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2016年2月29日月曜日

滋賀県立大学の環境ボランティアサークル「LEAFS(リーフス)」犬上川沿いをごみ拾い

 彦根市八坂町の滋賀県立大学の学生たちが19日、大学近くの犬上川沿いでごみ拾いを行った。
 ごみ拾いをしたのは県大の環境ボランティアサークル「LEAFS(リーフス)」の1年から3年までの7人。毎月1回、庄堺公園前から市立病院駐車場入り口までの犬上川沿い約500㍍ののり面でごみ拾いをしている。
 この日は約1時間半の作業で、鍋や靴、ペットボトルなど特大サイズのごみ袋3袋分のごみを拾い、作業後は大学で分別作業をした。代表の橋歩さん(20)=2年生=は「毎月、これぐらいの量のごみが出ています。私たちが回収しなくても良いようなきれいなままが一番良いのですが・・・」と話していた。

2016年2月27日土曜日

彦根市平成28年度当初予算案を発表。一般会計は前年度比8・9%増の427億8000万円と過去最大

 彦根市は22日、平成28年度の当初予算案を発表。一般会計は前年度比8・9%増の427億8000万円と、過去最大の予算規模になった。(仮称)平田認定こども園など民生費が大幅に増えたほか、旧外堀の公有地化や彦根駅舎バリアフリー化、本庁舎耐震化などの整備で教育費、土木費、総務費などが増加した。
 一般会計の歳入のうち、自主財源の大半を占める市税は所得環境の改善で個人市民税が増収となり、前年度比微増の166億7709万円。使用料や手数料、繰入金などを含めた自主財源全体では平成20年度と同額の223億円だった。依存財源は投資的経費の増加による国庫支出金や地方交付税、地方消費税交付金の増などから、ここ10年では最大の205億円となる見込み。
 借金にあたる市債は前年度比46・2%増の41億0140万円を発行。地方交付税の代替えとして発行する臨時財政対策債を除いた地方債残高はここ10年で最少の796億円となる見込みで、市民一人あたりで概算すると約70万円負担することになる。平成26年度決算で実質公債費比率が8・7%となっていることから、市は「指標が策定された当時の危機的な状況からは脱出できた」としている。
 貯金にあたる基金は不足する財源を確保するため、今年度は特別会計を含めた総額で約27億円を取り崩す予定。基金残高は70億円を見込んでいる。
 なお特別会計(6会計)は国民健康保険事業、介護保険事業、下水道事業などの会計が増えたことで、前年度比2・6%増の277億8968万円、一般会計と企業会計(2会計)を含めた総額では同6・0%増の872億2494万円と、平成13年度予算に次ぐ2番目の規模になった。
家計に例えると
 彦根市の一般会計予算案を年収428万円の家計に例えると以下のようになる(単位は万円)。
 【年間収入】▽給料(市税・交付税)=256▽助成金(国・県支出金)=95▽銀行借り入れ(市債)=41▽定期預金解約(繰入金)=24▽そのほか(財産収入など)=12。
 【年間支出】▽生活費(人件費、扶助費など)=272▽仕送り(繰出金)=61▽家の増改築など(投資的経費)=60▽ローン返済(公債費)=34▽預貯金(積立金)=1。

大河ドラマ「真田丸」で石田三成役・山本耕史さん彦根・長浜・米原を訪問 龍潭寺の三成像などを見学、三成めしも

 NHK大河ドラマ「真田丸」で石田三成役を演じる俳優の山本耕史さんが19日、彦根・長浜・米原の3市の三成ゆかりの地を訪問。彦根市では古沢町の龍潭寺の三成像などを見学した。
 NHKがゴールデンウィークに報じる関連番組の制作に合わせて訪問。龍潭寺の三成像を眺めた後、山本さんは「400年以上前のことなのに今でも語り継がれていることがたくさんある。現地に行くと細かい逸話を聞けるので、足を運ぶ事で役に対する振り幅も広がると思っています」と話していた。
 滋賀県は「『石田三成』発信プロジェクト」を展開しており、そのキックオフイベントとして3月5日には東京都千代田区のKITTEで「近江の将 石田三成出陣式」を開催。山本さんも参加する予定で、彦根・長浜・米原の3市による物産展やゆかりの地パネル展などもある。
「三成めし」募集
 彦根・長浜・米原で組織するびわ湖・近江路観光圏活性化協議会は、石田三成をテーマにした飲食メニュー「三成めし」を募集している。
 今年の大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせて、3市への誘客を目的に、真田幸村が関ヶ原の戦いで味方した西軍の大将・三成についての飲食を来訪客に提供しようと企画。
 対象は3市に事業所・営業所がある飲食店・飲食小売店。認定基準は▽お茶、柿、ニラなど三成のエピソードにちなんだ食材を使用▽大一大万大吉、義など三成をイメージ▽三成も食べたであろう3市の特産物のいずれかがPRできる―で、いずれかに該当すること。
 3月18日に一次募集を締め切り、26日に結果発表、4月29日から商品の提供を開始する。応募は彦根観光協会のホームページなどにある応募要項と用紙に必要事項を記入し、メールか郵送で。問い合わせは市観光企画課☎(30)6120。

