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2019年10月29日火曜日

台風19号の被災地支援で彦根市民有志がタオル集めて宮城県大崎市に持参

 台風19号の被災地を支援するため、彦根市民の有志たちがタオルを集めて、宮城県大崎市のボランティアセンターに持参した=写真は市民提供。
 今月12日から13日にかけての台風による大雨の影響で東日本を中心に洪水などの甚大な被害が発生。東日本大震災以降、全国各地で発生した自然災害の被災地支援をしている市民団体「高宮の心を東北へ」のメンバーらが中心になって、タオルの寄付をSNSなどで呼びかけた。
 20日までに市民ら30人以上からタオルの寄付があり、そのうち段ボール17箱分をメンバーの一人が21日に大崎市へ持参した。残りのタオルもほかの被災地に届ける予定。
 メンバーの一人で市議の和田一繁さん(51)は「出来る時に出来る人が出来る事をやる。復旧までは時間はかかると思いますが、今こそ『ONE TEAM』として寄り添っていきたい」と話していた。

彦愛犬の新しい広域ごみ処理施設の建設候補地を西清崎地区に

 彦根愛知犬上広域行政組合は21日に豊栄のさとで開かれた組合臨時会で、彦愛犬の新しい広域ごみ処理施設の建設候補地を西清崎地区=写真=にすると公表した。
 組合議会には建設候補地を西清崎地区にすると明記した彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備基本計画の議案が提出された。建設候補地には彦根市の原町と下西川町、愛荘町竹原も選定を目指していた。臨時会では市町議員から西清崎地区に決めた理由の質問があり、管理者の大久保市長は周辺学区での住民説明会、意見交換会、アンケート調査などの結果や30年間のトータルコストをあげた。

神社や古墳に「配慮」
建設費 200億円
 建設候補地に決まった西清崎地区は対象面積が4万9363平方㍍。耕作放棄地を含む農地や農道の20件の土地所有者がいる。近くには荒神山神社をはじめとした寺社仏閣や古墳があるため、臨時会ではそれらへの影響を懸念する意見が出たが、市長は「建物の配置やデザインなど景観に十分な配慮をしながら進めていきたい」と理解を求めた。
 臨時会では議長の安澤勝市議を除く18人で採決が行われ、獅山向洋市議、伊藤容子市議、共産党の角井英明市議と西澤伸明甲良町議の計4人が反対したが、ほかが賛成し可決された。
 同組合は今後、地質・地歴・測量調査を今年度中に行い、環境影響評価を2023年度まで実施。24年度からの造成工事に向けて今年度から用地の取得交渉を行う。24年度から施設の建設工事を開始し、28年度中に完成、29年度の稼働を目指す。
 施設の建設費と負担割合について、同組合は約200億円で、彦根6219%、愛荘1464%、豊郷7・80%、甲良7・60%、多賀7・77%と説明。「国からの交付金や民間手法の検討で建設費は抑えられる」としている。
約200億円には用地の取得・造成、周辺道路の経費費は含まれていない。同組合は西清崎地区での用地取得・造成と道路整備費が計約24億8000万円と、4候補地(最低額は竹原の約7億4000万円)で2番目の高さになる一方、30年間の圏域での運搬経費を含むトータルコストが約31億5000万円(最高額が下西川町の約57億8000万円)と抑えられると解説している。
 市長も組合議会後の会見で「西清崎は施設の建設費が高くなるが、トータルコストは最も安価になる」と強調していた。
 
  ※解説=1977年(昭和52年)に建設された野瀬町の彦根市清掃センターの老朽化に伴い、彦根愛知犬上広域行政組合は新しいごみ処理施設の建設を計画。建設候補地を巡っては、これまでに石寺町、海瀬・三津町があがったが、地盤の軟弱さや地元の反対で石寺が08年5月に、海瀬・三津が13年3月に計画が白紙化された。
 1510月からは彦愛犬1市4町内で建設候補地を募集。翌年7月までに彦根市内3地域、愛荘町内2地域から応募があり、同組合内の選定委員会が100点満点で順位を付け、1市4町の首長らによる管理者会に報告。17年6月30日に管理者の大久保市長が竹原地区に決めた。
 しかし彦根市が当初、推していた原町案を市長が急きょ変更し、竹原地区にしていたことがわかり、当時の副市長が辞表を提出する事態にまでなった。同組合議会でも彦根市議が中心になり、関連予算を認めず、今年2月定例会では白紙を求める決議案を全会一致で可決。これを受けて管理者会は白紙化と今後の方針を定め、4月に白紙を正式発表していた
なお2008年度の基本構想時の建設費は約102億円だったが、現在は約200億円にまで膨れ上がっている。(山田貴之)

