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2010年12月29日水曜日

能「翁」のテーマ展 「白色尉」や井伊直恒作「寿老人図」など彦根城博物館で元日~、具足飾も

 彦根城博物館は来年の元日から、能の演目「翁(おきな)」に関するテーマ展「翁―新年を寿(ことほ)ぐ」を開く。ギャラリートークは8日午後2時~。
 「翁」は正月や祝賀の際に演じられる能で、翁の面を着けた演者が神となり、天下太平・国土安穏を祈とうし舞いを披露する。その時の能面は、人間の老人役や、神または神の化身など神聖化した役に使われる。
 テーマ展では、翁やそのほかの面、能装束、絵画など新年を祝うにふさわしい作品17点を展示。そのうち、主役の翁が着ける面「白色尉(はくしきじょう)」(室町時代)は、ボウボウまゆと呼ばれる綿毛で作ったまゆ毛と、晴れやかな笑みを見せる表情が特徴。
 井伊家の菩提寺・清凉寺の第六世住職・東溟弁日(とうめいべんにち)が賛を書いた「寿老人図」は彦根藩六代目藩主・直恒(1693―1710)の作品。七福神の一人、長寿を表す神を描いており、長く伸びた頭にうちわや杖を持ちながら、楽しげに小躍りしている。2月1日までの午前8時半~午後5時。高校生以上500円、小中学生250円だが、市内の高齢者や子どもなどは証明証提示で無料。
井伊直弼の「具足飾」
 彦根城博物館は来年の元日から10日まで、恒例の正月行事として「具足飾」を展示する。
 武士が出陣やがい旋など祝い事の際に、よろいを飾る風習は室町時代から始まったとされる。江戸時代には飾り方に形式があり、正月には具足や太刀、弓具が飾られた。それらの前には鏡もちが供えられ、正月11日にそのもちを開いて食べる習わしがあった。
 同博物館では、井伊家十三代藩主・直弼が着用し、かぶとに金箔押しの天衝脇立(てんつきわきだて)をつけた藩主象徴の具足「朱漆塗紅糸威縫延腰取二枚胴具足」を展示。ほかに、いずれも江戸時代の太刀や弓具、燭台、三宝も並べる。開館は午前8時半~午後5時。入館料が必要。

2010年12月27日月曜日

ワインセラー銀座ヤマガタヤ ゑびすくんの清酒販売、北島酒造

 彦根市銀座町のワインセラー銀座ヤマガタヤは、銀座商店街のキャラクター・ゑびすくんをイラストした清酒を販売している。
 滋賀県産の減農薬米を使用した純米吟醸で、まろやかな味に仕上げた。銀座などで11月に行われる「ゑびす講」にちなんで、ラベルには「商売繁盛」をうたっている。橋向町の蛭子(えびす)神社で祈とうも受けている。
 店長の若林信宏さん(52)は「商売繁盛のほか、招福の願いも込めた。年末や正月に是非、飲んで欲しい」と話している。
 製造元は北島酒造(湖南市)。720㍉㍑、1680円。元日のみ休み。問い合わせは同店℡0749(22)1308へ。

2010年12月26日日曜日

ひこちゅう サンタクロースの衣装着て みづほ保育園訪問、アサヒ産業のぬいぐるみプレゼント

 彦根市の稲枝商工会のキャラクター・ひこちゅうが21日、サンタクロースの服を着てみづほ保育園(稲部町)を訪問。子どもたち一人ずつにプレゼントを渡した。
 サンタクロースに紹介されてひこちゅうサンタが登場すると、園児たちからは歓声が沸き起こり、園児の代表がひこちゅうに「好きな食べ物は」「何歳ですか」などと質問。ひこちゅうは「稲枝の米が好き」「3歳」などと答えていた。
 その後、ひこちゅうらが、地元の縫製業・アサヒ産業(上稲部町)が作ったひこちゅうのぬいぐるみ(約10㌢)を園児と入園予定の子ども計150人に手渡しした。
 プレゼントを受け取ると園児たちは笑顔を見せて喜んでいた。

2010年12月25日土曜日

彦根~太郎坊宮(阿賀神社)の絵馬型「合格きっぷ」発売 近江鉄道、初詣フリーきっぷも

 近江鉄道は25日から、合格祈願など勝利の神様がまつられているという太郎坊宮(阿賀神社)=東近江市=までの絵馬型「合格切符」=写真=を初めて発売する。

 切符は彦根~太郎坊宮前区間で、来年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」のキャラクターが印刷されている。「江」(ごう)と絵馬の「五画」(ごかく)にちなんで、太郎坊宮で祈とうされた「合格」切符とした。
 大きさは横約10㌢×縦約9㌢、厚さ5㍉の木製。往復で1380円。近江鉄道の主要駅のほか、元日から5日は多賀大社前駅でも発売。通信販売もあり。販売は来年1月30日まで。問い合わせは同社運輸課℡0749(22)3303へ。
初詣フリー切符
一日乗り放題
 近江鉄道は30日まで、年越し参り用の「初詣フリーきっぷ」を販売している。
 31日から1月3日まで一日、近江鉄道全線を何度でも乗り降りできる。中学生以上550円、小学生280円。八幡山ロープウェー往復乗車20%割引と彦根港発竹生島往復乗船20%割引付き。近江鉄道各駅と近江鉄道旅行センター(古沢町)で販売。通販あり。同社運輸課へ。
 なお同社では、大晦日から新年にかけては多賀大社~彦根・近江八幡・日野間で19本の年越し専用列車を運行。新年1日~3日と9日~11日の日中も17本の臨時電車も走らせる。

2010年12月23日木曜日

「もちがもちつき・・・」彦根城天守前で鏡もちつき ひこにゃんもお手伝い

 彦根城の天守前で22日、天守の玄関口に置く鏡もち用のもちつきがあり、ひこにゃんも一緒にもちをついた。
 もちつきは、彦根城管理事務所の職員11人が交代しながら行い、鏡もち用以外はきな粉もちにして、ひこにゃんファンら見学に訪れた観光客約200人に振る舞われた。
 ひこにゃんがきねを持ち、もちをつき始めると、詰めかけたファンらが「かわいい」「がんばって~」などと声援を送りながら、盛んにフラッシュを浴びせていた。ひこにゃんは、もちのように白くてふっくらしているため、「もちがもちをついている・・・」との声もあった。
 鏡もちは27日朝に天守前に設置され、来年1月4日朝に鏡もち開きがあり、来場者約400人に配付される。

2010年12月22日水曜日

ひこにゃん門松飾り初体験 彦根城表門で、笹(ササ)添える

 彦根城で21日、門松飾りがあり、ひこにゃんも作業を初めて手伝った。
 門松は高さ2~3㍍の松、1・5㍍~2・5㍍の竹、梅の古木、南天、葉ボタン、ササで飾られたもので、表門、玄宮園前、天守前に設置された。
 表門では、彦根城管理事務所の職員11人が赤い法被を着て、約1時間かけて完成させた。ひこにゃんもササを飾る役として参加し、見学に訪れたひこにゃんファンに愛嬌を振る舞いながら手伝っていた。門松は来年1月14日まで設置される。

彦鬼くんの妹の名前「美鬼ちゃん」に、彦根城オニバスプロジェクトのキャラ

 彦根城オニバスプロジェクトは20日、彦根城のオニバスのキャラクター・彦鬼(げんき)くんの妹=写真=の名前を「美鬼(みき)ちゃん」に決めた。
 美鬼ちゃんは、ラジオパーソナリティ・やまもとひまりさんが考案。角を2本生やしたオニバスの葉っぱを頭に乗せて、イヤリングをつけている。今月10日まで1カ月間、名前を募集。89人から114件の応募があり、同団体メンバーの投票の結果、5人が同じ名前を付けた「美鬼ちゃん」に決めた。

滋賀県立大学人間看護学部「未来看護塾」のメンバー 彦根市立病院小児病棟でクリスマス会

 彦根市立病院の小児病棟で18日、滋賀県立大学(八坂町)人間看護学部の学生らによるクリスマス会が開かれた。
 同学部の学生ボランティアグループ「未来看護塾」のメンバーのうち13人が参加。ハンドベルで「きよしこの夜」などクリスマスソングの合奏をした後、サンタクロースをテーマに紙芝居をし、最後にはサンタクロースに扮した学生が登場して子どもたちにプレゼントを渡した。
 会には入院中の子どもたちや家族、ほかの病棟の患者ら約40人が訪れ、学生たちの演技のたびに喜びの表情を見せていた。
 未来看護塾メンバーの岡田裕美さん(20)は「子どもたちの笑顔が見られて、とてもうれしかった」と話していた。

