小鑓氏は「日本は資源がなく、産業や経済を強くしないと、教育や福祉を良くできない」と、経産省の官僚になった経緯にふれながら、エネルギー政策について「エネルギーは国民の生活を支えるもの。地方と国が信頼を醸成させるためには基本的な考え方を曲げてはならない。国、県、市町が信頼関係を築き、一体となって進めていかなければならない」と語り、嘉田知事グループの「卒原発」の訴えを牽制した。
甘利大臣はTPPの進行状況について「8合目まで来た」と表現した上で、反対派のデモで「農業を守れ」の声があることに対し「日本の農産物は品質が海外でも高く評価されている。『農業を守れ』ではなく、『農業は攻めよ』のシュプレヒコールがあっても良い。農業を成長戦略の一つとして、どんどん海外へ売り出していくべきだ」と支持を求めた。
アベノミクスについては、3本の矢の3本目の成長戦略が進んでいることをPRしながら、医療分野を例にあげ「日本は世界1位の長寿国だが、健康寿命を上げていく必要がある。経済を良くすることで、医療費が下がる。医薬品や医療機器が新しい産業フロンティアになる」と解説した。
小鑓氏に対しては、官僚時代に大臣室に来ていたことを明かし「アベノミクスの中心人物だった」と持ち上げた上で「日本経済をかつての状況に戻し、世界経済のけん引役にする必要がある。小鑓さんなら滋賀全体を強くでき、近畿圏のリーダーにもなれる」と話した。
上野氏は、中小企業の振興策やインフラ整備を進めているとした上で「彦根など湖東がすばらしい地域であることが大事。交通インフラは不足しており、彦根市役所から立花町までの道路や外町の交差点などを整備する」と述べた。
小鑓氏については「エリート官僚だったが、元々は大津の農家出身で、土のにおいのする人物」「滋賀の経済を立て直すため、県民の皆さん、市町の首長とのパートナーシップを発揮して新しいリーダーになって頂きたい」と、支援を求めた。
上野氏の国政報告会には県内の首長や議員ら約400人が参加。翌日には長浜市内でも開かれ、約420人が出席した。
なお知事選にはほかに、民主党の元衆院議員の三日月大造氏(42)と共産党県常任委員の坪田五久男氏(55)が出馬する予定。
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