彦根商工会議所が解説本「彦根の城と城館」を発刊

 彦根商工会議所は市内の城と城館をまとめた解説本「彦根の城と城館」を発刊した。
 市教委文化財部では平成21年から3年間、彦根にあった60の城や城館を紹介する戦国をテーマにした事業を展開。市広報への連載や解説シートの作成、看板の設置などをしてきた。
 解説本「彦根の城と城館」は、文化財部が作成した解説シートなどを元文化財部長の谷口徹さんが再編集し、60の城や城館のうち主要な20の城・城館と支配した領主について写真や絵図入りで2ページずつ紹介。
 佐和山城や山﨑山城、肥田城、高宮城などのほか、新海城や平流(へいる)城など、あまり知られていない城も知ることができる。永禄2年(1559)に肥田城の西側で六角承禎(じょうてい)と浅井長政が戦った「野良田表の合戦」を説明した項目では、前年に六角が肥田城を攻めたものの失敗した肥田城の水攻めにふれながら「長政自らが先頭に立って、野良田一帯が大戦場になったが、六角方が総崩れとなり、2度の合戦の勝利で浅井が犬上・愛知の2郡を手中に治めた」と説明している。
 谷口さんは「本では市内各所の城・城館を紹介しており、地元の歴史を学んで頂けると思う」と話している。本はA4判、カラー51ページ。1冊500円。500部作成し彦根商議所2階で販売している。
 なお、彦根商議所は「彦根ヒストリア塾」を開講しており、最終3月30日のテーマは「彦根藩士ベスト10」。

2016年2月23日火曜日

佐和山小6年生が佐和山城や石田三成などの新聞作成、治部少丸や夢京橋あかり館などに展示

 彦根市立佐和山小学校の6年生が佐和山城や石田三成などについての新聞を作成。花しょうぶ通り商店街の街の駅「治部少丸」や夢京橋キャッスルロードのあかり館などに15日から展示している。
 佐和山小の6年生99人は2学期の総合的な学習の時間で「佐和山城」について学んだ。昨年秋には佐和山探索と市教委文化財課の職員を招いての講座などを行い、昨年末までに児童1人ずつがA3用紙に新聞としてまとめた。
 新聞の名称は「石田三成新聞」や「佐和山歴史新聞」などさまざまで、佐和山城跡の歴史、遺構、自然や三成の人物像、側近武将について、写真や絵と一緒に記事を掲載している。
 治部少丸に22点、あかり館に23点を展示しているほか、残りはマンションなど佐和山学区の建物内に掲示されている。3月末まで。
 6年1組の担任の西嶋昭司教諭は「昔は佐和山城があり、石田三成がいたということが感じられる新聞になっていると思います。子どもたちの思いがこもった新聞を多くの人に見てほしい」と話している。

滋賀県と県内6大学「滋賀県における雇用創出・若者定着に向けた協定」締結、近江地域共育委員会も設立

 大学生の県内企業への就職促進を目的に滋賀県と県内6大学は10日、「滋賀県における雇用創出・若者定着に向けた協定」を締結。また滋賀県立大学が文科省から今年度新たに採択された「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」を推進させるための近江地域共育委員会の設立総会が開かれた。
 6大学は彦根市の滋賀県立大学、滋賀大学、聖泉大学のほか、成安造形大学、びわこ学院大学、びわこ成蹊スポーツ大学。締結式では三日月大造知事と6大学の学長が参加し、協定書にサイン。滋賀県商工会議所連合会やびわこビジターズビューローなどの産業団体の関係者も立会人と参加した。
 協定の締結により、県と6大学は県内の産業界と連携しながら、雇用の創出と大学生の定着を図る。目標として、平成26年度から同31年度までに▽6大学の卒業生の県内就職率を29・8%から10ポイント以上アップさせる▽ベンチャーや創業などにより新たに16人以上の雇用を創出する―がある。
 近江地域共育委員会では目標達成に向けた協議が行われる。