2019年10月27日日曜日

井伊家家臣・西郷家敷地にある旧西郷屋敷長屋門は隣の庵原家から移築

 彦根城内には彦根藩井伊家の家臣だった西郷家の「旧西郷屋敷長屋門」(写真)=市指定文化財=が残っている。しかしこの長屋門、西郷家の隣にあった井伊家家臣の庵原(いはら)家から移築されたことを知る市民は多くない。
 彦根藩には多くの家臣が仕えたが、庵原家の歴代当主は石高が6000石~8000石で推移し筆頭家老の木俣家に次ぐ重臣だった。西郷家は3000石~3500石で、庵原家に隣接する場所に居を構えていた。
 現存する長屋門は寛保2年(1742年)に庵原家が43・6㍍×5・5㍍の入母屋造り、桟瓦葺きで建設した門。明治16年(1883年)に裁判所などが整備された前後に、西郷家の敷地の現在地に移築されたとされる。市内に現存する長屋門としては最大で、昭和48年(1973年)にそで壁や高麗門などを含めて市指定文化財になった。
 一部の市民の間では「この長屋門(地裁彦根支部)がある場所は江戸時代、庵原家が建っていて、地裁彦根支部が整備される際、隣にあった西郷家の長屋門が移築された」とする説もあった。
 しかし本紙の取材に対し、彦根城博物館学芸員の渡辺恒一さんは江戸時代後期の「御城下惣絵図」を示しながら「庵原家の長屋門が西郷家の敷地に移築されたことで間違いないだろう」と解説した。

近江高校の林優樹投手ドラフト指名されず「3年後プロを目指す」

 プロ野球のドラフト会議が17日に行われたが、近江高校の林優樹投手(17)は指名されなかった。ドラフト会議後の会見で林投手は社会人野球を経て、3年後に再びプロを目指す考えを示した。
 指名されなかったことに林投手は「ここまでこられるとは思っていなかったので、監督やコーチらに感謝している。3年間、充実した高校生活ができ、近江高に入って良かったなと思う」と話した。育成に進まなかった理由として「家族と自分の思いがあり、そう決断した」と明かした。
 今後については西濃運輸で社会人野球を続けるとしたうえで「体幹などまだまだ鍛えなければいけないことがたくさんある。プロで通用できるピッチャーになれるようまた一からトレーニングをしたい」と述べた。
 会見の後半では涙ぐむ場面を見せた林投手は「この1年はつらいことの方が多かった」と吐露したうえで「(甲子園出場やW杯の日本代表選出など)これらを経験できるのはごく一部しかできない。今後、つらいことがあってもこの3年間を思い出して乗り越えたい」と力強く語った。

