江戸時代後期の建物「一圓屋敷」(多賀町一円)の屏風が、31日から初めて一般公開される。
一圓家は江戸時代の庄屋で、屋敷は安政4年(1857)に建てられたとされ、平成20年にNPO法人彦根景観フォーラムに譲渡された。現在は同団体と、地元住民らで組織の多賀クラブとが結成した団体「多賀『里の駅』」が地元の町おこしの拠点として活用している。
屏風は同家に伝わった、明治から昭和時代の墨竹図、秋草鶉図、山吹図=写真=など5、6点のものだが、荒廃した箇所もあるため普段はあけぼのパーク多賀が所蔵している。今回は彦根や多賀の歴史にふれてもらおうと、屏風のほか、彦根藩士で明治の三筆として知られる日下部鳴鶴の書など計17点を展示。
開館は11月3日までの午前10時~午後4時。31日午後1時半~は雅楽の演奏会、3日午後1時半~は市川秀之県立大准教授の「おかげまいりの話」も。入場無料。
31日午前11時半~と午後1時~は、地元野菜などを使った料理が出される「農家レストラン」も。1500円。申し込みは多賀クラブ・中川信子さん℡090(8791)4470へ。
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