インバウンド推進へ近江鉄道を活用 県が創生事業を予算化、県立彦根総合運動公園の整備事業・滋賀県立大のブランド力強化も

 滋賀県が発表した平成28年度一般会計予算案のうち、彦根・犬上管内としては、今年6月16日に創立120周年を迎える近江鉄道に関する事業が盛り込まれている。
 「新たな魅力創出事業」としては、国の地方創生加速化交付金を活用し、近江鉄道のビア電や地酒電車など人気イベントをインバウンド(訪日客)向けとして活用。特に台湾からの観光客の誘客を目指し、海外旅行博でのPRや外国人観光客用車両の運行、外国語対応表記の研究を行う。
 「魅力再発見事業」としては、昭和時代に走っていた赤色塗装の電車の運行、懐かしの鉄道展、120周年記念乗車券など。
 「近江鉄道とその沿線市町 魅力発信事業」では鉄道風景画家・松本忠さんのギャラリートレイン、ラッピングバス運行、沿線市町の観光キャンペーンとの連携など。
 県は新年度、沿線の5市5町などと協議会を設立し、近江鉄道の利用促進と沿線地域の活性化に向けた新たな観光資源の発掘と創出を目指すとしている。予算額は400万円。
 県の予算案のうち、彦根犬上管内のほかの主な事業は以下の通り。
 ▽平成36年の国体に向けた県立彦根総合運動公園(仮称)の整備事業=実施設計と第1種陸上競技場の建築基本設計、測量・各種調査業務(2億6036万円)。
 ▽滋賀県立大学のブランド力強化=活動成果に対して認知度が低く、大学間競争が激しくなっているため、地域の課題解決に向けた取り組みを深化させ、効果的に広報することで優秀な人材を確保する。具体的には大規模進学フェアや高校との連携強化、プレス資料提供の拡充と強化など(2300万円)。
 ▽農家民泊受け入れ事業(自治振興交付金)=中学生の修学旅行を受け入れて、農家などで農作業や伝統の技、カロムなどを体験してもらう取り組みで、彦根市内では平成25年度から実施。彦愛犬ではびわこ湖東路観光協議会が受け入れ先の拡充に向けた講習会などを開いている(193万円)。

県が平成28年度一般会計当初予算案発表、前年度比1・1%の増の5445億8000万円

 県は10日、平成28年度一般会計当初予算案を発表した。介護保険や子育て支援など社会保障費が膨らんだことから、当初予算の規模は前年度比60億円、1・1%の増の5445億8000万円となった。
 歳入の根幹となる県税収入は、景気の回復傾向を反映して4年連続増加となる1555億円(前年度比2・3%増)を計上。うち、個人県民税は給与所得者の増収を見込んで6・2%増の542億円、法人税も輸出関連企業を中心する収益増加により3・7%増の422億円を見込んだ。
 地方交付税は1・8%増の1160億円、国庫支出金は1・3%増の588億円、基金(預貯金)の取り崩しによる繰入金は43・7%増の246億円。
 歳出は人件費が1723億円(1・6%増)で全体の3割を占めた。扶助費は520億円(6・5%増)、公債費は801億円(2・1%減)を計上し、いわゆる「義務的経費」が歳出全体の55・9%を占めた。建設事業などの投資的経費は745億円(1・8%減)。
 借金にあたる県債は739億円(前年度比7・4%減)を発行し、残高(28年度末見込み)は1兆0868億円となる。国に代わって借金している「臨時財政対策債」(4423億円)を除くと、実質的な県債残高は6445億円で、前年度に比べ14億円減る。
 県の預貯金である基金は財政調整金から80億円、借入金の返済に備える県債管理基金から50億円を取り崩し、両基金の残高は252億円から122億円へと半減する。
 財政運営の安定性の指標となるプライマリーバランス(基礎的財政収支)は62億円の黒字収支で、3年連続の黒字を達成した。ただ、国民健康保険や介護保険など社会保障関連の県の負担金が年々増加し、公債費も3年連続で800億円を超える規模となっており、県は「財政が硬直化した状況が続いている」としている。

