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2011年4月30日土曜日

彦根市社会福祉協議会に提言書提出 運営検討委、NPOとの連携・体制見直しなど求め

 彦根市社協運営検討委員会(委員長・鵜飼修県立大准教授)は25日、地域福祉のこれからのあり方についての提言書を市社協に提出した。
 検討委は学区社協、NPO団体、大学などの計14人で組織。昨年9月から今年3月まで計7回の話し合いをしてきた。
 提言書では、▽市社協の縦割り行政的な体制の見直し▽NPO団体などとの連携の必要性▽市による地域福祉計画の策定▽自治会への福祉委員の配置▽善意銀行の寄付金の増加など財源確保▽コーディネート力や実践力に優れた人材の採用―などを求めている。

2011年4月28日木曜日

かいぜ寮に登り窯が完成 服部章さん製作、田村一二さんの言葉から「賢愚窯」 かすみ会

 彦根市海瀬町の障害者施設「かいぜ寮」に、登り窯が完成し、23日に火入れ式が開かれた。
 かいぜ寮は社会福祉法人かすみ会が団体設立に合わせて平成3年に創設。2年後には職員らがレンガ製の登り窯を製作した。しかし、老朽化で上部が崩れかけていたため、2年前に解体。信楽焼で窯作りを手がける窯業家・服部章さん=甲賀市=に依頼し、同会の創立20周年に合わせて、昨年11月から新しい窯を作ってきた。
 完成した窯は長さ約5㍍、幅約3㍍、高さ約90㌢~1㍍20㌢。粘土で作られているため、熱効率が優れ、焼き物全体に熱さが浸透するという。名前は賢愚(けんぐう)窯で、県立近江学園(大津市)などの施設の創設に関わった故・田村一二(いちじ)さんの「ここは愚者の遊ぶところ 賢者も来たりて遊ぶべし」の言葉から名付けた。
 火入れ式では、今月9日に地域住民17人と入所者が作った陶芸作品が窯の中に入れられ、利用者と地域住民2人ずつが火を付けたわらを窯に入れた。5月10日に窯出しが行われ、作品は6月5日の「かすみ会まつり」で披露される。
 賢愚窯は今後、入所者のほか、地域住民にも開放するという。見学自由。

2011年4月27日水曜日

新しい彦根市議へ―議会改革を進めよ―

 今回の市議選、何の戦いもなく、選挙カーに候補者を乗せ、ウグイス嬢が名前を連呼する声だけが鳴り響いた、旧態依然としたつまらぬ選挙戦だった。
 一方で、車を使わずに降雨を含めて終始、自転車を走らせたという(北川)元気君が目立った選挙でもあった。自身でも語っていたが、「政治の『せ』の字も知らないど素人」の彼が、ベスト10入りするまで票を獲得した背景には、27歳という「若さ」だけではなく、今の市政を含め停頓している政治に新鮮な風を有権者が求めているからであろう。
 彦根市議選の候補者25人の平均年齢は59歳で、当選者24人の平均も58・4歳。いずれも民間では定年間近で、第二の人生となる老後のプランを考える時期でもある。経験豊かな人生を市政のために生かすという発想も良いが、「古い時代」を生きたことによる固定観念は時に足かせとなり、停滞の起因ともなっているのではなかろうか。
 市議にも30代、40代の若手はおられ、新人を除くいずれの皆さんも市議レベルに置いておくにはもったいないほどの政治力をお持ちだ。ただ、当選した新人を含め40歳代以下は6人に過ぎず、彼らだけで「老朽化」している議会を建て直すのは至難の業だ。
 地方議会は今、その存在意義さえ問われており、地方議員はただ単なる地域のご用聞きや行政の監視役ではなく、より「政治」的な役割が求められよう。小生は国のように地方議会にも予算編成権があっても良いと思うが、それに近い仕事はできるのではなかろうか。
 また、過去最低の投票率を報じた本紙のツイッターに対しては、あるフォロワーが「行政や議会は投票率を上げる取り組みが足りないんじゃ。何もせずに市民の意識が変わることは無いわけですし。定数ももっと減らして良い」と、ごもっともな指摘をされた。
 市議会は平成20年12月に定数を28から24に削減したが、市民感覚では更なる削減が必要である。削減の議論で、議員諸氏は他市との比較をするが、彦根市議会が先進的事例になるべく、定数削減を進めていくべきである。
 新人を含めた市議の皆さんには、市民の多くが納得いく議会改革を進めていただきたい。    【山田貴之】

2011年4月26日火曜日

彦根市議選 新人全員含む24人決まる、27歳の北川元気さん歴代最年少当選

 彦根市議選は24日、投開票され、新人全員を含む24人が当選。当日有権者8万6074人のうち、投票者は3万9289人で、投票率は市議選で初めて50%を割り込み、45・65%と過去最低の前回(52・21%)をも大幅に下回った。
 今回の市議選には、現職18、新人6、元職1の25人が出馬。争点がなく、一人が落選するのみという選挙だったため、終始盛り上がりに欠け、その結果が投票率にも表れた。市選管からは「震災の影響や争点がなかったことで、低くなると思っていたが、ここまでとは・・・」との戸惑いの声も。
 当選者の政党別では、民主3、公明2、共産2、無所属17だが、無所属の現職のうち自民系が7、民主・社民系が4、共産系1となっている。
北川「未来の子どもたちのため」
 彦根市議選史上、歴代最年少の27歳9カ月で当選した北川元気氏=写真=は、当選の一報を受けて小泉町の選挙事務所で喜びの一声。「全力で彦根のために人生をかけていきたい。未来の子どもたちを笑顔にしたい」と意気込みを述べた。
 北川氏は選挙戦中、街宣車を一度も使わず、自転車で市街地を走り回り、4日目には尻を痛め、以降毎日、辻立ちをしていたという。
 東日本大震災の被災者支援で宮城県気仙沼市などで、延べ10日間、物資輸送や泥の搬出作業にあたり、「活動での経験を彦根でも役立てたい」と訴えてきた。
 北川氏は「彦根の困難や課題を子どもにも分かりやすく公開し、皆で分かち合っていきたい。シンプルな政治にしたい」と意欲も語った。