2010年12月21日火曜日

ゑびすくんもお手伝い 銀座商店街の赤レンガ清掃、トラヤ社長「平成11年当時の美しさに」

 彦根市内の銀座商店街(片側で約300㍍)で18日、商店主ら約100人が参加し歩道の赤レンガを清掃した。同商店街のキャラ・ゑびすくんもブラシを手に一生懸命に磨いていた。
 この日から市内商店街で始まった歳末大売り出しを前に、赤レンガを設置された当初の美しさにしようと行われた。同商店街の約60店舗の店主らがそろいの赤いキャップと緑のジャンパーを着て、歩道に水をまきながら力強くブラッシングしていた。
 理事長の安居秀泰さん(60)=トラヤ社長=は「平成11年に商店街に店を構えた時に赤レンガも出来た。その時を取り戻そうとの思いと、不況を追い払おうとの気持ちを込めてきれいにした」と話していた。

2010年12月19日日曜日

滋賀県議選 民主・自民の一次公認・推薦者決まる、彦根は2人ずつ・犬上は大野和三郎氏が自民推薦

 来年4月10日に予定されている滋賀県議選に向け、各政党の一次の公認・推薦者が15日までに決まった。彦根選挙区(定数4)では、いずれも現職で、民主党の中沢啓子氏(52)=2期=と江畑弥八郎氏(56)=1期、自民党の西村久子氏(67)=1期=が再選を狙う。また現職の中村善一郎氏(75)が引退を表明しているため、後継として彦根市議・細江正人氏(64)の自民党公認での出馬も決まった。
 来春の統一地方選に対しては国政への影響も出るため、各政党とも重視している。県政の場合、最大勢力の自民党(20議席)が前回の選挙で大敗を屈し、民主党(17)が第2会派となり、「対話の会」(4)と共に県政を握る位置にある。
 ただ来春の選挙は、このままのふがいない政権運営が続いた場合、国政の影響を受け、再び自民党などが盛り返すのが濃厚だ。
 彦根選挙区では、しが彦根新聞が10月6日に出馬記事を報じた直後から、民主党の現職2人が市内各所にポスターを貼るなど、すでに体制を固めている。国会議員がおらず、党組織の高齢化や弱体化が目立つ自民党は出遅れを取り戻そうと必死だ。
 政党別ではほかに共産党が擁立するとみられる。今夏の参院選で躍進したみんなの党が大津市内に第一支部を設けており、ほかの地区での候補擁立の可能性もある。
 犬上郡(定数1)には、民主党現職の辻孝太郎氏(66)=1期=が同党公認、元豊郷町長の大野和三郎氏(55)が自民推薦で出馬する予定。

2010年12月18日土曜日

城北小・金城小の児童が投票体験 「理想の給食メニュー」で、県選管出前講座

 小学生が選挙を体験する授業が16日、彦根市立城北小と金城小で行われた。

 近年の選挙で20歳代の投票率が低いため、県選管が小中高の児童生徒に選挙の重要性を教えようと、平成20年度から県内で「滋賀県明るい選挙出前講座」を開講。今年は「理想の給食メニュー」を争点に彦根市内4小学校を含む5校で行った。
 城北小では6年生36人が体験。県職員から選挙についての説明を受けた後、「近江まなぶ」と「滋賀げんき」の候補者に扮した県職員が、豆腐ハンバーグなどヘルシーメニューと、牛肉ハンバーグなど元気になるメニューをそれぞれ紹介。その後、児童たちは一人ずつ投票箱に票を入れた。
 結果は18票ずつの同数。実際の選挙ではくじ引きが行われるが、ジャンケンで「滋賀げんき」が勝利した。児童の小林大輔君(12)は「選挙に少し関心がもてた。大人になって投票権を得たら是非、投票しに行きたい」と話していた。

滋賀大学美術部員 来年の干支・兎(ウサギ)描いた大絵馬奉納、北野神社に

 滋賀大学美術部の部員ら4人が15日、来年のえと・ウサギを描いた大絵馬(横1㍍50㌢×縦1㍍)を北野神社(彦根市馬場1)に奉納した。
 同神社は学問の神様・菅原道真をまつっており、学業成就や合格祈願の高校生たちが参拝に訪れ、毎年700枚以上の絵馬が奉納されているという。
 滋賀大美術部の大絵馬奉納は、昨年から始まった。今年は親子のウサギと白梅がアクリル絵の具で木製の板に描かれており、部員13人が約2週間かけて仕上げた。本殿入り口の神門に設置される。
 部長の安達加奈さん(20)は「多くの受験生の皆さんが合格できるように気持ちを込めて作成した」と話していた。

2010年12月16日木曜日

総合型地域スポーツクラブ「彦クラブ」設立へ スーパーカロムで最初のPR、ピースちゃんも初披露

 彦根市民有志約10人が、スポーツを通して老若男女が交流できる総合型地域スポーツクラブ「彦(ひこ)クラブ」の設立を決め、12日に城陽小学校で最初のPRイベントとしてスーパーカロム大会を開いた。
 県内には総合型地域スポーツクラブが42(今年3月時点)あるが、彦根市内は聖泉スポーツクラブのみ。より幅広い年齢層や学区の住民に、スポーツを通して健康づくり、生きがいづくりの場にしてもらおうと、平成20年4月に設立準備委員会を設置。
 彦クラブでは、▽ニュースポーツ=ファミリーバドミントン、スーパーカロム、ラージボール卓球、ビーチボールバレー、スーパードライブなど▽エスピロッサ=サッカー▽ジュニアスポーツクラブ=走る・蹴る・投げる、硬式テニス―の3部門を設ける。
 運動音痴で外出しない小学生から高齢者までが参加でき、平日の放課後や土曜日の午後・夜間に、彦根総合運動場や佐和山小学校などで活動する。来年2月の設立を目指しており、初年度は体験イベントを順次開き、2年目以降に入会制にする。
 代表の田村聡さん(42)は「スポーツを通して楽しんでいただけると思い設立した。多くの市民の皆さんに参加してほしい」と話している。問い合わせは田村さん℡090(3864)0103へ。
パズルイメージのピースちゃん 
 彦クラブのイメージキャラクター「ピースちゃん」=旗の写真=が、12日のPRイベントで初披露された。
 高宮町の西村佳江子さんが考案。一人ずつが参加しみんなで一つのものを完成させるという意味でジグソーパズルの「ピース」と「平和」をイメージしたという。

2010年12月15日水曜日

彦根城ですす払い 命綱つけ1年のほこり落とす、ひこにゃんは今年も参加せず

 彦根城で恒例のすす払いが14日、行われた。築城400年祭が開かれた平成19年から手伝ってきたひこにゃんは昨年に続き、安全性を考慮して参加しなかった。
 すす払いは、天守、太鼓門櫓、天秤櫓、西の丸三重櫓、佐和口多聞櫓の1年間の汚れを取り除く行事で、この日は天守と太鼓門櫓で行われ、ほかの櫓は16日までに清掃された。
 清掃作業には彦根城管理事務所の職員45人が赤い法被を着て参加。そのうち天守では、作業員が命綱とヘルメットを装着し、2層目と3層目の窓から身を乗り出して瓦の下などに溜まった1年分のほこりやクモの巣をほうきで払っっていた。残りの作業員も天守内部の床を拭いたりしていた。
 ひこにゃんは平成19年と20年に天守3層目の高欄に出て命綱を付けながら手伝っていたが、大きな体のため危険と判断され、参加できなくなった。

1㍍超の巨大ゴイ 彦根の匿名市民が寄贈、市役所の人工池に放つ

 彦根市に10日、市内の50歳代の男性から、1㍍05㌢の巨大なコイが贈られた。コイは庁舎内の人工池に放たれ、最初は弱まってあまり動かなかったが、次第に元気になり、池の中を泳ぎ回っていた=写真
 市によると、男性が10日の早朝に琵琶湖で釣った後、「子どもたちが見たら喜ぶのでは」との思いから、市役所に持参してきたという。
 市では池に放したが、背びれが水上に出るほどの大きさだったため、急きょ、水かさを深くした。また、池の魚が鳥に襲われる被害も出ているため、業者に依頼して浅瀬の部分に網を張った。
 巨大なコイにとって、市役所の池は狭いため、市はしばらく間そのまま放しておき、病気がないか検査をした後、広い場所に移す予定。