2019年10月25日金曜日

彦根仏壇の七職の技で作られた大津祭の曳山のミニチュア完成

 彦根仏壇の七職の技で作られた大津祭の曳山のミニチュアが完成。6日からJR大津駅の改札近くに展示された。
 仏壇の需要が減少していることから、彦根仏壇事業協同組合は仏壇の技術を生かした異業種での取り組みを模索する中で、曳山のミニチュアに着目。データ化した図面が残っていた大津祭の源氏山のミニチュアを試作することを決め、2017年から経産省の伝統的工芸品産業支援補助金を活用しながら製作してきた。
 源氏山の曳山は享保3年(1718年)に製作。別名、紫式部山とも言われ、紫式部や石山寺にちなんだ装飾が特徴だ。上層部は近江八景を精巧な彫刻で仕上げており、唐破風の下には波に踊る龍が刻まれ、天井には四季草花図と呼ばれる絵が写生風に描かれている。
 ミニチュア作りには彦根仏壇の職人9人が製作にあたった。17年度に木地師と宮殿師が木地部分を完成させて昨年2月に彦根商工会議所でマスコミに披露。以降、昨年度に彫刻師が彫り物、漆塗師が塗装を担い、今年度には箔押師が金箔を押し、蒔絵師が彩色をほどこし、錺金具師が金物を打って完成させた。曳山を覆う四方の幕は青木刺繍(彦根市京町3)が担当した。
大きさは本物の4分の1の高さ145㌢×幅73㌢×長さ132㌢。製作費約800万円のうち補助金(3分の1)以外の自己資金分を補てんするため、一昨年8月からクラウドファンディングを約半年間行って50人から約40万円の寄付も得た。
同組合専務理事の寺村勇さん(67)は「実物と同じような形で完成させることができた。今後もほかの曳山のミニチュアのほか、本物の曳山の修理なども担うことができれば」と話していた。
 曳山のミニチュアは15日まで展示。以降、大津や草津で展示した後、今月中に彦根に戻ってくる予定。


ご当地キャラ博2日間で8万5000人来場、コロッケさんら啓発で登場

 ご当地キャラ博が1920日に彦根市内で開かれ、2日間で約8万5000人が来場した。
 参加したキャラは19日が138体、20日が128体。中央商店街と四番町スクエアには各キャラのブースが設けられたほか、ステージ上にも各キャラが5分ほどずつ登場。グッズや各地の名産品などをPRしていた。
 20日正午前の四番町スクエアのステージにはひこにゃんとふなっしーが登場。会場を満員にする賑わいだった。来場者数は雨天だった19日が3万人、20日が5万5000人だった。

コロッケさんと飯豊さん登壇
肝炎検査と特殊詐欺啓発イベント
 19日のご当地キャラ博では四番町スクエアのステージで肝炎検査と特殊詐欺対策の啓発イベントが行われ、タレントのコロッケさんと女優の飯豊まりえさんが登場した。
 コロッケさんは「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターと「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦」プロジェクトチーム特別防犯支援官、飯豊さんも特別防犯支援官を務めている。
 壇上でコロッケさんは「肝臓は痛みが起こるのが遅い臓器。手遅れになる前に検査に行ってください」「今は高齢者のほか、若者でもだまされている。疑ってもいい時代にあり、おかしいと思った時は警察に相談してください」と、時折ものまねを交えながら求めた。
 飯豊さんは「私たち若い世代としては家族が被害にあわないよう守る必要がある」と述べた。
 啓発イベントには上野賢一郎衆院議員、大久保貴市長、ひこにゃんも参加した。

2019年10月24日木曜日

ボランティア活動の拠点ボラカフェ彦根市男女共同参画センター・ウィズに開設

 市民のボランティア活動の拠点「ボラカフェ」が彦根市男女共同参画センター・ウィズ内に開設。11日にオープニングイベントが開かれた。
 「ボランティアに興味はあるが、どのようにして始めたらよいのか」「どのようなボランティア活動があるのか」「一緒にボランティアをする人を集めたい」など、さまざまな考えの市民の情報交換と交流の場として新設された。
 主催側のメンバーは、市社協地域づくりボランティアセンターのボランティアコーディネーターや市民活動相談員ら5人。ウィズ内の談話コーナーで毎週金曜午前9時半から正午まで開設し、参加者同士で意見交換をしたり、「ミニ講座」を開講したりして交流を深める。
 11日のオープニングイベントでは「おいしいコーヒーのいれ方講座」が開講。近江八幡市の団体「生き生きクラブ」のメンバーが受講者23人に「お湯は中心からかけて」などと教えていた。
 ボラカフェの主催者メンバーの一人でボランティアコーディネーターの沼波洋子さん(35)は「ボラカフェで新しい世界に出会って頂き、新しい一歩を踏み出すきっかけが芽生えたらうれしい」と参加を求めている。
 参加無料、飲み物30円、出入り自由。年齢、性別、国籍は問わない。問い合わせは地域づくりボランティアセンター☎(22)2821。

