュニケーションをとるのが、個人や企業で主流となっている。板楠さんはコピーライター時代に、インターネットでコミュニティーサークルを運営。その時により良いコミュニケーションの仕方を模索し、独自で研究を進めてきた。
 板楠さんは「何も意識せずに文字を粗末に扱えば、せっかくの素敵な文章も読み手には響かず、相手には実際とは違った印象になる」と話す。講座では自分の性格診断、文字の持つ印象、読み手を意識した文字の使い方などを学ぶ。
 受講料はビーフシチューとパン付きで1500円。月1回で午後1時~。申し込みは毎月20日までに板楠さんのメール(myers32jp@gmail.com)。

2011年7月16日土曜日

東日本大震災チャリティーバザー17日 収益金で日用品購入し被災地の遺児へ、彦根ロータリークラブ

 東日本大震災で親を亡くした子ども(遺児)たちに学用品を贈ろうと、彦根ロータリークラブは17日、ビバシティホールでチャリティーバザーを開く。16日にはバザーの商品も募集し、市民らが日用品などを持ち込んでいた=写真は商品を並べる彦根RCのメンバー
 遺児は東北3県で1000人以上とされる。同クラブでは、遺児たちのこれからの学校・日常生活の一助になればと、バザーの収益金と会場での義援金で学用品を贈ることにした。
 バザーでは平和堂から支給の飲料水や日用品のほか、菓子類、洋服、傘などを販売する。午前11時~午後3時。

国の有形文化財登録へ 旧川原町郵便局舎・宇水理髪館店舗・滋賀中央信用金庫銀座支店・秋口家住宅洋館

 国の文化審議会は15日、彦根市の旧川原町郵便局舎(高崎家住宅主屋)など4件を有形文化財に登録するよう答申した。いずれも指定が見込まれている重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)のエリア内にあり、指定に向けてはずみがついた。
 登録されるのは、花しょうぶ通り商店街の旧川原町郵便局舎(河原2)、宇水理髪館店舗(河原3)、滋賀中央信用金庫銀座支店(河原3)と、芹町の秋口家住宅洋館。
 旧川原町郵便局舎=写真右上=は木造2階建て、建物面積が84平方㍍の江戸時代後期の建物。表具店だったが、郵便局になった昭和9年に正面部分が洋風に改造された。
 宇水理髪館=写真右下=は木造2階建ての46平方㍍で昭和11年に建築。アーチのキーストーン(頂上部の石)にバリカン、両端の柱上部にアカンサスの葉がみられ、外壁上部がコーニス(突起)状に仕上がっている。
 滋賀中信銀座支店=写真左上=は木造2階建ての54平方㍍で大正7年に建てられた。明治銀行彦根支店だったが、昭和7年に同銀行破綻後、病院として使われ、昭和33年から信金となった。
 秋口家住宅洋館=写真左下=は木造2階建ての59平方㍍で大正5年に歯科医院として建造された。
 県教委文化財保護課では「伝建地区の指定へワンステップ上がるのでは」としている。県内ではほかに大津市内の3件も登録。県内の登録数は299件に。

2011年7月15日金曜日

豊郷町 初のゆるキャラ・よいとちゃん 江州音頭から命名、ゆるキャラと夏まつりで初披露

 豊郷町で初のゆるキャラ「よいとちゃん」の着ぐるみ=写真=が、17日に同町の豊栄のさとで開かれる「ゆるキャラと夏まつり」で、初めてお目見えする。
 町観光協会が昨年、公募し全国39点から兵庫県のイラストレーター・小柴雅樹さんの作品を選んだ。名前も公募し196点から町内の主婦・藤森照子さんの命名を選考。江州音頭の掛け声「よいとよいやまか」と「良い豊郷」から名付けたという。江州音頭で使われる日傘を頭にかぶり、体が扇形になっている女の子。
 誕生地は、江州音頭が生まれたとされる町内の千樹寺。町の特産になっている坊っちゃんかぼちゃが好きだという。着ぐるみは今年3月に完成したが、公開は初めて。