蝸牛会アート展のテント画 長浜歴ドラ隊・やまもとひまりさんが製作

 6月に高宮町内で開かれる恒例の「蝸牛会アート展」に合わせて20日、テント画の仕上げ作業がブリヂストン彦根工場(高宮)の体育館で公開された。
 同展は、高宮小のフェンスや徳性禅寺の壁に、キャラクターや動物などがテント(縦1・7㍍×横4㍍)に描かれた作品が展示されるイベント。6月1日から31日まで開かれ、今年は「浅井三姉妹」などをテーマに43点が展示予定。
 この日は、ラジオパーソナリティーで多くのキャラクターを考案しているやまもとひまりさんと、長浜で開催中の江・浅井三姉妹博覧会をPRしている長浜歴ドラ隊のメンバーが参加。
 やまもとさんは4回目で、今年の作品は東日本大震災の被災地支援をイメージし、やまもとさん考案のいしだみつにゃんとしまさこにゃんが米俵を積んだ舟に乗っている様子や、浅井長政とお市、三姉妹などを描いている。長浜歴ドラ隊のメンバーも7人それぞれが思い思いの絵を描いていた。
 歴ドラ隊マネージャーの藤丸さん(芸名)は「博覧会の合間に、それぞれのメンバーが役者の気持ちになって描いた。いいできばえだと思う」と話していた。

2011年4月25日月曜日

彦根市議選 確定票数(票数順)

上杉 正敏      2483
安藤  博      2475
矢吹 安子      2435
谷口 典隆      2170
八木 嘉之      2054
赤井 康彦      2026
徳永ひで子      1839
山内 善男      1825
北川 元気      1733
野村 郁雄      1723
宮田 茂雄      1563
安澤  勝      1561
馬場 和子      1493
辻 真理子      1396
西川 正義      1389
山田多津子      1340
安居 正倫      1338
渡辺 史郎      1304
小川喜三郎      1113
杉本 君江      1103
前川 春夫      1038
北村  収      891
田中 滋康      880
有馬 裕次      866
夏川嘉一郎      835

2011年4月24日日曜日

彦根市議選 開票速報(午後11時35分発表) 開票率 100%

開票率    6・4  44・3   58・5  95・7   100
杉本 君江   100  600  800  1100  1103
小川喜三郎  100  500  600  1100  1113
有馬 裕次  100  200  300  800   866
前川 春夫  100  500  500  1000  1038
田中 滋康  100  200  300  800   880
北川 元気  100 1000 1400  1700  1733
山田多津子  100  600  600  1300  1340
八木 嘉之  100 1100 1500  2000  2054
馬場 和子  100  600  800  1400  1493
徳永ひで子  100  600  900  1800  1839
上杉 正敏  100  800 1200  2400  2483
安藤  博  100  900 1300  2400  2475
矢吹 安子  100 1000 1300  2400  2435
渡辺 史郎  100  800  900  1300  1304
山内 善男  100 1000 1100  1800  1825
北村  収  100  200  400   800   891
西川 正義  100  800 900   1300  1389
赤井 康彦  100  700 1300  2000  2026
安居 正倫  100  800  900  1300  1338
辻 真理子  100  500 1000  1300  1396
夏川嘉一郎  100  300  600  800   835
安澤  勝  100  500  600  1500  1561
谷口 典隆  100 1200 1500  2100  2170
宮田 茂雄  100 1200 1300  1500  1563
野村 郁雄  100  800 1000  1700  1723

ソリスト・辻井伸行さん 指揮者・井上道義さん、ひこね市文化プラザ・オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)コンサート

 2009年の国際ピアノコンクールで日本人初の優勝に輝いた視覚障害者の辻井伸行さん(22)=写真=出演のコンサートが、9月24日にひこね市文化プラザグランドホールで開かれる。一般向けのチケット販売は、きょう24日から始まる。
 昨年12月に文化プラザと、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が文化提携を結んで以来、2回目のコンサート。ソリストに辻井さんを迎えるほか、指揮者には国内外で活躍しOEKの音楽監督・井上道義さん(64)が登場。管弦楽はOEKが担当する。
 予定の曲目はモーツァルト交響曲第25番・第41番、ピアノ協奏曲第21番。全席指定でS席5900円、A席4000円。OEKサポーターズクラブの会員は5000円と4000円で、同クラブ会員のみ先行販売を受け付けている。文プラ友の会は23日~。
 一般向けの販売は24日午前9時~、初日のみ電話受け付けとインターネット販売のみ。問い合わせは文プラチケットセンター℡0749(27)5200へ。

2011年4月23日土曜日

彦根市議選 あす24日投開票、定数24 候補25人

 彦根市議選(定数24)は、いよいよあす投票日を迎える。出馬しているのは、現職18、新人6、元職1の25人。
 投票率は、市町合併の賛否で争われた前々回が59・16%だったが、争点がなかった前回が52・21%と落ち込み、今回も前回並みからそれ以下になるとみられる。有権者数は前回比1764人増の8万7610人(今月16日時点)。
 前回当選者のうち最下位の票数は1087票で、今回は候補者数も少ないため、各候補は1300票以上の確保に努めている。
 期日前投票は23日まで市役所1階と稲枝支所で。午前8時半~午後8時(稲枝は同5時)。
本紙ホームページで開票速報
エフエムひこねも放送
 滋賀彦根新聞は開票速報を弊紙ホームページ上で随時アップする。
 開票時間は午後9時~。開票状況の公表は10時、10時半、以降20分ごととなり、市選管では確定時間は午前0時ごろを予想している。
 なおエフエムひこねも午後9時から午前0時まで、開票状況を放送する。
市政課題山積み、投票を
 盛り上がりに欠ける選挙で、有権者の関心も低いが、市立病院の産科などの医師不足問題、荒神山地域や稲枝駅周辺の中南部の振興策、宿泊客増につながる新たな観光施策、ひっ迫している市の財政再建策、世界遺産登録につながるまちづくり策、議会改革の推進、中学校給食など、市政課題は山積みだ。
 市議選の場合、なかなか各候補の考えを知る機会は少ないが、全戸配付され、投票所にも置いてある「選挙公報」が最も参考になるのではないか。各候補が重視している政策や特性が出ており、前記の市政課題の一つでも関心がある有権者は、選挙公報を見た上で、是非、投票行動につなげていただきたい。       (山田)