江戸時代の髪型で散策するイベント・日本の古典の髪型 四番町スクエアと夢京橋キャッスルロードで

 江戸時代の髪型で街中を散策するイベント「日本の古典の髪型」が14日、彦根市内の四番町スクエアと夢京橋キャッスルロードで開かれた。
 昔の髪型と結髪(けっぱつ)技術の継承を目的に活動しているNPO法人日本古典結髪研究会「玄(げん)」が毎年1回、県内各地で開催。
 10回目の今年はモデルや一般の女性22人が参加。東京や埼玉、大阪などの結髪師9人が結髪用具のかんざしや笄(こうがい)などを使いながら、約100種類あるとされる江戸時代の髪型のうち、先笄(さっこう)や両輪、勝山など一人ずつ異なる22種類の髪型に整えた。江戸時代風の着物の着付けと化粧を合わせて、一人に約5時間かかった。
 この日は降雨の中だったが、古典髪型になった参加者は四番町ダイニングを出発。傘をさしながら一列に並んでキャッスルロードを歩き、京橋でカメラマンらの記念撮影に応じていた。
 同研究会代表で愛荘町のユリ美容室の玄田宗七さんは「結髪師が全国的に少なくなっており、県内でも私だけになっている。これからも結髪技術の伝承に努めたい」と話していた。


2019年10月23日水曜日

彦根市立図書館3カ月間休館へ耐震化で

 彦根市立図書館は施設の耐震工事に伴い、11月初旬から約3カ月間休館する。
 同館は1916年(大正5年)4月25日に町立彦根図書館として設置された。現在の建物は鉄筋コンクリート2階建て(一部3階)延べ床面積2743平方㍍で建てられ、1979年(昭和54年)11月に開館。今年11月に築40年となる。建物内には図書収容可能数の40万冊を大幅に超える76万5000冊(昨年度末)を保管している。
 市は2017年度に耐震診断、昨年度に実施設計を行った。今年6月議会で可決された今年度の一般会計当初予算に同館の耐震工事の予算6169万円を盛り込み、今月9日の入札では市内業者が落札した。主な工事内容は、1階フロアへの耐震壁の設置、2階の書庫の強化、裏手の柱への補強材設置など。
 休館中、同館は「動く図書館たちばな号」の活用を予定しているほか、「来館者の安全性が確保された場合」には新聞・雑誌スペースのみの開放や予約本の貸し出しなど一部サービスの一定期間の提供も検討している。
 なお、市は17年3月に策定した市図書館整備基本計画で、現在の市立図書館を歴史郷土資料館のような機能を持つ「北部館」として整備し、河瀬・亀山学区のJR沿線近くに「中央館」、稲枝支所周辺に「南部館」を建設する構想を公表している。そのうち耐震工事を行う北部館については1階の開架スペースに約8万冊、書庫に約4万冊のみにする計画だ。

近江高の木村玲奈さんインターハイ女子やり投げで優勝

 近江高校3年生の木村玲奈さん(18)=彦根市大薮町=は、先月の全国高校総合体育大会(インターハイ)の陸上競技の女子やり投げで優勝。今後は大学在学中に日本陸上競技選手権大会での優勝を目標に掲げている。 
 木村さんは幼少期から5歳年上の兄とキャッチボールをしていたといい、小学3年生の時に大津市立志賀小学校で野球を始めた。彦根に引っ越した後の4年生以降も金城小で野球の練習に励み、地肩の強さから主にキャッチャーを守った。中学進学後は女子の軟式野球チーム・滋賀マイティ―エンジェルスに入団したほか、中央中では陸上部に所属し、短距離走のほか、ロケット状の投てき物を投げるジャベリックスローも練習した。
 近江高進学後は陸上部に入部し、やり投げを専門種目に。1年生の夏の県大会で2位の成績を収めた。その投てきを見た陸上部顧問の近藤高代さん(43)は「びっくりした。やばいのが入部してきたな」と振り返った。
 2年生の県の春季総体では女子の県記録の5384を投げたが、優勝した近畿大会でひじをけがした。治療に専念したが、3年生の春にひじ痛が再発。その後の大会では痛み止めを飲みながら競技にのぞみ、投げる本数も制限した。8月7日に沖縄で開かれたインターハイでは決勝での最後の6投目で5284を投げて優勝した。
 やり投げについて、木村さんは「しっかりとまっすぐ飛んだ時の感覚が面白い」と説明。大学進学後も続ける予定で「ひじへの負担が少ないフォーム作りをしていきたい。大学在学中に日本陸上競技選手権大会で優勝したい」と抱負を語った。