城西小学校児童が茶道体験 井伊直弼の一期一会学ぶ、井伊文子さん掛け軸も

 彦根市立城西小学校の6年生が10日、井伊直弼の一期一会の精神を学ぶため、彦根城博物館・御座之御間で茶道を体験した。
 今年で3年目の授業で、6年生50人と講師として表千家流の外海和子さんら9人が参加。児童たちは10月25、26日に作陶を、11月11日に絵付けを体験し、この日は子どもたち自作の陶器に茶が入れられた。
 児童たちは座敷に正座をし、外海さんから一期一会の意味や菓子の食べ方、茶碗の扱い方を習った後、実際に出された菓子と茶を順番に口にした。児童の稲林魁君(11)は「茶は初めて飲んだ。直弼公の一期一会の考えも少し理解できた」と話していた。

2010年12月11日土曜日

男は男らしく、女は女らしく 教育現場での否定の動きに懸念

 教育現場において「男は男らしく」、「女は女らしく」育てるのではなく、人として持つべき良い特質を大切にする気持ちを育てよう―だという。この言葉を聞いて、違和感を禁じえないのは小生だけではあるまい。
 確かに後半部分は理解できる。料理や人の世話が上手い男性もいるし、仕事ができ、言説に優れた女性もいる。性同一性障害の方もそれぞれの生き方を尊重すべきだと思う。
 気がかりなのは、男らしく、女らしく―育てることを否定する傾向である。学校や園が「らしく」を主張する本などを買わないように求めたり、教職員に「隠れたカリキュラム」を改めるよう指示したり、そのような締め付けを看過することは到底できまい。
 女性の社会進出や男性の子育て支援など男女共同参画の理念は基本的に支持できるが、やはり、男には男の、女には女の資質があり、特質がある。行政でも企業でも男性特有、女性特有の役割があり、趣味一つとってみても違いはある。首長の育児休暇などはもってのほかだ。
 さらに最近では、草食系男子や女性用下着を着用する男子がいるとのことだ。また、結婚しない・子どもを産まない女性も増加傾向にあるという。このフェミニストたちが喜ぶような風潮が、少子化に繋がっている要因の一つになっているのではなかろうか。
 これら男女の問題は、以前の教育現場で導入されてきたジェンダーフリー教育の影響だと思われる。学校で人形を使ってセックスの仕方を教えたり、男女同室で着替えさせたり、トイレを男女兼用にしたり、そのような誤った教育が行われていたことは記憶に新しい。
 人間にはなぜ、男と女の性差があるのか。男は男らしく、女は女らしく生きる―。これを育てるのが教育の基本であり、らしく生きることが、人間に与えられた性という任務への責任であると確信している。  (山田貴之)

「『男らしさ』『女らしさ』全否定の懸念」八木嘉之議員(新政ひこね)が指摘

 彦根市が策定を計画している「男女共同参画ひこねかがやきプランⅡ」に対しては、市議会一般質問でも取り上げられ、会派・新政ひこねの八木嘉之議員が「ジェンダーという言葉が多く記されているが、どのような意図からか」などと疑問を投げかけた。
 これに対して市は、平成19年策定の改定版ですでにジェンダーを記載しているとしたうえで「ジェンダーが社会的につくられたものだということを意識し男女共同参画を推進していく考えに変わりはない」「意識的に多用していない」と答えた。
 また八木議員の「ジェンダーが正しく理解されないまま、『男らしさ』や『女らしさ』までもが全否定される懸念がある。教育現場でジェンダーは正しく理解されているのか」と質問。
 市は「教育現場では『女だから』、『男だから』ではなく、人として持つべき特質を大切にしようとする気持ちを育てている。教職員にも男女が対等なパートナーとして尊重し合うことができるように研修を深めている」と述べた。

「彦根市男女共同参画ひこねかがやきプランⅡ」計画、ジェンダーの用語多用 意見募集

 彦根市は、新たな計画「男女共同参画ひこねかがやきプランⅡ」の素案を作成した。配偶者や恋人からの暴力(DV)などを防ぐための政策が新たに盛り込まれた一方、学校教育の項目ではジェンダー(※)の視点に気づかせる教育の強化を求めている。
 男女共同参画社会を推進させるため、市は平成13年にプランⅠを策定し、同19年には審議会の答申を踏まえて一部を改定。しかし、男女の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の必要性や、DV・性犯罪の顕在化などの課題があるため、新しい計画を策定することにした。計画の期間は平成23年度から10年間。
 素案では、「男女が共に仕事や地域でチャレンジできる環境をつくる」、「性暴力を許さない社会をつくる」など、5つの基本目標を立て、行政や市民が取り組むことを解説している。
 一方、過激な性教育など、社会問題化し内閣府から使用を控えるよう指針が出されたジェンダーフリー(社会的性差を無くす)に関して、素案ではその用語は使われていない。
 ただ、「道徳教育、性教育、技術・家庭科などにジェンダーに気づく視点を取り入れた教育活動を推進する」、「学校や園が教材や絵本等を購入するとき、ジェンダーに気づく視点をもって選定する」、「隠れたカリキュラム(※)の点検ができるなど職員の意識改革と指導力向上のための研修を」と明記。
 子どもたちを「男らしく」または「女らしく」育てるよりも、ジェンダーの視点を重視した教育の推進を求めている。
 ※ジェンダー=身体的・生物学的の性別・セックスに対して、社会によってつくられた男性、女性の別のこと。全国的な男女共同参画の中で、仕事や子育てなどの場で、ジェンダーを無くす傾向にあり、女性消防士や男性看護師、イクメンなども生まれている。
 ※隠れたカリキュラム=教師が抱く「男は男らしく」、「女は女らしく」という潜在的な思いによる教育課程(カリキュラム)のこと。
広く意見を募集15日~
 彦根市は15日から「男女共同参画ひこねかがやきプランⅡ」の素案を公開し、広く意見を募集する。公開場所は市役所1階の情報コーナー、支所・各出張所、市のホームページ、男女共同参画センター・ウィズ。意見の提出は市役所3階の市民交流課へ持参か郵送などで。来年1月14日まで。意見募集の結果の公開は来年2月10日ごろ。問い合わせは市民交流課℡0749(30)6113へ。

城北幼稚園園児がジャガイモ収穫体験

 彦根市松原町の農地で8日、城北幼稚園の園児によるジャガイモの収穫体験が行われ、子どもたちは寒さに負けることなく、収穫を楽しんでいた。
 市は湖東定住自立圏の地産地消事業の一環として今年度から、子どもたちに農業の楽しさを教えるため、作物の栽培と収穫体験を始めており、今年は松原町の農地約2400平方㍍を活用。8月には約450平方㍍に植えられたトウモロコシを彦根西中3年生が収穫。
 今回は松原農業組合の農家が約1800平方㍍に植えたジャガイモ畑の一部で、7日に城北小の児童、8日は城北幼の園児42人が体験。子どもたちは保護者や教員と一緒に掘り起こし、ジャガイモが出てくると「あった~」「取れた~」などと言いながら収穫していた。

2010年12月9日木曜日

彦根市立病院のハナミズキ がん患った中川さんオーナーに「成長見たい」

 彦根市立病院の駐車場の隅には、ハナミズキ24本が植えられている。彦根市民健康サポーターズ倶楽部が今年5月15日に植えたものだが、そのうちの1本は通院している中川好三さん(63)=下岡部町=がオーナーとなり、通院のたびに木の成長を見守っている。
 中川さんは今年3月にすい臓がんとの診断を受け、5月に手術。そのころ、市立病院にハナミズキが植えられていることを知り、「成長を楽しみにしよう」との思いから木のオーナーになった。
 最初は高さ1㍍80㌢ほどだったとのことだが、最近では約2㍍20㌢まで成長。手術後、診察のため月に1回、市立病院を訪れており、その度に自分のハナミズキの様子を見ているという。
 「病気はどうなるのかわからないが、元気で来れる間は成長をみたい」と、ハナミズキを見つめながら話していた。
 なお、同倶楽部ではハナミズキのオーナーを募集している。1本1万円。問い合わせは市立病院循環器科の綿貫正人医師まで。