稲枝中学3年生がメッセージ付き枕50個作り被災地へ

 東日本大震災の被災者支援のため、彦根市立稲枝中学校の3年生が19日、枕約50個を作り、被災地へ送った。
 3年生110人がクラスごとに分かれ、2人一組となって家庭科の授業の中で製作。生徒や教職員、地域住民が持ち寄った布を縫い合わせ、中にクッションを入れて仕上げていた。枕には、布切れを貼った「私たちは一生応援します」や「みんな同じ空の下」などのメッセージも書かれていた。
 生徒の川岸華子さん(14)は「被災地の状況を見るたびに涙を流した。がんばってほしいという思いを込めて一生懸命に作りました」と話していた。
 この取り組みは、埼玉県立岩槻商業高校野球部からの呼びかけで「夢枕プロジェクト」と題して始まり、今月初めには稲枝中女子バレー部の部員が枕50個を作り、被災地へ送った。

2011年4月21日木曜日

吉本新喜劇 彦根で公演 市民有志実行委設立

 吉本新喜劇が彦根にやってくる―。彦根市民らで組織の実行委員会は6月18日午後2時~と同6時~、文化プラザグランドホールで行う吉本新喜劇の来場者を募集している。
 彦根や愛荘町の有志約30人が昨年末に実行委を設立し、吉本興業に新喜劇の誘致を要請。東日本大震災により、一時は中止の流れもあったが、「今こそ笑いが必要」との思いから開催を決定。売上の一部を被災地支援のために寄付する。
 新喜劇には、山田花子、内場勝則、チャーリー浜、Mr.オクレらが出演するほか、オーディションで選ばれた市民も出演する。先月25日にはシナリオ作家が彦根での視察をしており、彦根や湖東地域に関するシナリオになるという。愛荘町出身の漫才師・ダイアンの漫才も。
 入場料(5歳以上)はS席3500円、A席3000円、当日500円アップ。4歳以下はひざ上で無料に。近江鉄道旅行センター、平和堂サービスコーナー、文化プラザで販売。問い合わせは事務局の秋道さん℡090(9819)1764へ。

2011年4月20日水曜日

市議選は学区代表選で良いのか

 彦根市議選が告示されたが、定数24に候補者25人ということで、何とも盛り上がりに欠ける選挙となった。
 告示前には一時、無投票が濃厚となっていたが、直前になり新人2人が出馬の意向を示し(うち1人は急きょ不出馬に)、何とか選挙戦になったことは喜ばしい。
 一方で、出馬を表明した新人陣営には、無投票を望んだ一部の現職議員や市民が恨み節を浴びせたとの事だが、より良い市政を考えず、自己保身のみに固執した言語道断の振る舞いであることを忠告しておく。
 さて選挙戦が始まり、町中ではウグイス嬢たちによる候補者の名前の連呼のみが聞こえ、時代遅れの感も否めぬが、市議選クラスでは、致し方ないかもしれない。ただし、名前の連呼だけで票を入れるほどバカな有権者もいまい。
 市議は、学区住民・各種団体政党のご用聞きや行政の監視役、ほかの自治体への視察が主な任務であるが、それらのほかに行政を動かす資質も求められよう。今の地方議会には予算編成権がないため、法律的に行政の一員にはなれないが、市政全体の課題や方向性に対して、首長に提言し、共に遂行することは十分可能である。
 市議選が学区代表選挙に終わることなきよう祈りながら、有権者と共に選挙戦を見守りたい。    (山田貴之)

医師不足 南部振興など関心、彦根市議選25人出馬24日投票

 彦根市議選(定数24)が17日告示され、現職18、新人6、元職1の25人が出馬。1人が落選するだけの選挙となった。投票は24日。
 政党別では、民主3、共産2、公明2、無所属18だが、無所属のうち自民系が8、民主・社民系が5、共産系が1。
 争点はないが、市民は市立病院の産科などの医師不足問題、宿泊客増につながる新たな観光施策、ひっ迫している市の財政再建策、荒神山地域や稲枝駅周辺の中南部の振興策、世界遺産登録につながるまちづくり策、議会改革の推進―に関心がある。
 有権者数は16日時点で8万7610人。
 ※なお滋賀彦根新聞では開票される24日に、本紙ホームページで開票速報の記事を随時アップする予定です。

 

2011年4月19日火曜日

彦根藩士で「蕉門十哲」の一人・森川許六 俳句集研究の尾形仂さん子息が遺稿を寄贈

 江戸時代中期の彦根藩士で俳人でもあった森川許六(きょりく)の俳句集を研究した国文学者・尾形仂(つとむ)さんの遺稿が16日、彦根市に寄贈された。遺稿は許六が芭蕉との出会いを記念して詠んだ「旅館日記」の写本など33点で、市立図書館に収蔵。書写した巻物「百華賦(ひゃっかふ)」も彦根城博物館で5月16日まで展示されている。
 許六は松尾芭蕉の門下生「蕉門十哲」の1人で、俳句のほか武術、馬術、絵画、書、能、茶にも優れた文武両道の実践者。彦根藩から参勤交代で江戸入りした際に芭蕉と出会い教えを受けたとされ、帰路に詠んだ俳句を「旅館日記」としてまとめ、芭蕉没後には芭蕉の俳句に注釈を加えた「追善註千句(ついぜんちゅうせんく)」を編(あ)み霊前にたむけた。
 尾形さんは大正9年(1920)生まれの国文学者で、近世俳人研究の第一人者。彦根市鳥居本町の専修寺に所蔵されていた許六の遺稿を書写して再現するなど、一昨年に89歳で亡くなるまで生涯にわたり許六の俳句を研究した。
 この日は、彦根城博物館能舞台で遺稿贈呈式と東京学芸大教授の記念講演が行われ、市内の俳句愛好者ら約200人が来場。横浜市在住の子息・敏明さん(61)が「俳句と許六さんを愛好するご当地の皆様に親しんでいただき、永く後世にお伝えください」などとあいさつした。

2011年4月18日月曜日

江戸~明治期の袱紗(ふくさ) 迷子札 米袋など展示、銀座のギャラリーコジマ

 彦根市銀座町のギャラリーコジマは20日まで、江戸~明治時代の袱紗(ふくさ)などを展示している。
 袱紗は、江戸時代中期まで虫などを避けるための覆いとして使われていたが、幕末から明治時代にかけては贈答品の包みとなり、古典や伝説、能などの題材が意匠された。同ギャラリーでは袱紗20点のほか、幕末から明治にかけて迷子にならぬよう幼児につけた・迷子札、女性が嫁ぎ先に持参した米袋、昔の幼児のよだれかけなど35点を展示。掛け軸、陶器の販売も。午前11時~午後6時。駐車場は平和堂銀座店へ。