2016年2月18日木曜日

若葉小学校創立20周年記念し6年生が校内樹木の名札製作、慶応大生も協力

 彦根市立若葉小学校が今年5月1日で創立20周年を迎えるのを記念し、6年生41人が校内に植えられている樹木の名札を製作。10日に取り付ける作業をした。
 若葉小には約60種類の樹木計約2000本が植えられており、今年の6年生は総合的な学習の時間で「若葉の森を後輩に」をテーマに学習。卒業した後も後輩たちに樹木を大切に育てて欲しいとの願いを込めて木製の名札を作った。
 矢守ひとみ校長の長浜市内の自宅を拠点に村おこしの活動をしている慶応大学の学生たちも名札作りを協力。若葉小で不要になった学習机を使って、児童たちがデザインした形をショップボットと呼ばれる切削機械で切り取った。郵送されてきた名札に児童たちがペイントとメッセージ、名前を記入し完成させた。
 この日は慶応大生9人も来校し、児童たちと一緒に各樹木に名札を取り付けた。アキニレの名札を担当した児童の平尾栞史郎君(12)は「これからも後輩たちに元気に育ててほしいとの願いを込めた」と話していた。また慶応大4年生の加藤瑶(たま)子さん(22)は「子どもたちとの活動は楽しい。色んな形の名札ができて樹木も喜んでいるのでは」と語っていた。

2016年2月15日月曜日

サロンバー・シスル、オリジナルカクテル・Naotora~女城主直虎 販売

 来年のNHK大河ドラマ「おんな城主・直虎」に合わせ、彦根市旭町のサロンバー・シスルはオリジナルカクテル「Naotora~女城主直虎」を販売している。
 直虎の出身地・静岡県浜松市の忍冬酒をベースに、井伊家の赤色を表現するため、いちごシロップとショウガのワインを入れて仕上げた。レモンの皮で作った井伊家の家紋・橘の形も添えられている=写真。フルーティーな甘酸っぱい味が特徴だという。
 アルコール度数15%。950円。店長の宮下純さん(40)は「冬でも枯れない堪え忍ぶスイカズラの花と直虎を重ねて表現したカクテルを味わってください」と話している。

自民党の上野賢一郎衆院議員の立春の集い 地方経済の振興意欲

 自民党の上野賢一郎衆院議員の立春の集いが6日に彦根ビューホテルであり、約380人が出席した。
 上野氏はアベノミクスによって、株価が上がっている、求人倍率が高水準になっている、企業の収益が過去最高になっていると、現政権の経済政策への支持を求めながら「日本全体では良い方向になっているが、地方の中小・零細企業にはまだその実感がなく、地方経済を良くするのが一番大きなテーマになる」と述べた。
 湖東地域の振興としては、国道8号線バイパス、立花船橋線など市内道路、多賀スマートインターチェンジなどをあげ「必要な社会資本の整備を進めていきたい」と語った。今夏の参院選については「自民党と公明党で安定した政権を絶対に続けていく必要がある」と自民候補への支援を求めた。
 自民党の公認候補として参院選に出馬する小鑓隆史氏も会場に駆けつけ「先の県知事選では敗れたが、滋賀を元気にするためのチャンスを再び頂いた。滋賀を発展させるために皆さんと一緒にしっかりと戦い抜きたい」と抱負を述べた。

2016年2月10日水曜日

尾田利彦さんの枯れ木のオブジェ展、文化プラザのミニギャラリーで

 彦根市西今町の尾田利彦さん(62)が枯れ木などで作った木のオブジェの展示会が、先月28日から文化プラザメッセ棟1階のミニギャラリーで始まった。
 尾田さんは約10年前から趣味の一つとして木のオブジェ作りをしており、現在は西今町で「自然工房 ウッドプランO・D・A」を経営。東近江市内など近隣の地の枯れた松の根っこや流木などを使用し、土を落として、ブラシで磨いた後、漆を塗るなどして仕上げる。一つの作品完成までに1週間から数カ月かかるという。
 文化プラザでは、ひこにゃんのぬいぐるみが座った馬の形、金色に塗られたかぼちゃ型、石田三成の旗印「大一大万大吉」が描かれた作品など計54点を展示している。尾田さんは「土に戻る前の木々に、もう一度命を吹き込んでやりたいという思いで仕上げた作品をそろえました」と来場を呼びかけていた。
 展示は今月28日まで。入場無料。

