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2011年7月16日土曜日

国の有形文化財登録へ 旧川原町郵便局舎・宇水理髪館店舗・滋賀中央信用金庫銀座支店・秋口家住宅洋館

 国の文化審議会は15日、彦根市の旧川原町郵便局舎(高崎家住宅主屋)など4件を有形文化財に登録するよう答申した。いずれも指定が見込まれている重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)のエリア内にあり、指定に向けてはずみがついた。
 登録されるのは、花しょうぶ通り商店街の旧川原町郵便局舎(河原2)、宇水理髪館店舗(河原3)、滋賀中央信用金庫銀座支店(河原3)と、芹町の秋口家住宅洋館。
 旧川原町郵便局舎=写真右上=は木造2階建て、建物面積が84平方㍍の江戸時代後期の建物。表具店だったが、郵便局になった昭和9年に正面部分が洋風に改造された。
 宇水理髪館=写真右下=は木造2階建ての46平方㍍で昭和11年に建築。アーチのキーストーン(頂上部の石)にバリカン、両端の柱上部にアカンサスの葉がみられ、外壁上部がコーニス(突起)状に仕上がっている。
 滋賀中信銀座支店=写真左上=は木造2階建ての54平方㍍で大正7年に建てられた。明治銀行彦根支店だったが、昭和7年に同銀行破綻後、病院として使われ、昭和33年から信金となった。
 秋口家住宅洋館=写真左下=は木造2階建ての59平方㍍で大正5年に歯科医院として建造された。
 県教委文化財保護課では「伝建地区の指定へワンステップ上がるのでは」としている。県内ではほかに大津市内の3件も登録。県内の登録数は299件に。

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