2011年4月17日日曜日

彦根市議選・定数24きょう17日告示 現職18 新人6 元職1の25人出馬へ

 24日投票の彦根市議選(定数24)が17日、告示される。先週初めまでの出馬予定者は24人だったが、北川元気(27)=戸賀=が15日までに出馬の意向を示したため、25人による選挙戦が濃厚だ。
 現職27人のうち、出馬の意向を示しているのは、馬場和子(52)=平田、西川正義(66)=下西川、渡辺史郎(66)=稲里、小川喜三郎(65)=西沼波、夏川嘉一郎(73)=南川瀬、辻真理子(60)=芹川、有馬裕次(62)=中藪、赤井康彦(38)=小泉、野村郁雄(66)=川瀬馬場、安藤博(45)=高宮、矢吹安子(64)=大藪、田中滋康(68)=松原、山田多津子(55)=石寺、北村収(71)=松原、徳永ひで子(61)=松原、八木嘉之(47)=高宮、杉本君江(80)=犬方、前川春夫(74)=大堀=の計18人。
 新人は、北川のほか、公明党から上杉正敏(55)=八坂、共産党から山内善男(57)=海瀬、以下いずれも無所属の宮田茂雄(67)=清崎、安澤勝(47)=鳥居本、安居正倫(67)=の6人。元職は谷口典隆(43)=栄(以上、敬称略・順不同)。
 市議選の期日前投票は18日から23日まで、市役所1階と稲枝支所で。午前8時半~午後8時(稲枝は午後5時)。

ベトちゃんドクちゃんのドクさん来日 彦根市立若葉小の「被爆桜」見学 双子の子らと

 ベトナムで結合双生児として生まれたベトちゃんドクちゃん(※)のグエン・ドクさん(30)が14日に来日。翌日には彦根を訪れ、彦根市立若葉小学校に育つ「被爆桜」などを見学した。
 若葉小は平成21年10月に、広島市の安田女子中学高校から原爆の被害を免れた被爆桜(2世)の苗木を譲り受け、当時の6年生が校庭に植樹。その活動を知った「ベトちゃんドクちゃんの発達を願う会」代表で滋賀大名誉教授の藤本文朗さん=京都市=が10月末に同校を訪れ、「生まれてくるドクさんの子どもに被爆桜を贈れないか」と提案。熱帯地方のベトナムでは桜が育たないため、藤本さん宅で、安田女子高校から送られた苗木が育てられてきた。
 また、藤本さんから若葉小の活動を聞いたドクさんは「桜が咲くころに子どもたちと一緒に見に行きたい」と要請。今回の来日が決まった。
 来日しているのは、ドクさん夫妻と、若葉小に被爆桜が植樹された10月に生まれた双子のフジ君(1)とサクラちゃん(1)、小児科医ら6人。14日に藤本さん宅に泊まり、翌日午前に通訳らを加えた8人で彦根を訪問。
被爆桜2輪咲く
ドクさん「奇跡」
 若葉小ではドクさんと6年生60人が2輪の花が咲いた被爆桜=写真=を囲み、児童代表の安居秀也君(11)が「ベトさん・ドクさん、双子のお子さん、そしてこの2輪の花と、何か関係がありそうな感じがします」とあいさつ。ドクさんが被爆桜に自分の名札をかけた。
 昨夏には広島平和記念公園内にある被爆アオギリ2世の種を譲り受けたため、5年生57人とドクさんが種を植えた。5年生が卒業するまでに、ドクさんが働いているホーチミン市内のツーズー病院へ送る予定だ。
 被爆桜が2輪の花を咲かせたことにドクさんは「とても不思議で、奇跡だといえる。私たち兄弟が生まれたのも奇跡だし、双子を授かったのも奇跡。世界の平和も奇跡が生まれることを願っている」と話した。ドクさんらは18日に帰国する。
 【ベトちゃん・ドクちゃん】1981年2月25日に下半身がつながった結合双生児として生まれる。ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響だとされる。88年にはホーチミン市内の病院で分離手術が行われ、ドクさんは中学校に進学したが、脳障害を負っていたベトさんは寝たきりの状態が続いた。ドクさんは2006年12月に結婚、ベトさんを介護していたが、翌年10月6日にベトさんが腎不全などで26歳で死去。ドクさんは09年10月25日に双子を授かった。現在はツーズー病院で働いている。

2011年4月15日金曜日

大阪維新の会と滋賀県議会

 10日の統一地方選は民主党が惨敗した。これは国民が菅直人首相以下、現政権への審判を下したことは明瞭であるが、強いては民主党への不信任を突きつけたともいえよう。一方で、大阪維新の会や愛知の減税日本などが躍進したが、この背景には、「仮設住宅」である民主党と、「老朽住宅」である自民党が、いつまで経っても地方や国民にとって居心地の良い「住宅」を建てることができないことへの苛立ちを暗に示しているのであろう。
 それにしても、大阪府知事の橋下徹さんの政治家としての資質には、目を見張るものがある。橋下さんには大阪だけでなく、停頓状態で閉塞感漂う今の日本(国政)を何とかして欲しいと思うのは小生だけではあるまい。そのカリスマ性は石原慎太郎都知事や小泉純一郎元首相と同等クラスであるか、それ以上ではなかろうか。
 橋下さんと、永田町の為政者たちとの違いは何か。それは歯に衣着せぬ物言いと、その中にも政治的駆け引きを取り入れていることではないか。時に政治家は心にある事象を発し、いわゆる失言として問題視される場合があるが、橋下さんの場合は、多くの人たちが抱き、言葉に出しにくい本音の部分を表すため、許されてしまうのではなかろうか。橋下さんには是非、大阪都構想が実現した後、国政で活躍していただきたい。
 さて我が滋賀県の選挙結果だが、自民が推薦5人を含めて改選前より5増の25議席となり、4年ぶりに過半数を占めた。翻って、民主は5減の12議席と後退している。嘉田知事を支援する対話の会は支持1人を含め5議席と1議席伸ばしていることから、県民は、嘉田知事は支持するが、民主党は支持しないという、決断をしたわけだ。
 もちろん県民は自民党を支持したうえで投票したわけでなく、もし維新の会のような民衆を惹きつける地域政党があれば、そちらが躍進していたであろう。
 つまり、県民の多くは国政に対しては民主党に愛想を尽かしている一方、滋賀県議会にも魅力を感じておらず、それが今回の過去最低の投票率に繋がっている。
 彦根の候補者を集めて本紙が行ったラジオ討論会では、議会改革について、議員評価制度の創設や定数・報酬の削減の意見が出ていたが、共に並行して早急に進めるべきであり、新しい県議諸氏には魅力ある県政づくりと、「人涸れ」状態の打破のため、若手の後継者育成にも尽力願いたい。   【山田貴之】

