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2015年9月14日月曜日

ひこね菓子選手権 3作品選考され大名茶会・花展に出品へ、商品化も

  「ひこね菓子選手権」の試食選考会が2日、彦根商工会議所であり、来月開催の「大名茶会・花展」に出品される3作品が選ばれた。
 茶人としても知られる井伊直弼公の生誕200年祭に合わせて、実行委員会が抹茶に合う菓子の商品化を目指して企画。4月から7月までアイデアを募り、先月10日には応募のあった和菓子92作品と洋菓子85作品の書類選考があり、和菓子11作品と洋菓子6作品が選定された。
 試食選考会は辞退した和菓子1作品を除いた16作品で実施。大学・高校や各種団体、市民代表、報道機関などから計40人が審査員として参加し、それぞれの菓子を試食。見栄えの良さやおいしさなどを基準に、和菓子2作品と洋菓子1作品を選んで投票した。
 開票の結果、和菓子部門の井伊直弼公200年祭賞には茶室から帰る際の庭石を表したいと重菓舗の「かえりみち」、彦根観光協会長賞には彦根西高校家庭科学部2年の辻井美和さん(16)の彦根梨を使った水ようかん「ひこすい」、洋菓子部門の彦根市長賞にはロイヤルオークホテルスパ&ガーデンズのシェフ・安井豊さん(53)の井伊の赤備えをイメージした「ちゃかぽん」が選ばれた。
 辻井さんは西高から約100人が応募した中でただ一人選考会まで残り、同賞を受賞。「信じられず、とてもうれしい。将来はパティシエになりたい」と話していた。いと重社長の藤田武史さん(43)は同社が文化6年(1896)創業で井伊家とゆかりがある店のため「直弼公生誕200年祭の時に受賞できて光栄」と語っていた。安井さんは「予想以上にレベルが高い大会だった」と述べていた。
 3作品は10月24、25日に彦根城博物館の木造棟で開催される「大名茶会・花展」に出品。以降は実行委員会が商品化を目指し、製作してもらえる店舗を募集する。

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