2011年7月14日木曜日

学級通信コンクール「プリントコミュニケーションひろば」で最優秀賞、彦根翔陽高教師・神崎善明さん

 教職員が作った学級通信のコンクール「プリントコミュニケーションひろば」で、彦根翔陽高校教師の神崎善明さん(46)=彦根市=が最優秀賞を受賞した。
 同コンクールは、理想教育財団(本部・東京都港区)が学校での教員と生徒とのコミュニケーションの向上を目的に毎年、行っており、7回目の今年は全国から470点の応募があった。県内からは翔陽高のみ。
 神崎さんは教員歴25年。最初に学級通信を作ったのは教員になった3年目の春で、B5判の紙に手書きで作成した。専用の新聞作成ソフトで仕上げるようになったのは14年前で、翔陽高ではB4判縦の紙に編集し毎週月曜朝に配付。
 同コンクール初の出品で、最優秀となった学級通信「翔ける2(かけるに)」は昨年度の2年2組でのもの。実際にあった出来事をおもしろおかしく描いた四コマ漫画が生徒に人気だという。ほかにも、各科目に対して取り組むべき内容や、学校行事、部活動の情報、その週に誕生日がある生徒などを紹介している。毎年、名称を変えており、今年度は3年1組で「PLUS1(プラスワン)」を発行している。
 彦根翔陽高は総合学科のため、各クラスの生徒が同じ授業を受けることが少ない。神崎さんは「生徒が授業ごとにバラバラになっているため、学級通信が集団意識の向上に少しでもなれば」と話している。
 同コンクールの講評では、クオリティーの高さや内容の分かり易さ、高校生の特質への理解などをあげ、「審査員全員が高得点という圧倒的な支持を得た文句のないものだった」と高く評価している。

2011年7月13日水曜日

花しょうぶ通り商店街 寺子屋「力石」焼失から再興へ中間報告「多くの支援でここまで」

 今年1月2日に母屋が焼失した、彦根市の花しょうぶ通り商店街 ひこね街の駅・寺子屋「力石」の再興に向けた中間報告会が9日、力石前であった。
 火災により、力石の母屋と旧寺子屋の一部が焼失し、隣接する2店舗が全焼・半焼した。市民有志らは再興実行委員会(山崎一眞委員長)を設立し、再建工事(第1期)や「結」募金活動をしてきた。
 再建工事では、母屋と旧寺子屋との中間部分への壁の設置、屋根の張り替え、壁面の応急措置などを行い、4月16日には仮オープンするまで再生。募金や再興を願って作られたCDの売上の寄付により、約450万円集まった。力石の横には寄付者が載った「芳名板」も設置した。
 第2期の再建工事は、花しょうぶ通り商店街とその周辺が重要伝統的建造物群保存地区に指定された後に実施。土塀風の壁面や、焼失した隣接店を含めた通り側の再建、屋根の瓦づくりなど江戸期の雰囲気に近づける予定。
 報告会で山崎委員長は「多くの人たちの支援でここまで来られたことをうれしく思う。早期に復興事業が完成することを祈っている」と話した。

2011年7月12日火曜日

滋賀県立高校再編計画 彦根西・彦根翔陽統合、彦根東・彦根工業定時制廃止

 県教委は11日、県立高校の再編内容をまとめた計画(原案)を提示。彦犬地区では、彦根西高と彦根翔陽高を統合させるとしたほか、彦根東高と彦根工業高の定時制廃止、彦根工業高の学科改編などを示した。いずれも実施年度は平成26年度を目指している。
 同計画によると、彦根西の普通科・家庭学科と翔陽の総合学科を統合し、普通・商業・家庭の系列で編成した総合学科を彦根翔陽に設置。1学年6学級にする。現在は彦根西が1学年4学級、翔陽が5学級。
 彦根東、彦根工業、長浜北星の夜間の定時制は廃止し、新たに能登川高の全日制普通科を単位制にし、定時制普通科を設置する。彦根工業は、機械科・電気科・建設科に改編し、1学年6学級に。現在は機械、電気、情報技術、建設、環境化学の各科。愛知には特別支援学級(1学年2学級)が併置される。
 彦根西の櫟(いちい)敏校長は「県教委の案を厳粛に受け止めている」、彦根翔陽の小林庄司校長は「西高さんとは歴史が違い、戸惑いがあるが、(西高と)相談しながら進めていきたい」と話している。獅山市長は「十分な説明が地域に行われたと言えず、大変遺憾」としている。
 県教委は7、8月に県内7カ所で県民向けの説明会を開催するほか、原案に対する意見を募集。年度内には計画案を策定するとしているが、高校再編に対しては慎重論も根強くあり、今後の行方が注目される。

