東京都の玩具メーカーが新型カロム「スーパーカロム」を開発し先月発売したのを受け、同じ名称の「ひこねスーパーカロム」を運営している彦根市スポーツ推進委員協議会の事務局(彦根市教委)が、商標権などに関して弁護士に相談。名称の継続について「問題がない」と助言を受けていたことがわかった。
新型カロムはカロムで言うパックをディフェンダー、ストライカーをアタッカー、ジャックをソウルと呼び、いずれもプラスチック製で45㌢四方と小型なのが特徴。黒と赤のアタッカーで異なる色のディフェンダーを四隅の穴に落とすというルールや、パック数が少ないなどの違いがあるが、形態はカロムそのもの。メーカーは今年3月31日に「スーパーカロム」で商標登録を出願しており、審査待ちの状況だ。
一方で、ひこねスーパーカロムは市スポーツ推進委員協議会が平成14年度から翌年度にかけて開発した彦根
発のニュースポーツ。体育館などのフロアを利用し、1チーム4人で対戦するカロムの大型バージョーン。カロムと比べて一部ルールの違いがある。現在は岩手や福島、兵庫など全国各地に広がっている。
しが彦根新聞が玩具のスーパーカロムについて発売前の11月17日付けで報道した後、市教委が弁護士に相談。弁護士からは「スーパーカロムはボードゲームの玩具、ひこねスーパーカロムはスポーツの名称で、例え商標登録されても問題はない」と返答があったという。そのため市教委では商標登録の手続きをしない考え。
ひこねスーパーカロム協会の田附隆司理事長(64)は「大会も15回開催しており、名称を変えるわけにはいかない。そのまま利用できると聞いており、ほっとしている」と話している。
ひこねスーパーカロム大会が9日、市立城陽小学校であり、県内外の20チームが出場した。
市スポーツ推進委員協議会が開催し、15回目の今年は市内16チーム、市外4チームの92人が出場。彦根市民体育センターで開かれていた昨年までは予選後、決勝トーナメントを開いていたが、会場変更のため今年は4チームごと5つのゾーンに分けて実施した。
各ゾーンの優勝チームは、中仙道高宮宿、佐和山スーパーズ、高砂市スポーツ推進委員会(兵庫県高砂市)、稲枝西、スマイル932(草津市)。
総合型地域スポーツクラブの彦クラブは、来年1月13日午前8時半~市立城陽小学校で新春スーパーカロム大会を開く。定員は中学生以上の1チーム4、5人の24チーム。参加費2000円。申し込みは申込書にチーム名や学区・学校名、メンバー名、代表者名と連絡先を記入し、来年1月8日までに彦根市立病院前の彦根ハート薬局内のボックスへ。問い合わせは午後7時~同9時に彦クラブの田中さん☎090(5124)9006。