エースナンバーの3年生・金城投手は最速142㌔の直球に、90㌔台と回転数を加えた2種類のカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩な変化球を投げる。自身の持ち味としては直球をあげ「どんなに強打者でも内角をズバッと突く球を投げたい」と述べた。甲子園での抱負としては「ピンチを迎える時もあると思うので、そういう時こそインコースを投げていきたい」と述べ、「全国の舞台に出るからには優勝したい」と力強く語った。
2年生の林投手は最速134㌔の直球に、カーブ、スライダー、チェンジアップを投げる。昨秋より体重が5㌔増え、体も一回り大きくなったが、「調子は悪くないが、まだまだ昨秋の投球にまでは戻っていない。センバツの開幕までスピードやキレを上げていきたい」と語った。「先発を任されたら、最低限の仕事はしたい。持てる力を発揮してよい投球を見せたい」と抱負を述べた。また先輩の金城投手にもふれ「見習う部分が多くあるし、尊敬している」と話していた。
金城投手は身長171㌢・体重67㌔、林投手は身長168㌢・体重61㌔と、いずれも小柄だが、安定した投球を見せる両左腕の活躍に注目だ。
金城、林の両左腕をはじめとした投手4人を支えるキャッチャーの有馬選手も注目だ。リードを中心に多賀監督も「ゲームが作れる」と全幅の信頼を寄せており、近畿大会4強の陰の立役者とも言われている。
攻撃陣は公式戦8試合で本塁打が5番を打つ山田選手の1本だけだが、4番の北村選手、3番の家田選手を中心に打撃力が向上している。特に平成28年の夏の甲子園に当時1年生ながら4番で出場した北村選手の活躍が鍵を握る。また、北村選手と共に1年生で平成28年夏の甲子園に7番でスタメン出場した木村選手が、足のけがから1番で復帰できる見込みなのが大きい。ほかにも、チーム打率3割1分4厘の成績を牽引する5割2分2厘の住谷、3割7分5厘の中尾の両選手らの打撃も注目だ。