モンゴル式住居・ゲル 滋賀県立大学交流センターで展示

 県立大学(彦根市八坂町)交流センターで、モンゴル式住居「ゲル」が展示されている=写真
 遊牧生活をしているモンゴルでは、設営と運搬が簡単にできるテント式の住居が使われている。県大人間文化学部生活デザイン学科は、講義でゲルを活用しており、「比較住居論」(山根周准教授)の中でゲルの組み立てもしている。
 展示と公開は平成8年度から。大きさは床が直径約5・5㍍で、アーチ状の最大の高さが約3㍍、入り口の高さは約1・5㍍。入場無料。平日のみの午前9時~午後5時。11月まで。

彦根市 暴力団排除条例制定へ、意見募集

 彦根市は、暴力団と協力・交際しないことなどを求めた市暴力団排除条例(仮称)の素案を作成。今月26日まで市民から意見を求めている。
 県はすでに県暴力団排除条例を制定しており、8月1日から施行する。彦根市や犬上郡など県内のいくつかの市町も条例案を作成し、9月議会に提出する予定。
 彦根市の条例案では、「市民生活や社会経済活動から暴力団を排除し、安心で平穏な生活を確保すること」を目的に設定。市民などに対しては▽暴力団に関する情報の提供▽暴力団の威力を利用する目的などで団員らに金品などの供与をしない―ことなどを要請。市などには▽建設工事などで暴力団・または関係者を市の入札へ参加させない▽市民が暴力団排除の活動を取り組めるよう警察と連携しその安全を確保する▽暴力団に加入させない、また犯罪の被害にあわないよう中学生に教育する―ことなどを求めている。
 条例案の閲覧は市のホームページか各地区公民館、市まちづくり推進室、稲枝支所・各出張所で。意見の提出は同室へ。問い合わせは同室℡0749(30)6117。

2011年7月11日月曜日

両手失った画家・南正文さんドキュメンタリー「天から見れば」米原で滋賀初上映会、入江富美子監督講演も

 事故で両手を失った日本画家・南正文さんのドキュメンタリー映画「天から見れば」の滋賀では初の上映会が、16日午後1時半から米原公民館で開かれる。上映後、入江富美子監督の講演会もある。
 彦根や長浜の市民らで組織の団体「ハートフルプロジェクトinびわこ」主催。南さんは少年時代に事故で両手を失い、将来を絶望視していたが、養父から刀で両腕を切断されながらも、「生まれ変わってもまた手のない私でありたい」と話す尼の大石順教さん(1888~1968)に出会ったことから開眼。それまで後ろ向きだった考えが大きく転換し、順教尼から習った口筆で絵も描き始めた。
 映画では、南さんへのインタビューや再現ドラマなどを用い、順教尼と南さんの生き様をえがいている。入江監督は、特別支援学校の女性教諭の生き方を追ったドキュメンタリー映画「4分の1の奇跡」(2007年)でデビュー。「天から見れば」は3作目。
 前売り券は大学生以上1500円、小学生~高校生1000円、4枚セット5000円。当日は500円ずつアップ。乳幼児はひざの上で。午前10時~は「4分の1の奇跡」の上映も。前売り500円。問い合わせは山岡さん090(2684)9874へ。