2011年4月13日水曜日

ひこにゃん5歳の誕生日 桜満開の彦根城天守前でお祝いイベント 500人が祝福

ひこにゃんが13日で5歳の誕生日を迎えた。彦根城天守前広場では、お祝いのイベントが行われ、約500人のひこにゃんファンらが詰めかけた。
市は、ひこにゃんという名前が決まった平成18年4月13日を、ひこにゃんの生年月日としている。
桜が満開となった天守前にひこにゃんが登場すると、大きな歓声が沸きあがり、ひこにゃんは天守前に設けられたステージにあがって、ポーズをとって写真撮影に応じていた。ひこにゃんファンクラブの北村昌造会長からバースデーケーキとダイエット食品がプレゼントされると、ひこにゃんはうれしそうにして、喜んでいた。
その後、詰めかけたファンからもプレゼントを受け取り、1人1人におじぎをしていた。夕方からはひこにゃんファンクラブによる集いが彦根商工会議所で開かれ、約150人が5歳の誕生日を祝福する。

花しょうぶ通り商店街 寺子屋「力石」前で募金 いしだみつにゃん、しまさこにゃん、おおたににゃんぶ

 東日本大震災の被災地支援のため、彦根市の花しょうぶ通り商店街 寺子屋「力石」前で9日、いしだみつにゃんら3体による募金活動があり、ゆるキャラファンらで賑わっていた。
 力石の一部が焼失して以降の開催となった同商店街恒例のナイトバザールの中で行われた。いしだみつにゃん、しまさこにゃん、おおたににゃんぶが、それぞれのキャラクターが描かれた募金箱を手に支援を呼びかけた。
 ゆるキャラファンや買い物客らが訪れ、カメラに収めたり、募金後に握手をしたりしていた。集まった12万1700円は、福島県南相馬市の被災者が避難している山形県米沢市のNGOに送られた。米沢は、三成と縁のある直江兼続の「かねたん」の町。
 また、花しょうぶ通り商店街では、力石再興のテーマソング「前へ前へ」のCDの売上も被災地へ送る。

池谷幸雄さん招き彦根で親子体操教室

 オリンピック体操競技のメダリストでタレントの池谷幸雄さんを招いた親子体操教室が9日、ひこね燦ぱれすであり、市内の親子約80人が参加した。
 子どもの体力向上と親子のふれ合いの機会をつくるために、城南学区体育振興会が開催。教室では、池谷さんの手本を見ながら、子どもと保護者がストレッチや片足立ちなどの準備運動をした後、親子がペアになって、股や輪っか型にした手をくぐったりして楽しんでいた。その後、池谷さんはソウルとバルセロナのオリンピックで獲得したメダル計4個を子どもたちに見せて、スポーツの楽しさや大切さを解説していた。

2011年4月12日火曜日

民主逆風も中沢啓子氏4選 犬上郡は大野和三郎氏

 滋賀県議選は10日、投開票され、彦根選挙区(定数4)では、民主現職で対話の会推薦の中沢啓子氏(52)=芹橋1=が9560票を獲得し、民主への逆風をものともせずトップ当選を果たした。次点は自民新人の細江正人氏(64)=本町2=で、自民現職の西村久子氏(67)=甲崎、民主現職で対話の会と社民推薦の江畑弥八郎氏(56)=八坂=が続いた。共産新人の中川睦子氏(53)=日夏=は及ばなかった(以下、敬称略)。
 告示前から優勢だった中沢がリードのまま選挙戦に入ったが、自粛モードが切り替えられてきたことや民主への逆風から、中盤以降、自民2人の追い上げにあい、結局、次点に約700票差まで詰められた。
 細江は、県議初挑戦だったため知名度はほか3人より無かったが、前任の中村善一郎の地盤や北部の保守票、反民主票を得、また彦根市立病院の改革を柱に持ってきたことが功を奏した。
 西村は稲枝以外での票が心配され、陣営も活発ではなかったが、保守を前面に打ち出し、北部にも次第に浸透。嘉田知事の政策を批判する動きもあり、反民主票と合わせ反嘉田票も入り、予想以上に善戦した。
 江畑は組合票と地元・城陽学区を固めていたが、それ以外には浸透することなく、民主への逆風と合わせて、票が伸びなかった。
 中川は共産以外から支持を得られなかった。
「嘉田知事とスクラム」
 午後9時半ごろにNHKで当確が報じられると、中央町の中沢事務所では歓声が沸き、しばらく後に登場した中沢氏は「自転車で回って、多くの人たちと出会えた。琵琶湖2周分ぐらいは走ったと思う」と選挙戦を振り返った上で、「滋賀の元気を被災地へ届けられるよう、嘉田知事とスクラムを組んでがんばりたい」と笑顔で話した。
大野氏当選、強引な手法 懸念
 犬上郡は、元豊郷町長で自民推薦の大野和三郎氏(55)が、民主現職の辻孝太郎氏(66)を破った。大野氏は選挙戦中、元多賀町議だった辻氏の地盤・多賀で、スマートインターの誘致などを主張したというが、いわゆる利益誘導型に重点を置く古い手法や、旧豊郷小を解体した強引なやり方に、抵抗感を示す市民は少なくなく、大野氏の動向が注視される。獲得票数は大野氏が7102票、辻氏が5850票だった。
投票率 彦根県内最低
 過去最低の投票率(49・69%)となった県議選だが、選挙が行われた県内10市6町で最低だったのが彦根市の41・72%(前回46・78%)だった。市選管によると、昭和22年以降、過去最低の投票率だという。
 政治に無関心で、「井伊家」(行政)頼りの殿様文化を引きずる市民性に、いつまでも改善が見られないことに対し、市選管からは「啓発はやっているのだが・・・」と諦めに近い声も。なお犬上郡は71・35%で県内最高だった。