2010年12月7日火曜日

彦根城・天秤櫓に設置するしめ縄作り、ひこにゃんもお手伝い~

 毎年恒例の彦根城内に設置するしめ縄作りが7日、彦根城管理事務所(金亀町)で行われ、ひこにゃんも一緒に汗を流した。
 赤い法被姿の作業員11人が「よいしょ」「それ」などと掛け声をかけながら、束ねたもち米のわらがばらけないように、釣り糸で編み込んでいた。ひこにゃんも一緒に、しめ縄を持っていた。
 完成したしめ縄は最も大きい、長さ約6㍍、直径約25㌢、重さ約50㌔㌘で、天秤櫓に設置される。ほかにも天守入り口や開国記念館、玄宮園東口、馬屋などに置かれる、長さ0・6㍍~2・6㍍、直径7㌢~20㌢のしめ縄19本が作られた。しめ縄飾りは27日に行われる。
 なお、ひこにゃんは年末にかけて、21日午前10時~表門での門松飾り、22日午前9時半~天守前広場での鏡もちつきに登場する予定。天候により変更あり。

県立高校再編計画 末松史彦・県教育長「1年延期」の意向、説明不足で

 県立高校の再編計画について、末松史彦県教育長は3日の県議会で、今年度中に策定する予定だった計画案を1年延期する考えを示した。 
 末松教育長は会派代表質問で、県内7会場で開いた説明会で「保護者や該当高校のOBへの周知が不足している」などの意見が出たことから、「豊かな教育環境を提供できるよう、一層の周知が大切で、もう少し時間をかける必要がある」とし、計画の策定時期を次年度に延期する意向を明らかにした。
 再編計画について、県教委は▽生徒数減▽生徒のニーズ多様化▽県の財政難を理由にあげ、「県立学校のあり方検討委員会」が3月に報告した「適正な学校規模を6~8学級程度にすること」などを再編案として示していた。
 先月23日に彦根市内で行われたPTA代表者対象の「意見を聴く会」では、県教委の説明に対して、「保護者会を開くなりして、マイナス情報を含めてすべての関係者が情報を知るようにするべきだ」、「学校が無くなることで、地域社会への影響も出てくるのではないか」などの意見が出ていた。
 ※(解説)県立高校の再編計画について、小生は先月27日付けの本紙で、「PTAらの質問に県教委の回答はあいまいだった」としたうえで、「稚拙な論理のまま強引に進めるな」「いったん立ち止まり、末端へ説明せよ」などとする拙文を掲載した。
 この問題に対する県民の関心はまだまだ低い。説明不足を率直に認め、「1年延期」とした県教育長の判断は賢明だといえ、今後の県教委の対応を注目したい。         (山田)

2010年12月4日土曜日

「無人駅舎ギャラリー化計画」第5弾 鳥居本駅舎で、宮原勇作さんら若手芸術家

 彦根市鳥居本町の画家・宮原勇作さん(31)が進める「無人駅舎ギャラリー化計画」の第5弾が、5日から近江鉄道の鳥居本駅舎で開かれる。
 平成19年から行っているイベントで、今年は鳥居本からの発信という「原点回帰」をテーマに鳥居本在住の若手芸術家3人による作品展を企画した。
 出展するのは宮原さんのほか、グラフィックデザイナーの西川剣介さん(27)、画家の川端昂之(たかゆき)さん(21)。作品数は約20点。開館は午前10時~午後6時、11日まで。入場無料。

2010年12月2日木曜日

「近江の味覚と地酒を楽しむコトコト湖東電」運行4日~岡村本家・多賀・藤居本家などの新酒

 近江鉄道に乗りながら湖東地域の地酒を楽しむ「近江の味覚と地酒を楽しむコトコト湖東電」の運行が4日から始まる。今年は車内で、専門家による近江の戦国武将の話や各蔵元によるガイドもある。
 彦愛犬1市4町のびわこ湖東路観光協議会が主催。車内では近江の食材を使った弁当と、岡村本家(豊郷)、多賀、藤居本家(愛荘)、愛知本家、喜多酒造(東近江)、近江酒造(同)からの地酒の利き酒が楽しめる。ソフトドリンクもあり。運行は土日のみで、彦根駅午後6時04分発と八日市駅午後6時07分発のいずれか。
 戦国武将の話は11日~来年2月19日までの計5回に浅井長政、織田信長、石田三成ら5人の武将について専門家が講演。蔵元のガイドは4日~2月5日までの計6回。料金は3900円。2月27日まで。
 申し込みは近江鉄道運輸課℡0749(22)3303。

2010年12月1日水曜日

鮒寿司(ふなずし)に血圧降下作用、木村水産(あゆの店きむら)・滋賀県立大・福井県立大が研究

 彦根市後三条町の木村水産は29日、ふなずしに血圧を降下させる作用があることを、滋賀県立大学、福井県立大学との共同研究で明らかになったと発表した。
 研究には同社の店舗「あゆの店きむら」のふなを使用。滋賀県立大学人間文化学部の灘本知憲教授の研究グループが試験管で飯漬け前と、飯漬けして1年後と2年後を比較研究し、飯漬けした方に高血圧を抑制する成分が含まれていたという。
 福井県立大学では高血圧を発症しているラットに、同店のふなずしの抽出物を投与したところ、血圧の低下がみられたという。
 同社はすでに特許を出願中で、「ふなずしが健康に良いことが改めて定義付けられた。今後は全国ブランド化を目指す」としている。

ひこね市文化プラザとオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が文化創造提携、クラシックに関心もって

 ひこね市文化プラザ(小出英樹館長)はこのほど、クラシック団体のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)と文化創造提携を結んだ。今後は彦根市内でOEKのコンサートを開くなどの文化交流を深める。
 文化プラザは平成9年の開館以来、年に3、4回のクラシックコンサートを開いてきたが、入場者は伸び悩んでいた。このためクラシック音楽の普及とファンの拡大を目指し、同じ城下町の金沢で活動するOEKに協力を依頼した。
 提携期間は3年間。来年は1月9日、9月24日、12月11日にOEKによる公演を文化プラザで開催するほか、アマチュア音楽団体の相互交流や両市民の訪問交流などを進める。
 金沢市の県立音楽堂で行われた調印式で、OEKの井上道義・音楽監督は「互いに知恵を絞り、よりよりものを作り上げたい。感動していただけるよう、1回1回にすべてを注ぎたい」と話した。小出館長は「彦根ではOEKのサポーターズクラブを立ち上げ、クラシックの魅力やファン層を広げたい」と述べた。
 【オーケストラ・アンサンブル金沢】世界的指揮者・岩城宏之さんらが昭和63年に設立した団体で、外国人を含む40人のプロの室内オーケストラとしては国内で最初。県立音楽堂を拠点に、年間約120公演をこなし、ヨーロッパやオーストラリアなど海外公演も14回している。平成19年1月には指揮者の井上道義さんを音楽監督に迎えて、注目を集めている。
サポーター募集
 文化プラザは、OEKサポーターズクラブの会員を募集している。
 特典は、▽年3回のOEKのコンサートの入場料を15%引きで購入できる▽優先予約が可能▽年3回のコンサート参加者には特典グッズを進呈▽文化プラザ主催のイベント入場料を5%引きで購入できる▽各種演奏会の案内を提供。年間費1000円。期間は来年1年間。問い合わせは文化プラザ℡0749(26)8601へ。
年明け初回のコンサート
 オーケストラ・アンサンブル金沢のニューイヤー・アンサンブルコンサートが来年1月9日午後3時~文化プラザエコーホールで開かれる。
 ヨハン・シュトラウスⅡのワルツ「美しく青きドナウ」、「芸術家の生涯など。入場料は大人3000円、大学生以下1500円。問い合わせは文プラチケットセンター℡0749(27)5200へ。

2010年11月29日月曜日

滋賀レイクスターズ 彦根市民体育センターで12月4・5日リーグ戦

 プロバスケットボール・bjリーグの滋賀レイクスターズのリーグ戦が、12月4、5日の両日、彦根市民体育センター(松原町)で開かれる=写真は昨年の彦根での試合の様子
 滋賀レイクスは昨期は西地区4位だったが、今期は23日までで9勝3敗で、同地区1位と好調な出足だ。
 彦根市民体育センターでは、両日とも高松ファイブアローズと対戦。開場は4日が午後1時・5日が午前11時、開演は午後3時と午後1時、試合開始は午後4時と午後2時。入場料は指定席3300円~8000円、自由席1800円~2800円。販売は平和堂、文化プラザ、コンビニ、滋賀レイクスのホームページなどから。