2011年7月9日土曜日

夢の話 あれこれ―「夢をもとう」を慎もう―

 彦根市内の中学生たちが、さまざまな職場で仕事を体験した。中学生諸君にとって、仕事は「将来の夢」であるかもしれないが、中学生諸君の中で、現時点で(虚勢ではない)夢を抱いている者は少数であり、大半はまだ夢をもってはいないであろう。しかし、小生はそれを良しとしたい。
 教育現場やほかの啓発の場で、「夢をもとう」などというきれいごとの薄っぺらいキャッチフレーズを頻繁に耳にするが、夢は大人が強制するのではなく、子どもたちの成長過程で自然発生的に生まれてくる存在であるべきだ。
 これは何も子どもたちの現場に限らず、大人を含めた世の中全体にもいえることだが、夢をもっている人間が他者に尊ばれる、といった誤解や錯覚に陥っているようだ。そのために、張り子の虎のような人間が溢れているではなかろうか。
 夢はもちたい者、またはもてる者が勝手にもてば良いことであり、決して夢をもっている者が優れた存在ではない。
 だから、中学生諸君には達成できるかできないか分からぬ夢よりも、より身近にある存在との「出会い」を大切にしてほしい。
 人物や書籍、芸術、スポーツなど、さまざまな対象との「出会い」こそが、何よりも尊い存在であり、それらから生まれてくる気づきや悟りを繰り返すことが、後の人生の糧になろうに。そして、さまざまな分野の「出会い」の先に自然発生的に夢が生まれ、達成できれば、願ったり叶ったりである。
 一方で大人側は、「夢をもとう」という絵空事のような謳い文句を慎むのが、上品な振る舞いであると肝に銘じるべきであろう。    【山田貴之】

中学生職場体験 本紙には彦根中学校4人が記者体験

 彦根中学校の生徒たちが先月30日から6日まで、滋賀彦根新聞社(中央町)で新聞記者を体験。最終日にはエフエムひこねのスタジオ(立花町)で、「滋賀彦根新聞ニュース」の原稿読みにも挑戦した=写真
 職場体験のため弊社に来ていたのは、彦中2年生の青山俊介君(13)、西川柊人君(13)、北川るりさん(13)、田中里紗さん(14)。
 4人は、近江鉄道の保育園開園式、城陽小での狂言教室、金城小児童による被災地への寄せ書き作り、城西小での七夕イベントなどで取材を体験。ほかにも開国記念館、佐和口多聞櫓、滋賀大弓道部、旧豊郷小学校、あけぼのパーク多賀、県立大学なども見学した。
 エフエムひこねでは、平日午後6時過ぎと翌日午前7時~同9時に放送している「滋賀彦根新聞ニュース」の原稿読みを体験。緊張しながらも、ほとんどミスすることもなく1本ずつのニュースを読んでいた。

中島商事 彦根市内の小中学校にミネラル・ウォーターのサーバー無償提供

 彦根市川瀬馬場町の中島商事は、子どもたちの熱中症予防のため、市立の小中学校24校に、ミネラル・ウォーター12㍑入りのボトルとサーバーを提供した。
 熱中症になる子どもたちが毎年、報告されており、市教委によると、市内でも昨年(2学期の8月末~9月半ば)、熱中症を発症した子どもが幼稚園で1件、小学校で2件、中学校で3件―だった。
 同社は児童生徒が熱中症にならないよう、先月29、30日に全校にサーバーなどを無償で支給。設置期間は7~10月で、毎月1回ボトルを配送する。各学校では保健室や職員室、校長室などに設置。希望の子どもたちが飲みに訪れている。河瀬小6年の影山友真君(12)は「水があることで安心できる。味も水道水よりおいしい」と話していた。
 同社は次年度以降も継続する予定。

2011年7月8日金曜日

県下最初 高宮納涼花火大会9日 福島の10発も

 県内で最初の高宮納涼花火大会が9日午後8時から無賃橋上流である。
 高宮商工繁栄会主催で、99回目の今年は「がんばろう日本!復興祈願」をサブタイトルに設定。福島の花火店の花火を約10発打ち上げるほか、有料観覧席などに募金箱を設置する。
 打ち上げ数は2~4号玉600発、スターマイン2100発。有料観覧料(茶付き)は2000円だが、寿司付3000円、弁当付4000円。チケット販売は石田茶補、大津屋雑貨店、松本酒店で。花火大会は午後8時50分まで。荒天時は10日に順延。開催の有無はエフエムひこねで午後2時~同7時半に放送。周辺渋滞のため公共交通で。