2019年10月16日水曜日

観世流能楽師で人間国宝の大槻文藏さんトークセッション、滋賀経済同友会秋季懇談例会

 滋賀経済同友会は3日、彦根城博物館の能舞台で秋季懇談例会を開き、シテ方観世流能楽師で人間国宝の大槻文藏さんを招いたトークセッションなどを催した。
 例会には県内企業の経営者ら241人が参加。トークセッションは「伝承について考える」をテーマに行われ、大槻さんと滋賀経済同友会・代表幹事の山本昌仁さんが対談。
山本さんの「弟子や部下の育て方」の質問に、大槻さんは「能の世界にもプロとアマがある。例えば、能面はとても窮屈(きゅうくつ)だが、つけて歩けるようになってからが第一歩。そこから個性を教えており、つくり上げる個性が大事だ」と説明した。また文化の伝承について、大槻さんは「文化は一度途絶えると、次またおこすのが大変になる。どのようなことがあっても続けることが大事だ」と述べた。
 トークセッション後、大槻さんは「はじめての能」と題して講演。「能は、面(仮面)をつけたり、うたい手がいたり、起承転結があるギリシア演劇と似ている点が多い。歌や踊りがあるお芝居ということから、室町(時代)ミュージカルだともいえる」と解説した。最後には大槻さんらシテ方、笛方、小鼓方、太鼓方の計8人が出演し、能の「羽衣」の後半部分を披露した。

滋賀大学と滋賀レイクスターズ、データ活用の戦術で勝率アップへ協定を締結

 滋賀大学とプロバスケットボールチームBリーグの滋賀レイクスターズは、データを活用した戦術で勝率アップにつなげることを目的に協定を締結。8日、設備を提供する彦根市原町の電気設計業「PRO―SEED」で締結式を開いた。
 データを駆使したスポーツは、野球やサッカー、アメリカンフットボール、ラグビーなどが知られる。2017年4月にデータサイエンス学部を開設した滋賀大はスポーツ分野のデータ分析を実施しており、チーム力を向上させたいという滋賀レイクスの意向を受ける形で協力することになった。

シュート位置を分析
GM「新モデルに」
 学部開設時から在籍している3年生4人と2年生1人、教員3人の体制で、滋賀レイクスやほかのBリーグ所属チームのシュート位置やタイムアウトをとる時間帯、選手交代のタイミングなどを分析。その結果を受け取った滋賀レイクスはデータを基に戦略と戦術を立てて試合に役立てる。協定の有効期間は来年6月30日までだが、延長の場合もある。
 締結式には滋賀レイクスの西村大介GM、滋賀大データサイエンス学部長の竹村彰通教授、PRO―SEEDの青栁孝幸社長らが出席。西村GMによると、大学と協定を締結してデータ分析をするのはBリーグで最初だといい「データ分析がチームの勝利に直結すると期待している。バスケットボール界の新しいモデルになれば」と説明。竹村教授は「滋賀レイクスが強くなってほしいとの思いがあり、支援していきたい」と述べ、青栁社長も「滋賀レイクスに優勝してもらうことで、彦根をエンジニアの街にしたい」と意気込みを語った。

2019年10月14日月曜日

ご当地キャラ博彦根市内で10月19、20日に

「ご当地キャラ博」の実行委員会は27日、彦根市内で101920日に開催するイベント内容を発表。今年は開催場所を中央商店街と四番町スクエアに変更するほか、昨年に続いて参加するキャラたちがカードを配る「カードラリー」も実施する。
12回目の今年は自治体など141団体(昨年147団体)から、19日に149体、20日に134体の2日間で計157体(昨年160体)が参加する予定。彦根の10体も登場する。例年は京橋口駐車場と夢京橋キャッスルロード、四番町スクエアが会場だったが、今年は中央商店街と四番町スクエアにキャラのブースやステージが設けられ、各地のPRやグッズ・物産品の販売が行われる。ひこにゃんが曳き山に乗っての巡行は実施されない。
カードラリー用のオリジナルカードフォルダーを1500円で販売。各キャラが配布する名刺やカードを受け取り、フォルダーに入れて保管することができる。ひこにゃんのカードも2種類発行されるほか、デザインが昨年度と異なるカードもある。
 開催時間は両日共午前9時~午後3時。問い合わせは事務局22)1130。