2010年11月27日土曜日

滋賀県教委は説明を尽くせ 県立高校再編問題―編集長の提言―

 彦根での「意見を聴く会」を傍聴しての感想だが、県立高校再編の問題は、県教委の思惑通りにはいきそうになく、このまま強引に進めようとすればするほど、泥沼化しそうな様相である。
 この問題をややこしくした原因は、県教委が上層部だけで進めていこうとした、いかにも行政的な手法を用いたことではなかろうか。「聴く会」はPTAが対象で、ほかの保護者や統廃合対象校のOBらには意見募集という形式で終わらせようとした目論見が見え隠れする。
 確かに行政が政策を策定する場合、第三者機関の専門委員会が協議し、その答申を行政に提出し、行政が県民・市民に意見を求めて、修正し条例案を作り、議会へ提案するという一定の流れがある。
 しかし、高校再編の問題は対象となる県民が多くおり、普段の過程で進めるべきではない。すでに今年9月には県産業教育審議会の答申を経ているとのことだが、そんなに拙速に進めるべき事案ではなかろうに。遅きに失した感は否めぬが、PTA役員だけでなく、保護者など末端へ幅広く説明会を開くべきであり、「聴く会」で意見があったようにデメリットも示すべきだ。
 県教委側も、PTA役員らの質問に明確な回答ができていないことから、▽生徒数減▽ニーズの多様化▽財政難―だけでは説得できないということは自認しているはずだ。
 いずれにしても、高校再編の問題は稚拙な論理のまま、上層部だけで強制的に進めるべきではない。いったん立ち止まり、情報をより末端に知らせることを優先するべきである。   【山田貴之】

県立高校・再編計画 意見を聴く会でPTA役員ら不満相次ぐ、県教委はあいまい回答

 県立高校の統廃合を含めた再編を計画している県教委が23日、彦愛犬地区の小中学校のPTAを対象に、意見を聴く会をひこね燦ぱれすで開き、PTA役員や小中高教諭ら44人が出席。会では県教委が再編の必要な理由を説明したが、意見をしたPTA役員らのほとんどからは県教委の説明に不満の声が相次いだ。
 会ではまず、県教委側が県立高校の直面している課題として、▽生徒数が平成2年時の2万0747人から今年は1万4439人と減少しており、37年には1万2208人に推移する▽情報化の進展など急激な社会変化により生徒のニーズが多様化している▽県債残高が1兆円を超えるなど県財政が厳しい状況にある―ことを説明。
 これにより10年後には、生徒の減少で学校活力が低下し、学科の構成と生徒の志望にかい離が生じ、施設・設備面の改善が遅れる―とし、「統合・学科改編などの再編が必要だ」と解説。平成20年7月に設置した「県立学校のあり方検討委員会」の翌年3月の報告では、適正な学校規模を6~8学級程度にすることなどが示されたとした。
 この説明に対して、PTA役員らからは「保護者会を開くなりして、マイナス情報を含めてすべての関係者が情報を知るようにするべきだ」、「学級が少ない方が先生も適切に対応できるのではないか」、「県の教育分野への投資額は全国で下から4、5番目で、逆にもっとお金をかけるべきだ」、「学校が無くなることで、地域社会への影響も出てくるのではないか」などと質問。
 一方の県教委側は、「今回の会で終わりではない」、「10学級だと生徒の顔と名前がわからないが、6~9学級だと覚えられる先生が多い・・・」など、いずれもあいまいな回答が目立っていた。
 なお今年度、県立高校(全日制)で1学年の募集定員が5学級以下の彦愛犬地区の学校は、彦根翔陽(5)、彦根西(4)、愛知(3)。
県民に意見を募集
 県教委は、県立高校再編に関して県民に意見を募集している。
 「魅力と活力のある高校づくりを実現するために」、「再編を検討するにあたって大切にすべき視点」などをテーマに募集。12月15日までに県教委教育総務課教育企画室へ。問い合わせは同室℡077(528)4513へ。

2010年11月26日金曜日

多賀大社の黒松・五葉松に雪吊り、冬の風物詩

 積雪のシーズンを前に、多賀大社で25日、拝殿前の松への雪吊(つ)りが行われた。
 雪つりは、積雪で松が折れるのを防ぐために縄で木々を覆うことで、冬の風物詩としても知られる。多賀大社では毎年、拝殿前の樹齢約200年の黒松(高さ約8㍍・幹周り約1・5㍍)や五葉(ごよう)松(高さ約10㍍・幹周り約1・8㍍)などに雪つりをしている。
 25日は、米原市の造園業者の造園工5人が、松の幹に並行する形で長さ10㍍(五葉松は13㍍)の竹を立て、つり縄約50本を竹の頂上から木を囲む形で垂らした。翌日には社務所前と参集殿前の松にも雪つりをし、12月からの本格的な冬に備える。雪つりが見られるのは3月中旬まで。

2010年11月25日木曜日

彦根市立病院にシバザクラの苗1950個植える、彦根市民健康サポーターズ倶楽部のメンバーら

 彦根市立病院を花いっぱいにしよう―。医師や市民有志で組織の「彦根市民健康サポーターズ倶楽部」のメンバーらが21日、病院敷地内にシバザクラの苗を植えた。来年5月ごろには満開となり、一帯はピンクのじゅうたんのようになるという。
 同倶楽部では昨年末の結成以降、「花いっぱい運動」と題し病院職員を交えて、院内のさまざまな場所に花を植えたり、ポット(花器)を置いたりして、来院者からの評判も良いという。
 今回は犬上川側の駐車場の一画約200平方㍍に新潟産のシバザクラの苗を、先週までに300個、21日にはメンバー10人が約4時間かけて1650個を植えた。シバザクラは地面を覆い尽くすように咲くのが特徴で、市立病院でも早速、来春には花を見ることができそうだ。
 メンバーの循環器科医師・綿貫正人さん(51)は「来年の春は、病院の階上から見たらとてもきれいだろうし、患者さんも和んでいただけるのでは」と笑顔で話していた。

2010年11月24日水曜日

初の石田三成検定に160人受検 30人が合格 上位3人は関東の歴女、いしだみつにゃん試験官務める

 初の石田三成検定が23日、彦根市古沢町の清凉寺で開かれ、県内外から160人が受検。会場には、三成をイメージしたキャラ・いしだみつにゃんも登場し、試験を見守っていた。
 花しょうぶ通り商店街の有志らで組織の石田三成公生誕450年祭実行委員会が三成の生誕450年を記念し企画。県内59人、県外93人の応募があり、受検日には当日参加の18人を含め、熊本県や長崎県、千葉県などからの小学生~70歳代の老若男女が受検。その8割以上が女性で、しまさこにゃんと、おおたににゃんぶも参加した。
 問題は「三成の屋敷は佐和山城下のどこにあったとされるか」や「関ヶ原で三成隊を攻撃していない東軍武将は?」などが三択形式で100問出された。1問1点で80点以上の合格者30人にはステッカーが贈られた。合格証や記念品も後日送る。
 最高得点は静岡県と東京都から参加した女性2人の90点、3位は89点で横浜市の女性だった。実行委では「予想以上の参加者と合格者で驚いている。2回目も実施したい」としている。

2010年11月21日日曜日

4世紀後半の荒神山古墳 国の史跡に指定、滋賀県立大学・林博通教授「琵琶湖を意識した場所」

 彦根市日夏町の荒神山古墳が19日、国の史跡に指定された。市内の史跡では彦根城跡、彦根藩主井伊家墓所に次いで3件目で、市南部としては初めて。
  荒神山古墳は、荒神山(標高284㍍)の山頂から北へ約150㍍下った尾根部分にある古墳時代前期末の前方後円墳。全長約124㍍、総面積約1万5101平方㍍の県下で2番目を誇る規模。
 市史編さん室と県立大学考古学研究室による平成14年3月から4月にかけての合同測量調査と、15年度から20年度にかけての市教委文化財課の4回にわたる調査で、3段の丘型で、埴輪(はにわ)を巡らせて石で覆った形状を確認。大和(奈良)の中枢部に築かれた古墳と同じ様式であることから、大和政権とつながりがある首長古墳だとされる。
 4世紀前半の大和政権は、繋がりが薄い日本海沿いや伊勢湾岸の地域との関係を築くために近江を重要視。前方後方墳など在地の旧勢力を傘下に組み入れようと、近江に前方後円墳の築造を進めた。4世紀後半には、対朝鮮政策を進める新興勢力と結んだ新たな集団が近江でも台頭し、県内最大規模の瓢箪(ひょうたん)山古墳(全長134㍍)=安土=や、荒神山古墳など各地域を支配していた首長の古墳が作られた。
 滋賀県立大学の林博通教授(日本考古学)は「当時、人通りが多かった道路(現・国道8号線)からは見えない、琵琶湖を意識した場所にあることから、当時は湖上交通が盛んだったことを示しているのではないか」と話している。
 なお市教委文化財課は来年1月29日午後1時半~南地区公民館で、荒神山古墳国史跡指定の記念講演会を開く。申し込みは文化財課へ。