2011年7月7日木曜日

金城小学校の児童 寄せ書き製作 宮城・志津川小学校へ送る

 東日本大震災の被災地の人たちに「思い」を届けようと、彦根市立金城小学校の児童たちが激励や願いを込めた寄せ書きを製作。1日に児童の代表たちが模造紙(高さ約1・3㍍×横約1㍍)2枚に貼り付けた。近く、宮城県南三陸町の志津川小学校へ送る。
 金城小の5、6年生26人によるボランティア委員会が、自分たちでできることを話し合い、寄せ書きを送ることを企画。宮城県で支援活動をしている彦根市社協に相談したところ、志津川小学校の紹介を受けた。
 金城小は全学年で26クラス。委員会のメンバーは各クラスに1~3枚の計約60枚の小さな紙を配布。児童たちは被災地への思いを絵や文章で書き、委員会の児童たちが収集して、模造紙に貼り付けた。
 寄せ書きの中には「節電や節水をがんばっています。早く元通りになることを願っています」、「今は大変だけど、早く復興してくれることを願っています」などのメッセージが書かれていた。
 委員長で6年生の清水湖舶(こはく)さん(12)は「被災した東北の皆さんを励ましたいと思って作りました。少しでも私たちの思いが伝われば」と話していた。

オール1から高校教師へ エッセイスト・宮本延春さん「子どもはほめて伸ばそう」

 中学校での成績がオール1から、猛勉強で高校教師になったエッセイスト・宮本延春さんが3日、ビバシティホールで講演=写真。自身の悲哀に満ちた少年期から上りつめた人生を振り返りながら、未来ある子どもたちの育て方をアドバイスした。
 宮本さんは中学2年時の成績が9教科ともオール1で、さすがにその時は自分で自分のことをあきらめたという。いじめを苦に薬を大量に飲んで自殺をはかった経験も明かし「この3年は9年ぐらいの感覚があり、卒業は長いトンネルから出られる灯りみたいだった」と苦しんだ少年期を話した。
 中学卒業後、見習い大工として働いていた16歳の時に養母を亡くした。学校や職場では、できない事ばかりを注意されてきたといい「子どもながらに自尊心や自己肯定感が削り取られていった」とし、「その時に周りの人の素敵な所をほめていこうと思った」と話した。
アリやタンポポ食べ生活
アインシュタイン出会い猛勉強
 17歳で養父が入院したため更に生活が苦しくなり、拾った自転車で通勤したり、ティッシュペーパーにマヨネーズをつけて食べたり、タンポポを食したり、アリの躍り食いも経験。翌年に養父が死に、アパートも取り壊されたため、ぼろ宿での生活が始まり、雨水での洗濯や風呂、栄養失調による体調不良など厳しい生活が続いた。
 20歳の時に、少年時代からしていた少林寺拳法の道場で後に妻となる女性に出会い、女性から借りたビデオでアインシュタインを見たことをきっかけに、小3のドリルから始め、入学した私立豊川高校の定時制で猛勉強。3年後には名古屋大学に入学した。
 宮本さんは「『勉強しろ』と言われてやる気が出る子どもはいない」としたうえで「実力や能力に応じた勉強方法でやり続けると、必ずコツやきっかけがつかめ、絶対に伸びる」と断言。
 子どもの健全育成に対しては、「子どもは大人を見ている」「愚痴や不平不満ばかりを言っている大人を見て、子どもがそのような大人になりたいと思うはずがない」と解説した。
 講演は「社会を明るくする運動・青少年健全育成」彦根市大会で開かれ、市民約400人が参加した。