ボランティア募集
ひこねご当地キャラを応援する会は、当日のキャラ博のボランティアを募集している。会場の設営や撤去、参加団体への対応、来場者へのイベント情報提供などを行う。定員は各日40人で、1日か両日の終日参加できること。対象は高校生を除く18歳以上。事前説明会が1014日にある。参加者には弁当、公式ガイドブック、スタッフ用グッズが進呈。申し込みはキャラ博のホームページの専用フォームに氏名、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、希望する仕事内容を記入し、9月20日までに彦根商店街連盟内の実行委員会事務局へファクスかメールで。


2019年10月10日木曜日

テコンドー全国ジュニアで2位

 彦根市立東中学校3年生の鈴木恭悟君(15)=正法寺町=は、今夏の全日本ジュニアテコンドー選手権大会で2位の成績を収めた。
 鈴木君は3歳から市内の道場で空手を習い始め、小学5年生の時にJKJO全日本ジュニア空手道選手権大会で優勝するなど、空手の世界で将来有望な選手だった。同時期に空手の腕前をより鍛えるためにテコンドーを習い始めたが、「点数制で勝敗がわかりやすい」「オリンピック種目である」ことから、中学1年生以降はテコンドーに絞る形で本格的に練習。
堅田と京都の練習場に週3、4回通いながら練習に励み、最高位の黒帯の手前の赤帯を締めるまでに成長。昨年の全日本ジュニアテコンドー選手権大会で3位となり、今年はさらにワンランク上げた。
 テコンドーの魅力について、鈴木君は「得意技のかかと落としや後ろげりが決まった時がとてもおもしろい」と解説。現在は受験勉強のため練習場に通わずに早朝などで自主練習を重ねており、進学後もテコンドーを続ける予定だ。鈴木君は「まずは高校のジュニアの全国大会で優勝することが目標です」と抱負を語っていた。

2019年10月7日月曜日

料理人と農家が直売所の開店前に商談「食のプロ限定購入タイム」やさいの里二番館で

 料理人と農家が直売所の開店前に商談する「食のプロ限定購入タイム」が2日から彦根市平田町のやさいの里二番館で始まる。先月27日にはプレオープンがあった。
 地元の食材がより多くの飲食店で使われるよう、地域の農業振興を目的に一般社団法人近江ツーリズムボードとJA東びわこが企画。農作物の特徴や食材のニーズを把握するため、料理人・飲食店関係者と農家とが交渉できる時間を作るために直売所のオープン1時間前に開店する。
 プレオープンには料理人ら19人と農家18人が参加し、やさいの里二番館のオープン前の午前8時から約45分間、商談していた。双葉荘(松原町)の料理長・片岡純一郎さん(43)は「少量多品種の生産者に出会えるのはありがい。意外な食材に出会うチャンスもある。混雑を避けられるのもメリットだ」と話していた。
 「食のプロ限定購入タイム」は毎週月水金に実施。参加費は会員以外が月額3000円だが、来年1月15日まで無料。問い合わせは同団体☎(22)5580。

消費税増で平和堂の一部テナントでキャッシュレス時に5%還元

 1日からの消費税の引き上げに伴い、平和堂は一部テナントを対象にキャッシュレス決済時の5%還元を独自で導入した。
 消費税の引き上げと並行して、中小規模の店舗でキャッシュレス決済すると、最大5%分のポイントなどを還元する措置も1日から始まった。平和堂で利用できる「HOPマネー」などのキャッシュレスはその還元措置の対象外だが、平和堂は指定レジを使っているテナントの約半分にあたる550の中小店舗で、5%のポイントを還元するサービスを1日から独自で始めた。テナントの売り上げを伸ばすのが狙いで、還元分は平和堂が負担する。
ほかにも店内の弁当や総菜コーナー、飲食できるスペースの近くには「店内で飲食する場合は10%、持ち帰りの場合は8%」の掲示をした。