2016年2月9日火曜日

極楽寺味噌・しいたけ味噌 極のデザイン 滋賀県立大の三枝明佳さん制作

 彦根市八坂町の滋賀県立大学で開かれている生活デザイン学科の卒業研究・制作展では、河瀬西部営農組合が収穫した食材を使った「極楽寺味噌」のパッケージデザインなども展示されている。
 同組合では極楽寺町の食材を使った商品作りを企画し、滋賀県立大学にパッケージや販売促進物の制作を依頼。商品として、米と大豆を使用した味噌を作ることになった。
 パッケージなどのデザインを担当したのは南政宏助教研究室の4年生・三枝明佳(みえださやか)さん(21)。昨年3月から同組合の農作業を手伝いながら、デザイン作りに乗り出し、試行錯誤の末でロゴマーク、パッケージ、キャッチコピー、ポストカード、コスチュームを考えた。
 ロゴマークは極楽寺町の極の字を強調しながら、観音的な極楽な雰囲気を表している。パッケージは商品名の漢字を柔らかな印象にするため、部分的に黒丸を用いて、角や交点を丸くした。また白と金色を基調に高級感を出し、手書きの文字を用いることで親近感を持ってもらえるようにした。
 キャッチコピーは53個の案を考えたが、味噌に発酵防止剤が入っておらず、麹(こうじ)菌が生きたままで常温だと膨らむことから、「窮屈だ、この中は。」にした。味噌は減塩との2種類があり、昨年秋から一休庵が西明寺前本店(甲良町)などで販売している。
一休庵で4月発売
地元シイタケ使用
 味噌以外にも同組合では地元のシイタケ2個を味噌漬けした「しいたけ味噌 極」を作り、今年4月にも一休庵が発売する予定。三枝さんはこの商品のパッケージやキャッチコピー、コスチュームのデザインも担当した。三枝さんは「味噌とシイタケの商品が売れて、極楽寺という町の名前が有名になってほしい」と笑顔で話していた。
交流センターで卒業制作展
 滋賀県立大学の卒業研究・制作展は7日まで学内の交流センター1階で開かれている。生活デザイン学科の4年生32人が作った作品を展示。中には大藪町の湖岸に公園整備を提案した内容、銀座商店街の再興を願って作った設計案、五感を利用した子ども向け遊具、「ビワイチ」のシンボルマーク・ジャージなどもある。開館時間は午前9時~午後6時。入館無料。

2016年2月8日月曜日

北方領土の日、県民のつどい彦根ビューホテルで

 北方領土の日(7日)に合わせて、県民のつどいが2日に彦根ビューホテルで開かれ、元島民3世で根室青年会議所専務理事の高橋友樹さんが講演した=写真。
 高橋さんは「390年以上前の江戸時代に日本人が初めて北方の島々を知り、安政元年(1855)の日魯通好条約で北方領土が日本の領土になった」と説明。以降、明治8年(1875)の樺太千島交換条約、日露戦争翌年の南樺太が日本領になった明治38年のポーツマス条約を経て、第二次世界大戦が終わる直前の1945年8月9日にソ連が宣戦布告をし、北方領土を占領した、との歴史を紹介した。
 不法占拠から70年以上経っているが、それによる影響として▽1年間で約723億円の経済的損失▽10年間で約2000億円を投資するなどロシア化が進んでいる▽日本人の6割が北方領土返還要求運動に消極的などをあげ、「国民意識の醸成や北方領土の歴史の伝承、返還を視野に入れた政策提言と実行が必要だ」と述べた。
 県民のつどいは県内の企業や市町、県市町議会など170団体が会員となり、昭和57年10月8日に結成された北方領土返還要求運動滋賀県民会議が主催し、約280人が来場した。
 県民のつどいでは県内中学校を対象にした「私たちと北方領土作文コンクール」の受賞者表彰式も行われた。
 596点の応募から滋賀県知事賞は守山中の赤沼ありささんが受賞。彦根では稲枝中の山本雄大君が県民会議会長賞、東中の種村涼花さんが県市長会長賞を受賞した。

