ツバキは真夏の7月中旬から8月にかけてつぼみとなり、真冬の1月中旬から2月に開花する。同センター代表取締役の加納久平さん(66)=正法寺町=は、「人間が季節の中で辛いと思う時期に育んでいる」ことにひかれ、20年ほど前からツバキ柄の着物などを収集。これまでに骨董市やネットオークションで合計約700点を集めた。
町制時代にツバキが町の花木だった石川県野々市市からの約40人の見学希望に合わせて、市民や観光客にも見てもらおうと初の展示会を企画。会場では江戸後期から平成の時代に作られた着物と帯計50点を並べた。
ツバキは花がそのまま落ちる様子が首の落ちる姿と重なるとして、明治以降、忌み嫌われてきたが、加納さんは「織りや染め、刺繍に作者の思いが込められており、ツバキの生きる強さも感じていただけると思う」と話している。午前9時~午後5時、10月21日まで。水曜休み。問い合わせは同センター☎(22)6001。
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