楽々園は彦根藩四代当主・井伊直興によって延宝5年(1677)から2年間かけて作られた下屋敷。十一代・直中の隠居の際に大規模な増改築が行われたが、以降は縮小傾向になり、現在の形になっている。御書院のほか、耐震構造があり茶座敷として使われていた地震の間、十二代・直亮によって増築された楽々の間などがある。
保存整備は平成17年度から始まり、御書院棟は同21年度から着手。解体後、約3億円かけて建物の修理が行われ、解体後の調査では江戸時代に耐震補強されていたこともわかった。今後、地震の間、楽々の間の修理を進めるほか、現存しない茶室「虎鋸(こきょ)」や長屋門なども復元する。全体の整備完了時期は平成37年度の予定。
一般公開は昨年6月に続いて2回目。期間中の公開時間は午前9時~午後5時。無料。23日午前10時~と午後2時~は市教委文化財課職員の説明も。問い合わせは文化財課☎(26)5833。
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