2011年4月9日土曜日

滋賀県議選あす投開票 彦根選挙区5人争い

 滋賀県議選は、いよいよ10日、投票日を迎える。彦根選挙区(定数4)には、民主現職で対話の会と社民推薦の江畑弥八郎候補(56)=八坂・1期、自民新人の細江正人候補(64)=本町2、自民現職の西村久子候補(67)=甲崎・1期、共産新人の中川睦子候補(53)=日夏、民主現職で対話の会推薦の中沢啓子候補(52)=芹橋1・3期=の5人が出馬。きょう9日、最後の訴えを行う。各候補の選挙事務所代表者に手応えなどを聞いた。
 【江畑候補の陣営】朝倉克己選対本部長「選挙戦の盛り上がりは小さいが、震災対策などへの有権者の政治への関心は高いとみている」「自粛モードの中だったが、訴えるべき事は訴えることができた」。9日は地元城陽学区を中心に最後のお願いをする。
 【細江候補の陣営】松岡一男事務局長「新人のため前半は地元の城西学区以外の反応は小さかったが、駅立ちを続けているうちに、少しずつ反応も良くなってきた。何とか上位当選を狙いたい」。9日は地元を中心に市街地で訴えを広める。
 【西村候補の陣営】事務局の和田裕行さん「今の民主党政権に対する批判の流れがもっとあると思っていたが、有権者の関心は予想以上に低く、手応えを感じにくい」「より多くの浮動票を獲得するためにも、地元の稲枝以外の地域でも訴えを広めていきたい」。
 【中川候補の陣営】今村恵美子選対本部長「防災や暮らしを守ることを訴え、日に日に有権者の反応も良くなってきた」「共産党の支持層だけでは(当確に)足りないため、一人でも多くの方にお願いしていきたい」。9日は全域をまんべんなく回る。
 【中沢候補の陣営】自転車での運動を展開してきた陣営では「候補者のダイエット作戦は失敗したが、活動としては訴えることができた」とし、安澤久子選対本部長「是非、県政で嘉田知事を支えてほしい」。
犬上郡は2人
 犬上郡選挙区(定数1)には、民主現職の辻孝太郎氏(66)と、自民推薦で新人の大野和三郎氏(55)が出馬している。
 県議会の現有勢力は、自民党・真政会20、民主党・県民ネットワーク17、対話の会・びわこねっと4、共産党3、公明党2、無所属1。
勢力図どう変わるか
 今回の選挙は73人が出馬しており、政党・団体別では、自民が公認22・推薦5、民主が公認17・推薦1、共産が6、公明が2、みんなが1を公認し、対話が8で9人を推薦、1人を支持。無所属は17人。
 国政の影響で民主に逆風が吹く中、県議会の勢力図がどのように塗り替えられるのか、あすの開票が注目される。

井上仏壇店考案ブランド「シャント」 試作品ミラノの見本市出展へ

 彦根仏壇の伝統技術をカフェ雑貨やインテリアに吹き込む井上仏壇店(彦根市芹中町)は、新ブランド「シャント」の試作品を、イタリア・ミラノで12日から6日間開かれる見本市に初出展する。
 出展場所は、ファッションの街ミラノで恒例のインテリア見本市「ミラノサローネ」の隣接会場で、近年は見本市自体よりも賑わうという。
 同社では、漆塗りした木製のマグカップ、コーヒードリッパー、トレイなど39種類の試作品を、昨年10月に東京で開かれた見本市に出展。その時に、イタリア人デザイナーの目に留まり、ミラノ出展の依頼を受けた。
 試作品作りは、地元の漆塗り職人・中嶋誠作さん(54)、石川県の木工会社、東京のデザイナーらと協働。仏壇に使わないピンクやオレンジ、緑などの色の調合や、塗り面積などに試行錯誤を重ねた。
 井上昌一社長(43)は「手探りながらも、デザイン重視で試作品を作り、見本市に出してはニーズや評判と照らし合わせて改良を加えています」とミラノでの反応を楽しみにしている。
 東京ビッグサイトで6月1日から3日間開かれる「インテリアライフスタイル東京」での発売を目指している。

彦根仏壇 宮殿師の技で海賊風「宝箱(商品名・宝箱物語)」開発、つぼ忠

 彦根仏壇製造のつぼ忠(里根町)は、仏壇の技を生かした宝箱(商品名・宝箱物語)を開発。5月からインターネットで発売する。
 同社は彦根仏壇の宮殿(くうでん)部の製造を手がける。代表で宮殿師(伝統工芸士)の田中正司(まさし)さん(48)が、仏壇の枠にとらわれない新たな商品を開発しようと企画した。
 グラフィックデザイナーのデザインをもとに、田中さんが滋賀県産のヒノキ(間伐材)を使って製造。奥さんの英子さん(48)が色塗りを担当。角には飾り金具の金具も取り付けられている。大きさは高さ30・4㌢×幅48・6㌢×奥行き35・8㌢で重さ6・6㌔㌘。色は植物性の塗装をほどこしたグリーン。海賊の宝箱をイメージしたという。
 田中さんは「20年後の子どもに贈るタイムカプセルや結婚などさまざまなシーンで使っていただけるのでは」と話している。大きな宝箱や、ワインボトル2本が入る箱なども作る予定。問い合わせは同社℡0749(22)3273へ。

2011年4月8日金曜日

ゲーム「戦国無双」・「真・三国無双」 諏訪原寛幸さんデザインのイラスト展、キャッスルいと~ マスク小学校で

 戦国時代のテレビゲームで武将のイラストレーションを手がける諏訪原寛幸さんデザインの作品展が、24日まで夢京橋キャッスルロードのキャッスルいと~と、マスク小学校で開かれている。
 キャッスルいと~では織田信長、浅井三姉妹、石田三成、伊達政宗ら、ゲーム「戦国無双」で登場する武将を描いた作品84点。マスク小学校では「真・三国無双」の登場人物や西郷隆盛、伊藤博文など江戸末期から明治時代に活躍した人たちの80点を展示。
 諏訪原さんが描いたイラストをA3~A1にパネル化したもので、1500円~3900円で販売も。入場料は2店舗含めて中学生以上500円、小学生300円、幼児無料。午前10時~午後5時。19日休館。