2011年7月6日水曜日

巨大七夕飾り短冊の枚数でギネス記録挑戦へ「『星空の街・あおぞらの街』全国大会」PRで、星空とあおぞらを愛する会

 長さ約10㍍の竹につるした短冊の枚数でギネス記録に挑戦するイベントが、7日にあけぼのパーク多賀(多賀町立博物館)である。主催の星空とあおぞらを愛する会は、願い事を書いた短冊を募集している。
 今年10月1日に多賀町内で開かれる「『星空の街・あおぞらの街』全国大会」のPRイベントとして「巨大七夕飾り」を企画。町内で切り取られた竹を用意し、町内外から短冊を募集。
 所定の短冊は木目調(紙製)の横15㌢×縦10・5㌢の五角形。同館などにあるほか、多賀町のホームページや同会のブログからダウンロード可。願い事を書いた上で、同館へ直接持参かメール添付での送付、ファックス0749(48)2418へ。きょう6日必着。
 同会の調べでは、七夕飾りにつるされた短冊は5000枚未満がこれまでで最多とのことだが、町人口の8000枚を目標にしている。7日は久保久良町長の立ち会いのもと、同会メンバーが竹を立ち上げ、その状態で残った短冊の枚数がギネス記録になる予定だ。
 イベント後、ギネス・ワールドレコード社(英国)に申請し、認められれば記録となる。竹は8月2日に多賀大社であるキャンドルナイトのホルダーに加工され、短冊は多賀大社で祈とうされる。問い合わせは同館℡0749(48)2077へ。

彦根城が見える屋上ビアガーデン グランドデュークホテルで

 彦根城の見える屋上ビアガーデンが1日から、グランドデュークホテル(佐和町)で始まり、会社員らで賑わっている。
 揚げ物、焼き物、麺類、ご飯類など和洋中50種類以上のメニューから、バーベキューまで用意。キリンビールのほか、焼酎、酎ハイ、ソフトドリンクもそろえている。午後6時~同9時。
 500円券11枚つづりの前売りチケットを5000円で販売している。1000セット限定。申し込みは同ホテル℡0749(24)1112へ。

2011年7月5日火曜日

「ひこね丼」レシピ募集 近江米と地産地消の食材で

 彦根市は市制75周年を記念し、近江米と地産地消の食材を使った「ひこね丼」のレシピを募集している。
 彦根藩の旗印「井(いげた)」に、一文字を加えると「丼」になることにちなんで企画。近江米に、近江牛や湖魚、赤こんにゃく、野菜、川エビなど彦根や周辺でとれたおかずを乗せた丼を募る。
 料理名は「ひこ」か「ひこね」で始まって、中に3文字以内の言葉を入れ、「どん」か「どんぶり」で終える。「ひこにゃん」は不可。
 県内外問わず誰でも何作でも応募可。市のホームページや各地区公民館にある応募用紙に必要事項を記入し、メールか郵送、持参で。完成品の写真も。9月9日まで。一次審査を経て11月22日の二次審査で、試食の上で3作品が選定。一次審査通過の10作品には副賞あり。作品は市内店舗で700円以下で販売予定。問い合わせは市商工課℡0749(30)6119。

2011年7月4日月曜日

多賀大社の新しい宮司・木村光伸さん「心温まる神社に」

 1日付けで多賀大社の十六代目宮司に就任した※木村光伸さん(67)=多賀町多賀=に、滋賀彦根新聞社がインタビューした。
 多賀出身の木村宮司は子どものころ、多賀大社の境内が遊び場で、敷地内の森の中や近くの太田川でも遊んだ。「身近だった多賀大社の宮司に就任できたことに何か縁を感じるし、思いもひとしおでうれしい」と話す。
 昭和55年に多賀大社に奉職した後は三代の宮司に仕えた。平成18年にはナンバー2にあたる権(ごん)宮司に就任し、前任の中野幸彦名誉宮司(74)を支えてきた。平成19年10月には3年間かけて行われた11棟の改築工事「平成の大造営」の奉賛会理事長も務めた。「中野前宮司は大造営に尽力され、大きな功績を残された」「私も奉賛会理事長として寄付金集めに苦労した」と権宮司時代の思い出を振り返った。
 宮司としての抱負については「多賀大社を滋賀県民や崇敬者の心のより所にしたい」「『何かあれば多賀大社へ』と思っていただけるような心温まる神社にしたい」と柔和な表情を見せた。十数件の文化財も所有、「宮司の役割がそれらを守ることであり、次の宮司につなげるリレー走者の一人」と話した。
 趣味は洋画や俳句、釣りで、洋画については彦根市展で特選に入る腕前だという。座右の銘は「初心忘れず」。「歳をとるとどうしても傲慢になるが、初心のころの気持ちをいつまでも持つよう心がけたい」と意気込みを語った。
 【木村光伸】昭和19年3月23日に多賀大社の神札の配付を家業とする家に生まれる。多賀中、彦根東高、國學院大学文学部卒業後、生國魂(いくたま)神社(大阪)に入り、彌彦神社(新潟)を経て、昭和55年に多賀大社へ。平成10年に禰宜(ねぎ)、同18年に権宮司。県神社庁理事、神道政治連盟県本部長、日本会議滋賀理事長なども務めている。