2010年11月20日土曜日

芹橋地区の足軽屋敷 中居邸・太田邸・林邸・辻番所を公開へ、彦根西中生描いた土塀も

 彦根市芹橋地区で21日から「足軽屋敷の公開と路地再発見」をテーマにしたイベントがある。一部の足軽屋敷には土塀の写真や絵も設置され、江戸時代の景観が再現される。
 NPO法人彦根景観フォーラムや彦根辻番所の会などが企画。21日は▽中居邸=武具や絵図などの展示(午前10時~午後4時)、午前10時半~「若者に『まちぐらし』を」をテーマに講演、午後1時~狂言師による演舞、たこ焼きの屋台や弓打ちゲームも▽太田邸=現存の足軽屋敷の写真展▽辻番所と林邸=屋敷公開。22日は午前中に中居邸でオーケストラ演奏会。
 23日は四番町スクエアで受付後、午前11時~芹橋地区散策、午後1時~四番町ダイニングで「芹橋地区のまちづくりを考える」をテーマにシンポジウム。午前10時~午後4時は中居邸、太田邸、林邸で公開と展示、辻番所は午前のみ。いずれも参加無料。
江戸期の町並み再現
垂れ幕型と絵の土塀で
 江戸時代の町並みを再現するため、中居邸には垂れ幕型の写真(高さ2㍍×幅10㍍)、太田邸隣には西中美術部の生徒3人が作った絵(高さ1・6㍍×幅8㍍)の土塀=写真=が設置。西中生の作品は市内の古い土塀を参考に約1カ月かけて制作された。土塀の展示は垂れ幕が28日まで、絵は23日まで。

城西小児童158人で鍵盤ハーモニカ5分間合奏、ギネス記録更新 ギネスの日に

 ギネスの日(今年は11月の第3木曜日)の18日、大人数で鍵盤ハーモニカを5分間奏でるギネス記録に、彦根市立城西小学校の児童158人が挑戦。これまでのドイツでの126人の記録を見事更新した。
 城西小で音楽講師を務める寺村邦子さん(55)=彦根市尾末町=が子どもたちと一緒にギネス記録に挑戦しようと企画。
 挑戦した児童は2~4年生。きらきら星の合奏を今月初めから練習してきて、本番では寺村さんの指揮に合わせて、1回の挑戦で見事、記録を更新。児童たちは「やった~」などと言って喜びを爆発させ、ギネスワールドレコーズ(本部・ロンドン)の公式認定員・石川佳織さん(36)から児童代表に認定証が手渡された後、全員で記念撮影が行われた。
 児童の北村ゆうさん(9)は「上手に弾くことができた。ギネス記録を更新できてとてもうれしい」と話していた。自身が関連する8件目(彦根では5件目)のギネス更新となった寺村さんは「子どもたちと記録が達成できてすごくうれしい」と述べた。
 来年には150種類の楽器を集めてみんなで合奏するギネス記録も挑戦するという(後日詳報)。

2010年11月19日金曜日

舟橋聖一顕彰文学賞 青年・最優秀は冨成東志さん「ツール・ド・フランス」

 舟橋聖一顕彰文学賞の入賞者が17日発表され、青年文学賞の最優秀賞には冨成東志(もとゆき)さん(31)=東京都練馬区=の「ツール・ド・フランス」が選ばれた。刊行済みの作品から選ばれる舟橋聖一文学賞は沖方丁(うぶかたとう)さん(33)=福島市=が受賞した。表彰式は27日に彦根ビューホテルで。
 18歳~30歳の青年文学賞には66点、小中高生の奨励賞には136点の応募があった。ほかの受賞者は次の皆さん。
 【青年文学賞】▽佳作=松沢友実(24)・春日部市。【奨励賞】(彦根・犬上関係のみ)▽小学生=①山根久実(11)城西5年②香宮逸希(8)旭森3③新井鈴花(9)佐和山4▽中学生=②藤井佳乃(13)東2③若林奈織(15)西3▽高校生=②田中祐季(16)河瀬2・鳥居本③板谷崇央(17)彦根東2・長浜市。

2010年11月17日水曜日

教育、福祉、環境、宗教、運動・・・ 聖泉大学で「学びのフリーマーケット」、「ひこねば2010」も

 地域で活躍する市民団体の代表や学校の先生、学生たちを講師に迎えた講座「学びのフリーマーケット」が20、21日の両日、聖泉大学(肥田町)で開かれる。特別講師として20日には、時代劇やヤクザ映画の監督で知られる中島貞夫さん=写真=が講演する。
 学生グループ「聖泉大学HSJ企画」が地域貢献の一環で企画。各日午前10時半~を1限、午後1時~を2限、午後3時~を3限とし、2日間で55講座を用意。分野は自然環境、宗教、哲学、子育て、教育、障害者福祉、科学、文化・芸術、ヨガなどさまざま。
 中島監督の講演は20日の2限目で、テーマは「名映画監督がこだわる彦根城―時代劇の巨匠が語る懐かしの東映映画劇―」。ほかの主な講座は次の通り。
 ▽20日=(1限)bjリーグ・滋賀レイクスターズの紹介、学ぼう少林寺、理性的な信仰。(2限)ロボットを動かそう、ゴスペルを歌ってみよう、頑張り過ぎない在宅介護。(3限)高校で何を学ぶか、石州流井伊大老派茶道体験。
 ▽21日=(1限)菓子と和洋の食文化、今どきの若い障害者は、子育てについて考えよう。(2限)食について考えよう、簡単疲労回復術、里山を歩こう。(3限)楽しい切り絵、簡単ストレッチ、屋形船から見える彦根の歴史。
 すべての講座は聖泉大学のホームページで紹介。参加無料。問い合わせは聖泉大学℡0749(43)7512へ。
30の市民団体が参加
 ひこね市民活動センター(金亀町)は20、21日の両日、聖泉大学の体育館で、市民交流イベント「ひこねば2010」を開く。約30の市民活動団体の紹介、足湯・竹とんぼ作り・糸つむぎ・、ガラス工芸などの体験コーナー、カフェ、キッズスペース、ミニフリマなど。両日とも午前10時~午後5時。入場無料。スリッパか上履き持参を。問い合わせは事務局の山名さん℡090(6965)7212へ。

2010年11月16日火曜日

お姫さま変身体験 彦根城や夢京橋キャッスルロード散策

 お姫さまやお殿さまの衣装を着て城内を散策する「変身体験」が13、14日の両日、彦根城一帯で行われ、2日間で県内外から42人が変身した。
 参加者は宗安寺で着付けをした後、ベロタクシー「彦根リキシャ」や人力車「ひこね亀樂車」に乗って、キャッスルロードや城内を散策。観光客からの記念撮影にも気軽に応じていた。ミャンマー出身で市内在住のスエーリナーさん(22)は「花柄の衣装がとてもきれいで、嬉しい」と笑顔で話していた。

子ども議会 彦根市議会議場で、学校のトイレ改修実現させる

 彦根市内の小学生代表が議員となり市に質問する「子ども議会」が13日、市議会議場で開かれ、34人の小学生議員が観光や福祉、環境問題について質した。
 市民に市議会を身近に感じてもらおうと、市議会開放推進プロジェクトチームが企画。市内17小学校から6年生2人ずつが参加。
 児童のうち稲枝西小の村田奈穂さんは「学校のトイレが暗くて、とてもくさい。トイレを使うと嫌な気分になる。明るくてきれいにしてほしい」と要望。市教委の担当者は「学校からの報告がなく、村田さんの指摘で確認したところ、においの原因がわかり、すぐに業者に修理を依頼した」と返答。市にトイレの改修を確約させた。