2011年4月7日木曜日

彦根の観光「日帰りで十分」B級グルメや魅力の開発と周知を、経済波及効果発表

 彦根市は、昨年の市の観光に関する経済波及効果(推計)を発表。観光客数は211万人(前年比1万人増)、消費額もひこにゃんグッズの売上好調などで120億円(同12億円増)だった。ただ、9割が日帰り客で、課題の宿泊客増は解決できていない。
 調査は滋賀大学地域連携センターが観光客にアンケートで行い、その結果から経済波及効果を算出した。
 観光客211万人のうち、日帰りが189万人、宿泊客が22万人。交通費、宿泊費、飲食費、土産費などの消費総額は120億円、うちひこにゃんグッズの販売額は8億円と推計。下請け業者などを含めた経済波及効果は228億円だったとした。
 立ち寄り先は、彦根城42%、夢京橋キャッスルロード26%、四番町スクエア16%。平均で2・11地点と、「彦根の観光は日帰りで十分と見なされている」と指摘。宿泊客増へつなげる方法として、▽魅力的な土産やB級(ご当地)グルメの開発と周知▽足軽屋敷が残る芹橋地区、芹川堤、花しょうぶ通りなどと佐和山方面への観光ルートの設定―をあげている。
 ほかにも観光客からは「佐和山エリアの観光施設の充実」「佐和山方面への観光道の整備」「案内看板のわかりにくさ」「ロッカーの増設」などの意見があったとしている。

2011年4月6日水曜日

滋賀県議選・彦根選挙区 中沢リード 江畑・細江追い 西村続く 中川も懸命、投票10日

 1日告示した滋賀県議選は10日の投票日に向け、早くも終盤戦に入る。彦根選挙区(定数4)には、民主現職で対話の会と社民推薦の江畑弥八郎候補(56)=八坂・1期、自民新人の細江正人候補(64)=本町2、自民現職の西村久子候補(67)=甲崎・1期、共産新人の中川睦子候補(53)=日夏、民主現職で対話の会推薦の中沢啓子候補(52)=芹橋1・3期=の5人が出馬している(以下敬称略)。
 これまでのところ、中沢が一歩リードしており、江畑、細江の順で追い、西村がその後についている。中川は知名度アップに必死だ。
 中沢は、民主支持層のほか、女性票、NPO団体、一部商店街から支持を集めており、トップ当選を狙う。
 江畑は、民主支持層のほか、地元の城陽学区と約4000票といわれる組合票を固めており、いわゆる無党派層への浸透を図っている。
 細江は、中村善一郎県議の後継として全面的な支援を受け、高宮以北の保守層を獲得している。
 西村は、地元の稲枝地区を中心に一部河瀬地区にも浸透。保守を前面に出して支持拡大を図っている。
 中川は、共産支持層を固めているが、課題の知名度を克服できておらず、4番手に食い込むためにも終盤の戦いが鍵を握る。
 (参考)前回、7人が出馬した平成19年の県議選は、中沢が9323票を獲得。次点に約2800票差をつける大差で圧勝し、中村(6505票)、江畑(6032票)、西村(5419票)の3人が続いた。投票率は46・78%と前年(44・66%)より微増だった。
 今回は、震災による各陣営の自粛モードや、市民から「出来レースだ」との声もあがっているため、投票率は前々回なみか、それ以下になると見られる。有権者数は3月31日時点で8万7594人と前回より747人増えている。仮に投票率が40%台前半とした場合、7500票前後が当確ラインになる。
議会改革で意見分かれる
 今回の県議選は争点がないが、その中でも有権者からは震災対策と議会改革への関心が高い。震災対策については、「県の防災計画を見直すべき」とのことでほぼ一致しているが、議会改革については候補間で意見が分かれる。
 民主の江畑は「議員報酬や定数の削減だけでなく、議員の資質をどう高めるのか、議員評価制度を設けて、県民が判断できる仕組みを作るべき」とし、民主の中沢は「しっかりと議論しながら、議会のあるべき姿をつくっていって、改革を進めていかなければならない」。共産の中川も「報酬は何かをしたことに対するものだから、きちんと仕事をしていれば高いとは思われない」と話す。
 一方で、自民の西村は「議員報酬と定数を2割減らす。そして職員の数も2割減らす」とし、細江も「議員の数は減らすべきで、市議会でも削減してきた。数が少なくても良い仕事はできる」と述べ、あくまで報酬と定数の削減を優先させている。

多賀大社で桜狂言 シバザクラをバック近江狂言教室が演舞、浅井三姉妹キャラのキャラバン隊も訪問

 多賀大社の太閤橋前の特設舞台で3日、恒例の桜狂言が披露され、時折冷たい風の吹く中だったが、参拝客が見学していた。9日午後1時~は境内の能舞殿でもある。
 シダレザクラをバックに、みこさん4人の琴の演奏の後、近江狂言教室(多賀)の狂言師が狂言風の劇「お多賀さんへは月参り」や小舞「雪山」などを披露。演舞の後には観客から大きな拍手が沸き起こっていた。シダレザクラは3日時点で1分咲きだったが、週末から見ごろを迎えそうで、17日までの午後9時まではライトアップされている。15日までは「桜そば」(寿命そば)も提供。
「三姉妹」キャラも応援に
 桜狂言には、浅井三姉妹のキャラクター3体が応援に駆けつけ、参拝客の人気を集めていた。9日にも桜狂言の前後の午前11時~と午後2時~多賀大社に訪れる予定だという。
 訪れたのは、お茶々ちゃん、お初ちゃん、お江ちゃん。NHK大河ドラマ「江」のゆかりの地が滋賀であることをPRするため、昨年11月から3体を含めたキャラバン隊が県内外を回っている。3体は桜狂言の前後に境内に登場し、参拝客の記念撮影に気軽に応じ人気を集めていた。

