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2012年3月22日木曜日

松本崇さんのコンピュータグラフィックの遺作 母・トシ子さん寄贈

 難病の筋ジストロフィーで25歳で亡くなった松本崇(たかし)さんが作ったコンピューターグラフィック作品を、母親のトシ子さん(67)=西今町=が市教委に寄贈した。15日に崇さんの母校・中央中(西今町)で贈呈式があった。
 崇さんは3歳の時に、遺伝子の異常で筋肉が萎縮していく筋ジストロフィーを発症。10歳の時から車いす生活となり、入退院を繰り返した。甲良養護学校でパソコンに出会い、高等部1年からコンピューターアートを作り始め、以降、オリベッティ国際賞など国内外で数々の賞を受賞した。平成19年1月に亡くなった。
 贈呈式では、トシ子さんから前川恒廣教育長に目録が贈られた。教育長は「崇さんと共に歩まれてきたお母さんの思いを大切にしながら、展示、活用していきたい」と感謝の言葉。
 トシ子さんは崇さんの一生や思い出を振り返りながら「皆さんも自分の可能性を信じ、大切にして大きく羽ばたいてほしい」と話した。
 生徒代表の山田紗穂さん(14)は「普段、私たちは周囲に支えられていることを気づかないけど、回りへの感謝の心を忘れず、自分たちの可能性を広げたい」と述べた。
 式後、作品を見学していた生徒たちにトシ子さんは「空間を表現した作品が多いけど、これは自由に飛び出したいという崇の思いが伝わっているのでは」と解説していた。
 寄贈された崇さんの遺作は46点。市教委は26日~ビバシティ、4月8日~市役所1階で展示した後、4月23日以降、市内の幼小中学校や公民館などに1作品ずつ掲示される。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いづみ です 
最近 ネットに接続しました
記事 当時の新聞以来 拝見し 新たな感動を覚えました