電車 バス値上げ
 近江鉄道グループは、電車やバス、タクシーの運賃を値上げした。
電車の初乗り運賃を160円(増税前150円)、定期運賃の平均割引率が通勤を32・5%(同32・6%)、通学を62・2%(同62・4%)にした。
 バスについては湖国バスを含め、270円以上800円以下の区間で一律10円を、湖国バスが運行する810円以上の区間で20円をぞれぞれ転嫁。ただし湖国バスの彦根営業所管内などでは運賃が改定されない。
 タクシーは1・2㌔までの初乗り運賃で普通車が540円(改定前530円)・大型車570円(同560円)、時間制運賃が30分で普通車2250円(同2210円)・大型車2620円(同2570円)となる。

プレミアム商品券
子育て世帯など
 消費税の引き上げに伴う子育て世帯を中心にした消費の影響を緩和するため、「彦根市プレミアム付商品券」の販売が1日から開始。27日までの日曜日にアルプラザ彦根6階でも販売している。
 対象は市民税の非課税者と、2016年4月2日から今年9月30日までに生まれた子どもがいる世帯主で、課税者の扶養親族や生活保護制度の被保護者は除かれる。申請期限は来年1月6日まで。一人につき2万円で2万5000円分の商品券を販売。市内のスーパーや店舗、コンビニなどで利用できる。
 日曜の販売時間は午前9時半~午後5時15分。問い合わせは市地域経済振興課℡0120(1528)12

2019年10月3日木曜日

ひこにゃん姉妹都市の米国ミシガン州アナーバー市訪れ交流

 ひこにゃんが9月19日から21日まで、彦根市の姉妹都市の米国ミシガン州アナーバー市を訪れ、現地の子どもたちと交流した。
 両市は1969年(昭和44年)3月28日に姉妹都市提携を締結。以降、中学生や市民らの使節団が相互訪問などで交流を続けてきた。50周年の今年はアナーバー市の市長らを招き、記念式典と交流会を開いた。
 ひこにゃんは50周年記念事業の一環として訪米。19日にミシガン大学、20日にアナーバー市の公立学校などを訪問した後、21日にはアナーバー市の公立図書館でのふれあいイベントや、「HIKONE ROAD(彦根通り)近くの結婚式場に桜の苗木を植える記念植樹式にも出席した。
 ひこにゃんの海外訪問は9回目。随行した市職員によると、ひこにゃんは現地で大歓迎を受け、市民や子どもたちから「so cute」(とてもかわいい)と言われるなど人気者だったという。

2019年10月1日火曜日

とりいもと宿場まつり10月6日に鳥居本宿一帯で

 「とりいもと宿場まつり」が10月6日に彦根市の旧鳥居本宿一帯で行われる。
 市民団体の鳥居本お宝発見隊が主催するイベントで、12回目の今年も通り沿いの軒先に赤布アートが飾られて、中山道沿いを赤く染める。歴史イベントとして、午前9時半に鳥居本駅前を出発する佐和山城下町の発掘現場の見学会がある。午後0時半~専宗寺本堂では元彦根城博物館学芸員の野田浩子さんが「朝鮮通信使と鳥居本宿」をテーマに講演する。
 専宗寺エリアでは成宮家公開。JA前広場エリアでは和太鼓集団・疾風KAZEや古城太鼓の演奏、地元産野菜・ハチミツ・湖魚佃煮など販売。駅前ステージでは鳥居本中ソーラン演舞やラブバード演奏、大道芸など。中央エリアでは旧本陣の寺村家でこども将棋大会(午後1時~)、防災コーナー、懐かしのテレビゲーム、旧合羽所・松屋の公開、ミニ水族館、バルーンアート、カードゲームなど出店。神教丸エリアでは自然斎の旧宅でジビエレストランや有川家住宅公開など。
 鳥居本の歴史を巡る散策ラリーの踏破者にはプレゼント進呈も。本部などでは好評の仏生寺みその販売も。開催時間は午前10時~午後3時。問い合わせはサンライズ出版℡(22)0627。