2010年11月13日土曜日

赤カブの天日干し、松原水泳場で始まる

 湖国の初冬の風物詩・赤カブの天日干しが、松原水泳場の北側で行われており、赤紫色のカーテンのように琵琶湖から吹く冷たい風に揺れている。
 赤カブは冷風にさらして水気を飛ばすことで、甘みが凝縮され、おいしい漬物ができる。松原水泳場では市内の漬物業者の作業員が、丸太と竹を縄で固定させた「はさ」(幅約80㍍・高さ約4・5㍍)に、赤カブ4~6個を一束にしてぶら下げている。犬上郡の畑で収穫された赤カブを週に2回、来月初旬まで天日干しする。
 天日干しされている松原水泳場では、赤カブを前に弁当を食べるお年寄り仲間や写真撮影をするカメラマンたちが訪れていた。
 赤カブは1週間ほど干されて回収し漬け込んだ後、年明けごろから店頭に並ぶという。

2010年11月12日金曜日

姉妹都市・米国アナーバー市の中高生代表団、永楽屋彦根工場で金箔押し体験

 彦根に訪問していた姉妹都市・米国ミシガン州アナーバー市の中高生代表団が11日、永楽屋彦根工場(甲良町)を訪れ、彦根仏壇の金箔押しを体験するなどして日本の伝統文化にふれていた。
 来彦したのは生徒12人と引率者2人。今月1日から彦根を訪れており、これまでに彦根城見学、市内中学校での生徒間交流をした後、8日からは広島・京都を観光し、10日に再び彦根に戻ってきた。
 永楽屋彦根工場では、高橋一博工場長のガイドのもと、製造工程ごとに職人の技を見学し、別室でキーホルダーに金箔を押す作業を体験。工場長や職人の説明を受けながら、薄い金箔を苦戦しながらも貼り付けていた。
 生徒のネイスン・グロッシュ君(13)は「彦根仏壇はすごくきれいで、金箔押しも楽しかった。彦根はクリーンで、皆さん礼儀正しく、彦根城も素晴らしかった」と話していた。
 昭和44年に姉妹都市提携をした彦根市とアナーバー市は同60年から原則隔年ごとに受け入れており、彦根の受け入れは今年で16回目。一行は12日朝に彦根を出て明治村を見学した後、13日朝に中部国際空港から帰国の途につく。

2010年11月11日木曜日

稲枝東小の田口顕秀君、オルガン・ミュージックフェスティバル全国大会で優秀賞、「将来はオルガニストに」

 彦根市立稲枝東小5年生の田口顕秀(あきひで)君(11)=野良田町=が、先月末に東京都内で開かれたオルガンコンクールの全国大会小学生の部で見事、優秀賞を受賞した。
 田口君は5歳のころから近くの音楽教室に習い始め、母親の聖子さん(40)によると、そのころからすぐにさまざまな曲を演奏できるようになるなど、音楽の才能を開花。その後も教室や自宅でほぼ毎日、練習をし、着々と腕をあげた。
 ローランド社(本社・静岡県浜松市)主催の「オルガン・ミュージックフェスティバル全国大会」には5年前から出場を目指していて、20回目の今年は6月と9月の地区大会を勝ち進み、初の全国大会の出場を果たした。
 全国大会では、小学生、中高生、一般の各部門に参加した約2500人の中から選ばれた10人ずつが演奏を披露。
 田口君は、バレエ音楽・スパルタクスの舞い曲とバッカナールを演奏。「途中、間違えたけれど、全体的にはうまく弾けた。まさか賞をとれるとは思っていなかったので、発表の時はびっくりした」「来年はミス無く演奏し最優秀賞を受賞できるよう、練習に励みたい」と話していた。
 将来の夢にはオルガニストをあげ「多くの人に聴いてもらえるような大舞台に出てみたい」と笑顔で語っていた。

2010年11月10日水曜日

久保田カヨ子さん「集中力をつけるには長く一緒に遊ぶこと」 赤ちゃんデパート水谷彦根店で子育て講習

 脳科学おばあちゃんの久保田カヨ子さんが6日、赤ちゃんデパート水谷彦根店(西葛籠)を訪れ、子育ての仕方をアドバイスした。
 久保田さんは、7カ月半で歩き始めた子どもを例にあげ「訓練すれば歩く時期も早まるが、まずは頭を鍛えることが大切。辛抱すること、待つことを教えてやらないと」「自分の意志で止めることを教えなければ、外で友だちとも遊べない」と話した。
 集中力のつけ方については「長く遊ばせることが大事で、その遊びには子どもが飽きるまで、親も付き合ってやらないと」と述べた。
 幼児の祖母からの「孫を甘やかすのか、たまには厳しくするのかの葛藤(かっとう)がある」との質問に、久保田さんは「しつけは、その子の母親と父親がするのが基本。祖父母は両親が決めたことに後押しをしてやれば良い」と語った。

信楽の陶芸家・神山易久さん「須恵毛能」展、彦根・銀座のギャラリーコジマで

 世界各国の美術館に出展している陶芸家・神山(こうやま)易久さん(74)の作品展が、彦根市銀座町のギャラリー・コジマで行われている。
 神山さんは信楽出身。50年以上前から、釉薬をつけずに穴窯でじっくり焼く手法を用い、平安期の漢和辞典・和名抄に記される古代の焼物「須恵毛能(すえもの)」作りを手がけている。
 「日本の原点」を表現しているといい、国内では日本橋三越や東京などの高島屋で個展を開いているほか、米国やドイツ、フランスなどの美術館にも出展し各国で高い評価も得ているという。19日からは米国ボストンで展示会を開く。
 彦根での作品展は初めてで、須恵毛能のほか、漢字の構成要素で祝詞を収める箱を示したサイの形や、焔(ほのう)など24点を展示。14日までの午前10時~午後6時。入場無料。駐車場は銀座平和堂へ(ギャラリーで駐車券進呈)。

2010年11月9日火曜日

ラリーニッポン2010 8日は彦根城スタート 唐沢寿明さんら著名人も

 東京・京都間をクラシックカーで巡る「ラリーニッポン2010」が行われ、8日は彦根城内の桜場駐車場をスタート。俳優の唐沢寿明さんらも出場し、ひこにゃんらに見守られて出発した。ラリーニッポンは、地域文化と自然遺産を後世に伝えるための「プロジェクト未来遺産」運動を進めている日本ユネスコ協会連盟が昨年から始めたイベントで、今年は70台のクラシックカーが参加。5日に東京・赤坂サカスをスタートし、京都・上賀茂神社に8日ゴールした。
 著名人からは、1967年産の「2000GT・MF10」(トヨタ)に乗車した唐沢さんや、雅楽演奏家・東儀秀樹さん、写真家・桐島ローランドさんらが参加。8日の出発点となった彦根城には、ひこにゃんや観光客らが参加者の出発を1台ずつ見守っていた。

2010年11月6日土曜日

清凉寺で初の石田三成検定 石田三成公生誕450年祭実行委員会、近江中世城跡琵琶湖一周のろし駅伝2010も

 石田三成の生誕450年を記念し、「石田三成検定」が23日午後2時~彦根市古沢町の清凉寺で初めて行われる。
 花しょうぶ通り商店街の市民らで組織の「石田三成公生誕450年祭実行委員会」が、佐和山城主だった三成や、共に戦った島左近、大谷吉継、真田幸村らの生き方について知ってもらおうと企画。
 当日の受付は午後1時~清凉寺で、受験者が多い場合は佐和山会館でも。三択100問、各1点で80点以上の合格者には合格証と記念品を贈呈。上位者にはDVD関ヶ原や石田三成オリジナルグッズを進呈。持ち物は鉛筆。参加無料。先着200人。
 ガイドブックは「三成伝説―現代に残る石田三成の足跡―」(サンライズ出版)=写真、1995円。申し込みは18日までにひこね街の駅「戦国丸」℡0749(27)5058かホームページから。
 なお当日は午前11時半ごろ~近江中世城跡琵琶湖一周のろし駅伝がある。ほかに佐和山周辺では、「大一大万大吉」村の開設、戦国グッズショップ、オリジナル弁当(2種・限定100食ずつ、1000円)販売も。

