彦根市の観光に関する昨年1年間の経済効果が、前年と比べて軒並み減少したとする推計データを、調査した滋賀大学産業共同研究センターが25日、発表した。
発表によると、昨年、彦根市に来訪した観光客数は210万人と、前年の185万人から増加したが、そのうちの宿泊客は17・2万人のみ。飲食や土産など消費総額は108億円と、前年の170億円を大幅に下回り、ひこにゃんグッズの販売額も8億円(前年10億円)と微減。
不況のためか、消費による経済波及効果の総額は211億円、雇用効果は1200人と、前年(331億円と1955人)からいずれも大幅に減っている。
彦根城への入場者数は72万人を超え、築城400年祭の前年以前(平成11~18年)との比較では約1・6倍。花見やゴールデンウィーク、9月の連休のシーズンに集中している一方、1月と2月は極端に少ない。
立ち寄る場所は、彦根城が40%、キャッスルロードが26%、四番町スクエアが16%となっている以外は一桁で、観光客の周遊性の課題は残ったまま。
また、5パターンのシナリオで周遊ルートを定着させた場合は、プラス4億円の経済波及効果があり、約400人の雇用がうまれるとする試算も出した。
調査を管轄した山崎一眞教授は「市街地は車の渋滞が多いため、車をどのように流していくかもポイントではないか」と話した。調査は今後も続けるという。
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