財政運営の健全性の指標となるプライマリーバランス(基礎的財政収支)は2年連続の黒字を維持した。借金に当たる県債残高は前年度比133億円増の1兆0842億円となる見込みだが、国に代わって借金している「臨時財政対策債」を除くと、実質的な県債は6513億円にとどまり、前年度より16億円減った。
県税は、地方消費税が86億円増え、法人税も29億円の増収を見込めることから、前年度比7・7%増の1520億円となった。歳入に占める自主財源の比率は前年度の45・5%から48・4%へと上昇した。一方で、自主財源の増加に伴って、歳入の2割を占める地方交付税は20億円減の1140億円となった。基金は比較的自由に活用できる財政調整基金と県債管理基金を合わせ183億円で、前年度比62億円減った。
歳出は「活力ある県土づくりと安全・安心社会の実現」(255億円)、「子どもの生きる力を育み、若者や女性が輝く社会の実現」(106億円)など7項目の重点政策に計445億円を計上。2024年の滋賀国体関連では、主会場の彦根総合運動公園の整備のため、基本設計や測量などに1億2920万円。老朽化する学習船「うみのこ」の新船建造に10億9420万円を計上している。
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