2016年2月6日土曜日

「おんな城主 直虎」で彦根を盛り上げる議員連盟が結成

 来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放映を機に、彦根市議が議員連盟を設立。1日に市役所で総会を開き、連盟の名称を「『おんな城主 直虎』で彦根を盛り上げる議員連盟」にした。
 趣意書では「彦根が井伊直虎の流れをくむ藩祖の地として注目が集まることが期待される。放映を千載一遇のチャンスと捉え、集客の推進とイベントを支援する」としている。同連盟では、直虎が過ごした浜松市との交流、直政や直虎についての勉強会も行う予定。
 設立総会には一人を除く市議23人が参加。会長には西川正義議長、副会長には赤井康彦市議と安澤勝市議が就いた。総会後には、書道教室をしている佐和町の川村啓子さんが書いた連盟名と一緒に記念撮影が行われた。
 彦根藩初代・井伊直政の命日(2月1日)に合わせて先月31日、古沢町の清凉寺で直政の命日法要が営まれ、来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の撮影時の安全祈願も行われた。
 市民団体・井伊直虎市民応援隊が企画し、大久保貴市長らも参列。本堂で法要が行われた後、直政の墓前に移動し、参列者一同で手を合わせた。
 同隊は今後、直虎の命日の8月26日と父・直盛の命日5月19日に、墓所がある浜松市井伊谷の龍潭寺へのツアーを企画。その主催団体を募集している。問い合わせは代表の正村さん☎090(3673)2277。

慶応大学教授の岸博幸さん アベノミクスの展望話す

 テレビの解説者として知られる慶応大学教授の岸博幸さんが先月31日、「滋賀経済活性化の鍵~アベノミクスで日本経済は再生するか」をテーマに文化プラザで講演した=写真。
 現政権が進めるアベノミクスについて、岸さんは「滋賀全体の景気はそんなに良くなっていないかもしれないが、政権ができてまだ3年しか経っておらず、やむを得ない」とした上で「今年1年で景気が良くなると考えて頂いて間違いない」と語った。
 その理由として、今夏の参院選、日本銀行が金融緩和策としてマイナス金利を導入、来年4月の消費税の再増税をあげた上で「政権与党は日本経済をしっかりしないといけないと考えており、より一層景気を良くする政策を進めるはずだ」と解説した。
 一方で、地方の景気を良くする方法として「前例のない新しいイノベーション(技術革新・新機軸)をつくり出すことだ。地方自治体や企業が総意工夫すれば、色んなイノベーションをつくり出せるはず」と説明。「2020年の東京五輪は大勢の外国人が来る。これは地方にとっても大きなチャンスになる」と述べた。
 岸さんの講演会は、ひこね市民大学特別講座として開催され、約200人が聴講した。

2016年2月4日木曜日

本紙創刊者・押谷盛利氏のお別れ会に400人来場

 昨年12月21日に死去した滋賀彦根新聞創刊者・押谷盛利氏(享年92歳)のお別れの会が30日、長浜市港町の北ビワコホテルグラツィエで営まれた。
 上野賢一郎衆院議員、大久保貴彦根市長、藤井勇治長浜市長、平尾道雄米原市長、彦根市議の獅山向洋氏、矢吹安子氏ら政治家のほか、彦根商工会議所前会頭の北村昌造氏ら企業経営者、文化団体の関係者らが来場。読者を含め、約400人が押谷氏との別れを惜しんだ。
 会場には押谷氏の写真をはじめ、創刊間もない頃の新聞や、人気コラム「時評」、直筆の原稿などがパネル展示され、円卓には時評集や句集、歌集が並べられ、椅子に腰掛けて何時間も読みふける来場者も。会場の一角には書籍や書類に溢れた執務室(写真下段左)が再現され、来場者は応接ソファーに腰掛けたり、直筆原稿を眺めたりして、在りし日の押谷氏を偲んでいた。
 琵琶湖を借景とした祭壇には笑顔の遺影が飾られ、来場者はカーネーションを献花して、最後の別れとしていた(写真上と右)。
 お別れの会は滋賀彦根新聞社の主催で、代表の押谷洋司氏は「故人は時評を通じた読者との対話を執筆の励みとしていた。写真や記事をご覧いただいて、在りし日の故人を偲んでいただければ」と、来場者にあいさつしていた。なお、会場では本紙の号外「押谷盛利追悼版」も配布された。

