東びわこ農業協同組合(JA東びわこ)」(本店・彦根市川瀬馬場町)は11日、男性職員(44)が平成14年9月から今年11月までの間、架空の受注を計上して、約5000万円を着服していたと発表。同組合は同日、会見を開き、瀧時雄理事長らが謝罪した。男性職員は10日未明、市内施設の駐車場で自殺した。
同組合によると、男性職員は、JA東びわこ旅行センターに勤めていた際、企業からの架空の受注を計上してJRの回数券などを仕入れ、それを金券ショップで換金していた。一度に数百万円分の回数券を買い、換金後、一部を未収金の穴埋めにし、残りを横領していたという。被害総額は約5100万円に上るため、同組合は今後、遺族へ請求する方針を示している。
今年9月の監査で、同センターの未収金残高が平成15年時と比べて、増えていたため、調べたところ、11月10日に男性職員の不正が発覚。「競馬など遊興費に使った」などと認めたため、男性職員は13日付けで総務部に移され、17日から自宅謹慎となった。同組合は今月10日付けで懲戒解雇処分にする旨を2日前に男性職員に伝えたが、10日午前1時ごろに同センター宛てに自殺をほのめかすファクスが入り、その日の朝に職員がファクスに書かれた場所に向かったところ、車内で死んでいたという。
6年間の不正を見抜けなかった理由について、細江助司・専務は「自転車操業的な捜査をし、発見が遅れた」と弁解。瀧理事長は「あってはならないこと。対策を検討したい」と謝罪した。同組合は特別調査委員会を設置し、全容の解明と再発防止策の策定、関係役職の責任調査をするとしている。
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