桂田さんは30歳代の頃に押し絵を始め、その腕を上げて自身の流派・悠弘流を設立。教室も開いており、市内外に50人以上の受講生がいるという。平成7年から彦根屏風を作り始め、約1年半かけて同9年1月に完成させた。
厚紙を切り抜いて布でくるみ、その布に綿を入れて立体感を出しているのが特徴。大きさは国宝の実物とほぼ同じで、高さ約1㍍×横約50㌢の6枚を3双に構成しており、木組みにはめ込んで仕上げている。
桂田さんは以前から寄贈先を探していたといい「辻番所という貴重な場所に置くことになり、もったいない限り。ありがたく思います」と笑顔を見せていた。辻番所の会の渡邊弘俊会長(81)は「立体的な彦根屏風で、実物とはまた違った見方ができる。今後開くサロンで展示するなど、活用していきたい」と話している。
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