新しい彦根市民体育センターの候補地など整備基本計画案(中間報告)策定、2月1日から公開し意見求める

 平成36年開催の国体の主会場整備に伴い、彦根市民体育センターが別の場所に新しく建てられるため、その候補地などを決める検討委員会は整備基本計画案(中間報告)を策定。2月1日から市のホームページなどに公開し意見を求める。
 計画案では、新しい市民体育センターの整備方針について質問した市民アンケートの結果を掲載。それによると、交通手段は「駅から徒歩圏内である」と「バスや電車で行きやすい」が半数を占め、希望エリアは「芹川以北」(43・6%)、「芹川以南・犬上川以北」(29・3%)、「犬上川以南・宇曽川以北」(16・8%)の順だった。求める機能としては「更衣室・トイレが充実」「駐車場・駐輪場が確保」「競技場の規模が確保」「災害時の防災機能として活用」が多かった。
 主な機能としては▽バスケットボール3面分のメインアリーナ▽同1面分のサブアリーナ▽最大2000席程度の観覧席▽2階固定席後方のランニングコース▽キッズルームやコミュニティスペースなど。建設候補地の条件として、駅からの距離が市内のJR4駅から約1・6㌔㍍(彦根駅から既存の市民体育センターへの距離)以内で、敷地面積が既存の約1・7㌶に増加分を入れた約2㌶以上を想定している。
 意見を2月19日まで募集し、3月23日の検討委員会で新しい市民体育センターの建設候補地が提案。3月末に建設地とその規模、機能を公開する。以降、整備基本計画の策定に向けて協議し、パブリックコメントを経て、来年度の早い段階に市へ提言される。計画案の公開場所はホームページのほか、市役所1階、市教委保健体育課、市民体育センター、各支所・出張所で。問い合わせは保健体育課☎(24)7975。

2016年2月2日火曜日

市民対象の観光のアンケート調査結果報告、市経済活性化委員会で答申案も

 彦根市は市民を対象に観光についてのアンケート調査を実施。27日に大学サテライトプラザ彦根で開かれた市経済活性化委員会で、その結果を報告した。 
 18歳以上の市民1000人を無作為に抽出し今月8日から20日を締めに実施し、341人から回答を得た。それによると、「彦根が観光都市だと思うか」の質問に「はい」が51%、「いいえ」が26%で、「国内外から観光客が来ることに」は79%が賛成した。必要な整備の問いに対しては「交通インフラ」、「宿泊施設」、「駐車場」の順だった。
 体制については「行政が戦略や広報、民間がイベント実施や商品作り」が最多で、「観光産業以外の農林水産物や伝統工芸品、芸術など新たな組織の設立」が続いた。
 彦根の観光イベントのうち、経済効果や知名度向上などに効果があるかの質問に、「彦根城桜まつり」「鳥人間コンテスト」「ご当地キャラ博」「彦根大花火大会」が「効果ある」の回答が多く、逆に「ひこね万灯流し」「能、その舞台の聖俗と不思議」「三成の戦」が「効果なし」が多かった。
 彦根市観光振興計画の策定に向けた27日の市経済活性化委員会の会議では答申案が示された。
 案によると、計画の期間は平成28年度から同37年度までの10年間。目指すべき将来像「21世紀型城下町・彦根の創造」に向け、平成25年度と比較した同32年度の数値目標として、観光消費額を141億円から219億円に、彦根城入山者数を日本人71万8857人と外国人1万9743人から77万人と8万人に、市内宿泊者数を30万5107人と7093人から39万9456人と1万6644人に、宿泊施設の床数を1339部屋から1520部屋にすることなどが示された。
 施策としては▽彦根城のみならず、琵琶湖や食、文化財を活用した魅力ある観光コンテンツの創出▽外国人観光客のニーズを捉えたWi―Fi・案内板・ボランティアガイドなど環境整備▽良好な景観の形成促進や商店街のファサード(外観)整備など観光都市としての機能整備▽観光振興に対する意識の醸成▽ターゲットを絞ったマーケティングや海外プロモーションなど戦略的な情報発信―をあげている。
 今後、2月17日に同委員会から市へ答申された後、パブリックコメントを経て、3月中に振興計画が策定される。