寺村さんは平成19年3月23日から31日まで鳥居本駅で行った182時間コンサートを皮切りに、毎年のように市内でギネス記録の挑戦イベントを開催。これまでに市内でギネス記録を9回成功させている。
本では序章で、寺村さんの祖父で彦根城の桜を植えたことで知られる吉田繁次郎さんについて、第1章では最初のギネス挑戦イベントのきっかけになった音楽会について掲載。
以降、第6章まではギネス記録を達成したイベントでのエピソードや、東日本大震災発生後に行った181種類の楽器での大合奏、認定団体のギネス社への不満などを記しており、文の中では本紙記者も登場する。
寺村さんは13回目の挑戦として今年5月29、30日に彦根市立病院で市民持参の物を未来に残すタイムカプセルのイベントをしたものの、失敗に終わった。当時は本紙の取材に「もう、これが最後かな」と話していたが、本では「今まで参加してくださった皆さんからの励ましがいっぱいくるんですよ。(中略)そんなに年をとっても、テンションを上げて張り切る私がいるんでしょうね。ふふ、たのしみだな」と書いており、ギネス記録の挑戦に再び意欲を示している。
最後のページでは家族の写真やこれまでの年賀状、彦根城の桜の写真も掲載している。本はB6判のカバー付き、181ページ。希望者には「カンパ」で提供し、集まった金は「復興ピアノ」の整備費に寄付する。
問い合わせは寺村さん☎090(5152)3918。