多賀SA「エクスパーサ多賀」に展望デッキ 滋賀県立大生の「多賀木匠塾」第2弾、ネクスコ中日本企画

 名神高速道路の多賀サービスエリア(SA)下り線に、県立大生らが制作した展望デッキが完成し3日朝に初披露された。
 多賀SAとその周辺は敏満寺遺跡に位置し、ネクスコ中日本では同遺跡を憩いの場として活用しようと整備を進めている。
 今回は、高速道路の利用者以外も使用でき、コインシャワーや宿泊施設を備えたSA「エクスパーサ多賀」のオープンに合わせて展望デッキの設置を企画。昨年の巨大遊具に続いて県立大学に製作を依頼し、学生約50人が学外演習「多賀木匠塾」の一環で10月初めから多賀の間伐材を使って作ってきた。
 完成した展望デッキは高さ約3㍍、横幅最大約6㍍。当日は除幕式も開かれ、学生たちが幕を下ろして姿を見せると関係者からは拍手が起こっていた。

2010年11月5日金曜日

視力回復、動体視力・反射神経の訓練に、「視力トレーニング教室」長浜店オープン

 視力回復や動体視力のトレーニングを行う「視力トレーニング教室」長浜店が同市平方町にオープンした。
 テレビゲームやパソコンなどで悪化した視力を最新トレーニング機器を使って改善できるほか、スポーツに欠かせない動体視力の向上も図れるという。
 画面に映る画像を目で追い、眼球の6つの筋肉を同時に鍛える「アイ・トレーニング」や、ボード上の光るボタンをモグラ叩きのように押して動体視力や反射神経を鍛える「ビジョン・トレーニング」など、複数の機器を備えている。
 店長の岩崎紀彦さん(33)は「視力改善は若い人ほど効果がある。動体視力は球技をしている人に必要で、特に野球ではバッティングに効果が出る」と話している。
 視力トレーニング教室は愛媛県に本社を置く「アイテック」が全国にフランチャイズ展開している。
 なお、長浜店では無料体験を実施している。営業時間は平日が午後3時から9時、土日曜、祝日が午前10時から午後7時まで。不定休。問い合わせは同店℡0749(50)3092へ。

2010年11月3日水曜日

立命館大・櫻谷眞理子教授「早期介入の体制を」「虐待は母親のSOS」、児童虐待防止推進月間でシンポジウム

 児童虐待防止推進月間に合わせて、彦根市は1日、みずほ文化センターでシンポジウムを開き、立命館大学の櫻谷眞理子教授が、児童虐待を防止するための手法などについて講演した。
 櫻谷教授は、市内で昨年度報告された虐待のうち、最も多かったネグレクト(育児放棄)について「ネグレクトは身体的虐待と違って子どもの命の危険がないため、踏み込むことが難しい」「しかしネグレクトは子どもの発達に深刻な影響を及ぼすため、早期介入ができる体制が必要だ」とアドバイス。
 虐待を事前に防止するための手法については、「保健師などが母親との関係を築くことが重要だ」「忙しい中で非常に難しいことだが、子育てにほかの機関が関わり、母親と子の距離を置くことで、母親もリフレッシュして子育てに前向きになることもある」と述べた。
 虐待する母親に対しては「私も最初は(母親に)怒りの気持ちを抱いていたが、怒りだけを向けていては何の援助もできない」「非難の目で見る人が多い中で、関係者は援助者としての目線で接することが重要。虐待はSOSの表れだ」と解説した。

「将来はのんびり暮らしたい」児童生徒の大半、彦根市教育委員会調査 滋賀大・渡部さん「10%に着目を」

 彦根市教委は先月30日に開いた教育フォーラムで、児童生徒の人との関わりや将来へのイメージに関する実態調査結果を発表。子どもの多くが「将来はのんびり暮らしている」というイメージを持ち、中学3年生の半数が将来なりたい職業がないと答えていたことがわかった。
 調査は今年7月、市内小学4年~6年生と中学1年~3年生の中から無作為に抽出し、小学生1430人、中学生633人からの回答をもとに結果を示した。
 人との関わりのうち、「保護者との会話」については、小4~中1の7%前後、中2と中3の11%前後が「保護者はあまり・ほとんど話を聞いてくれない」と答え、児童生徒の10%前後が「家族との関係にあまり・全然満足していない」と回答していた。
 将来については、「大人になった時、のんびり暮らしているか」との問いに、小4の半数、ほかの学年の70%~80%が「のんびり暮らしている」とし、忙しく働きたくない気持ちをもっていることがわかった。
 「大人になった時、世界で活躍しているか」の質問には、「そう思う」と答えたのは小5の27%が最多で、ほかは20%以下だった。「将来、なりたい職業があるか」に「わからない」としたのは、小学生が20%以下だったが、中1が30%、中2が41%、中3が50%と、年齢が上がるごとに将来就きたい職業がないと思っていることがわかった。
渡部・副学部長「社会全体で子育てを」
 教育フォーラムでは、滋賀大教育学部副学長の渡部雅之さんが「子どもの心の発達と親の役割」をテーマに講演。
 戦後から現代の社会について、「戦後から1975年ごろまでは努力すれば何とかなる社会、76年から95年ごろまでは努力しても仕方がない社会だったが、96年以降は努力をする気になれない社会になった」と解説。
 市教委の調査結果で明らかになった、子どもたちの志気の低下に理解を示す一方、10%前後が保護者と接していないという結果を指摘し「その10%を軽んじてはいけない。10%の子たちに目を向けるべきで、社会全体で子育てをしていかないと」と述べた。

2010年10月31日日曜日

平和堂ホーム・サポートサービス お年寄りや子育て主婦らの買い物代行 範囲拡大

 平和堂は11月1日から、店舗へ買い物に行けない家庭に必要な商品を届ける「平和堂ホーム・サポートサービス」の配達範囲を拡大する。
 同社では、お年寄りや、身体障害者、子育て中の主婦など、外出するのが困難な人を支援しようと、彦根銀座店から約1㌔圏内の約5500世帯を対象に、今年9月1日より「お買い物代行サービス」を開始。日に日に利用者が増えているほか、圏域外の市民からもサービス範囲の拡大を求める声があるという。
 今月25日時点で対象地域は30町だが、1日以降は順次拡大し、11月中に1万世帯まで広げる予定。今後、市内のほかの店舗や市外でもサービスを導入する計画もあるという。
 会員になると、定期的に商品が載ったカタログが届けられる。受付日時は月曜~土曜の午前9時~同10時半。その日の午後0時半以降に順次配達される。年会費1000円と1回の利用に付き105円。申し込みは平和堂彦根銀座店℡0749(22)2828へ。

2010年10月30日土曜日

田宮寛人君と西川和輝さん、スペシャルオリンピックに出場 滋賀県勢は初登場

 知的障害者による競技会・スペシャルオリンピックスに、彦根市内からは田宮寛人君(15)と西川和輝さん(19)ら3人が出場することになり、27日に市役所で激励会があった。
 スペシャルオリンピックスは4年に一度行われる全国大会で、5回目の今回は来年6月にギリシャで開かれる世界大会の選手選考を兼ねて11月5日から7日に大阪府内である。滋賀県からの出場は初めてで、11人が出る予定。
 田宮君は卓球、西川さんらはバスケットボールに出場。市役所では市長が「活躍して大会を大いに盛り上げてください」と激励。田宮君は「一生懸命がんばります」、西川さんは「初めて出場する大会なので、思い切ってがんばります」と述べた。

2010年10月29日金曜日

多賀 一圓屋敷の屏風など一般に初公開、おかげまいりの話 農家レストランも

 江戸時代後期の建物「一圓屋敷」(多賀町一円)の屏風が、31日から初めて一般公開される。
 一圓家は江戸時代の庄屋で、屋敷は安政4年(1857)に建てられたとされ、平成20年にNPO法人彦根景観フォーラムに譲渡された。現在は同団体と、地元住民らで組織の多賀クラブとが結成した団体「多賀『里の駅』」が地元の町おこしの拠点として活用している。
 屏風は同家に伝わった、明治から昭和時代の墨竹図、秋草鶉図、山吹図=写真=など5、6点のものだが、荒廃した箇所もあるため普段はあけぼのパーク多賀が所蔵している。今回は彦根や多賀の歴史にふれてもらおうと、屏風のほか、彦根藩士で明治の三筆として知られる日下部鳴鶴の書など計17点を展示。
 開館は11月3日までの午前10時~午後4時。31日午後1時半~は雅楽の演奏会、3日午後1時半~は市川秀之県立大准教授の「おかげまいりの話」も。入場無料。
 31日午前11時半~と午後1時~は、地元野菜などを使った料理が出される「農家レストラン」も。1500円。申し込みは多賀クラブ・中川信子さん℡090(8791)4470へ。