阿部君は震災直後に家族5人と一緒に親戚がいる彦根に避難。彦根南中学校を経て今年春に彦根工業高の電気科に進学した。彦工では文化祭で科ごとに作品発表をしており、電気科の1年生は沢田友宏教諭(51)の提案で政宗の切り絵を作ることにした。
阿部君と南中からの同級生・北川裕也君(16)を中心に生徒11人が今年7月から製作を開始。模造紙に赤や黒、白など13色を塗って、1㍉×2㍉の大きさにシュレッダーで裁断。1㍍80㌢四方の紙に下絵を書いた後、ピンセットを使って一つずつ丁寧に貼り付けた。
紙が飛ばないよう扇風機も使えなかったため、夏場の暑い時期を含めて約4カ月間、作業をした。北川君と阿部君は「『東北にエールを』との思いで描いた。みんなで完成させることができて良かった」と話していた。
今後の活用は未定だが、沢田教諭は「地域で展示希望があれば、貸し出したい」としている。
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