来年4月に予定されている彦根市長選に向けて、これまでに数人が出馬に向けた動きを見せ始めている。
現職の大久保貴市長は1期目の4年目を迎えている。先の6月議会では、学校給食センターの整備、市立病院への産科医確保、JR稲枝駅改築など、前市政から継続されてきた事業をあげて「実現させた」とアピールした上で、「残された課題があり、まだまだ道半だ」と再選への出馬に含みを持たせている。
前教育長の前川恒廣氏(60)は昨年10月の退任会見で市長選への出馬をにおわし、今月2日の本紙の取材にも「前向きに調整している」と述べ、具体的な政策をまとめてから正式発表する考えを示した。すでに自民党系の元県議らの支持を受けている。
保守系からは60歳代の市内の男性も意欲を示しており、本紙に「体制が整ったら、表明したい」と答えている。
これまでに平成17年と同21年の市長選に出馬している和田裕行氏(45)は保守系の一本化の必要性を唱えながら「動くにしても来年の年明けからになる」と話している。
民進党系の陣営では中沢啓子県議(57)を推す声もあるが、大久保市長の支持層と重なるため、流動的だ。
大久保市長が再選を狙って出馬を表明した場合、保守系との対決になるとみられるため、自民などの陣営では「候補の一本化」に向けた動きもあるが、調整がうまくいっていない状況。今後は保守分裂か一本化かが焦点になる。
なお大久保市長の任期は来年5月9日まで。
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