彦根市荒神山自然の家 開所式でひこにゃんテープカット、国際ソロプチミスト彦根は苗木贈呈

 彦根市は1日、同日から市の運営となった荒神山自然の家(日夏町)で開所式を開いた。テープカットにはひこにゃんも登場した。
 自然の家は昭和51年4月1日、約30㌶の敷地に設置。鉄筋コンクリート2階建(一部3階)の宿泊研修施設、キャンプ場、ウォークラリーコースなどを備えている。県は平成20年3月の財政構造改革プログラムで休館の方針を示し、以降、市と協議を進め、昨年5月に市への移行で合意した。
 市内団体の宿泊室の利用料は、小中学生500円、高大生750円、大人1000円で、市外は倍に、幼児以下は無料。集会室、学習室、指導棟、キャンプ場、リバーボートの利用料も市外は2倍。いずれも7月からで、それまでは実費負担のみ。
 開所式では、国際ソロプチミスト彦根からハナミズキの苗木やつつじが贈られた。

2011年4月4日月曜日

災害ボランティア歴20年の正村圭史郎さん被災地入り、「災害OUT・SIDE」で支援募る

 災害地でのボランティア活動を20年間している彦根市本町1の正村圭史郎さん(43)=写真=が、東日本大震災の被災地で復興支援活動をするため、先月末に被災地に入った。
 正村さんは、平成3年の雲仙普賢岳噴火災害で支援活動に参加して以降、全国の被災地で復興に向けたボランティア活動をしている。平成7年の阪神淡路大震災では、ボランティアリーダーへのアドバイザーを務めたという。
 今回の震災に対しては「阪神淡路大震災以上で、これまでのボランティア活動でも最大級となる」と話しており、移動用の原付バイクの修理を終えた先月23日に自宅を出発。関東地方を経て、29日に福島県入りした。
 今後は被害の大きい、岩手、宮城、福島の各県の避難所を回りながら、情報の収集と発信、ボランティアの受け入れを円滑にするためのコーディネートなどの活動をする。現地では野宿で過ごしている。最低でも2カ月は活動し、支援が受けられれば、6カ月は滞在したいとしている。
 正村さんは「被災地を応援している皆さんの愛を背負いながら、支援活動をします」と話している。寄付については正村さんのブログ「災害OUT・SIDE」(http://dosv.shiga-saku.net)で。

2011年4月2日土曜日

江畑弥八郎、細江正人、西村久子、中川睦子、中沢啓子の5氏出馬 滋賀県議選・彦根選挙区

 滋賀県議選が1日に告示され、彦根選挙区(定数4)には、民主現職で対話の会と社民推薦の江畑弥八郎氏(56)=八坂・1期、自民新人の細江正人氏(64)=本町2、自民現職の西村久子氏(67)=甲崎・1期、共産新人の中川睦子氏(53)=日夏、民主現職で対話の会推薦の中沢啓子氏(52)=芹橋1・3期=の5人が出馬。東日本大震災の被災地への配慮で各陣営とも自粛モードの中、10日の投票日に向けて選挙戦が始まった。出陣式の様子は以下の通り。
 【江畑候補】田島一成衆院議員や朝倉克己元県議らがあいさつした後、東日本大震災にふれたうえで、県における防災計画の見直しの必要性を指摘。「4年間の実績と、弱者を守る立場をこれからも強化したい」「市民の声を県政に届け、国政にも生かしていきたい」と語った。自粛としては出来る限り車を止めてのあいさつと「桃太郎」をしないこと。
 【細江候補】中村善一郎県議らが激励した後、震災対策について「減災のために互いに助け合えるネットワークの構築が急がれる」とし、彦根市立病院については「信頼される病院、『はやる』病院になるよう県の支援が必要だ」と述べた(本町で)。自粛としては「エコ」を心がけ選挙カーを少なめにし歩いて活動する。
 【西村候補】届け出後、すぐに市役所前で第一声。嘉田知事が芹谷ダムなどダム中止を進めていることをあげ、「治水対策はダムに頼らないではなく、ダムだけに頼らないという考え方が必要」「色んなイデオロギーがあるが、保守を基軸に置きながら、市民の声を伝えていきたい」と話した。自粛としては車はプリウス1台だけで活動する。
 【中川候補】現職市議らがあいさつした後、震災対策で隣の福井県内に原発があることにふれ、「自然エネルギーへの転換と大量生産を改めることが求められる」とし、「住民の命と暮らしを守るため、教育と福祉に強い滋賀県にしていきたい」と訴えた(小泉で)。
 【中沢候補】応援に駆けつけた田島一成衆議院議員や彦根市議らを前に、被災地への配慮で、マイクにカバーをしたり、できる限り自転車で活動をするとしたうえで、「元気な滋賀、安心な彦根の実現のために、しっかりとかんばっていきたい」とあいさつした(中央町で)。ほかの運動員を含めて主に自転車で活動する。
犬上郡は2人出馬
 県議選・犬上郡選挙区(定数1)には、民主現職の辻孝太郎氏(66)と、自民推薦で新人の大野和三郎氏(55)が出馬した。

大阪地裁の申し立て却下を取り消し 彦根市の抗告に大阪高裁 ひこねのよいにゃんこ商品販売差し止めへ、ひこにゃん騒動

 ひこにゃんに似た「ひこねのよいにゃんこ」の商品の販売差し止めをめぐり、大阪地裁の仮処分申し立て却下に対する彦根市の抗告に、大阪高裁は31日、同地裁の却下を取り消し、原作者側に販売差し止めを命じる決定をした。
 大阪高裁の書類などによると、原作者側の「にゃんこ」商品は、先の調停で絵本だけに限られており、立体グッズは対象にならないなどと指摘した。
 大阪地裁は昨年12月24日、絵本以外の商品の販売を止めるよう求めた市の申し立てを却下したうえ、ひこにゃんのぬいぐるみなど立体物の販売を市が許可するのは両者が交わした調停違反だと判断。これに対し市は今年1月5日、大阪高裁に即時抗告していた。

2011年4月1日金曜日

龍潭寺で だるままつり北川宗暢住職ら3000体のだるまに入魂

だるまの寺で親しまれている彦根市古沢町の龍潭寺(北川宗暢住職)で1、2日の両日、恒例の「だるままつり」が営まれ、だるま入魂式や東日本大震災犠牲者の供養法要が行われた。
だるま入魂式は江戸時代初期の元禄年間に同寺で始まった開運祈願の儀式。1日は、本堂に高さ5~70㌢の15種類のだるま約3000体が並び、北川住職ら僧侶5人が読経をした後、長さ約70㌢の線香の先端をだるまの頭に近付けて入魂。だるま祈とうに訪れた参拝者らは手を合わせて祈っていた。