2011年7月3日日曜日

田んぼに巨大ひこにゃんえがく「田んぼアート」 荒神山から一望

 稲枝の田んぼに巨大ひこにゃんがえがかれる「田んぼアート」―。すでにひこにゃんの形を見せ始めており、荒神山神社(彦根市清崎町)の駐車場からは一帯を見渡せる=写真
 田んぼアートは、彦根市制75周年を記念し、濃紫稲、赤もち、ゆきあそび、コシヒカリ、日本晴の計5種類の稲を使って、石寺町の田んぼ約1・2㌶にひこにゃん、約0・3㌶に市制75周年の文字を描くイベント。
 5月29日には、地元住民や県大生、市職員ら約70人が田植え作業をしていた。色が鮮明になる見ごろの時期は、稲刈り前の8月から9月中旬になる予定。

2011年7月2日土曜日

近江鉄道 彦根駅東口本社ビルに認可外保育園「ほほえみ園」オープン、風鈴電車も運行開始

 近江鉄道は1日、彦根駅東口の本社ビル(古沢町)1階に認可外保育園「ほほえみ園」をオープンした。同社によると、駅ロータリーに併設した保育施設は県内初だという。1日にはいしだみつにゃんとしまさこにゃんを招いて開園式が開かれた=写真
 通勤などで駅を利用する保護者に利用してもらおうと、本社ビル1階のうち73・2平方㍍に保育スペースを設けた。室内の防犯カメラの映像と保護者の携帯電話をリンクして、リアルタイムで子どもの様子(静止画)が確認できるサービスも導入している。
 保護者のライフスタイルに合わせて、「一時保育」、「半日(午前8時~午後1時)」、「1日(午前8時~午後6時半)」で受け付け。保育士は6人いる。子どもは6カ月~就学前で、定員28人。月~土曜日で祝日や盆、年末年始は休み。
 入園料は月極が1万円、一時保育が6000円だが、今年9月までは無料。給食なしで弁当やミルク、おむつなどは保護者持参で。利用料など問い合わせは「ほほえみ園」℡0749(22)3332へ。
「風鈴電車」も運行開始
記念切符、貯金箱も
 近江鉄道は1日から、車内に風鈴をつるした「風鈴電車」の運行を開始した。
 風鈴は高さ6㌢・直径5・5㌢で、近江八幡市立かわらミュージアムの職員が瓦用の粘土を使って製作。2両1編成の1車両に約20個ずつ設置した。9月11日まで。風鈴電車の乗車希望者は乗車3日前までに同社車両区へ。
 また風鈴電車の運行を記念し、近江鉄道は壁掛け用の記念切符(7㌢四方)と電車型がちゃこん貯金箱を2日から発売。記念切符は近江八幡・日野区間で1枚1480円、限定200枚。貯金箱は1500円。いずれも彦根・近江八幡駅で発売。

元狂言師・藤田隆行さん招き教室 城陽小学校で

 彦根市立城陽小学校で30日、元狂言師の藤田隆行さん(48)を招いた狂言教室が開かれた。日本文化の狂言をプロの実演を見て学ぼうと開かれ、6年生42人が体験した。
 藤田さんは、能が悲しい劇で武士が演じていた一方で、狂言はえらそうにしている人をやっつけるために町民らが演じた楽しい劇だったことなどを教えた後、すり足や声の出し方を実演を交えて指導。
 児童たちも藤田さんの演技を見ながら、実際にすり足をしたり、声を出したりして狂言の基礎を学んでいた。
 教室の最後には児童たちから「狂言を始めたのはいつからか」、「狂言をしていて楽しい時は」などの質問も出ていた。