舟橋聖一文学賞を受賞した作家の夢枕獏さん(60)がこのほど、彦根市役所を訪問し、「受賞の知らせを聞いた時はうれしかった」と喜びを語った。3日の授賞式に出席できないため訪れ、獅山市長と面談。舟橋氏の作品は何冊か読んでいる最中だといい、「濡れ場の場面にも品格があり、こういった書き方ができるのかと勉強させていただいている」と述べた。
文学賞となった著書・「大江戸釣客伝」は、江戸時代に出された生類憐れみの令で釣りができなくなった釣り愛好家たちの葛藤をえがいた作品。夢枕さんも年に数回は釣りをしに琵琶湖を訪れており、先日はぼてじゃこを釣ったという。「琵琶湖は日本の生態系の保存場所。ニゴロブナなどの収穫が減っている現状は少し寂しい」と話していた。
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