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2018年8月22日水曜日

近江高 準々決勝で惜敗もアルプス席から感謝の声「楽しい夏をありがとう」

 第100回全国高校野球選手権記念大会の準々決勝が18日、阪神甲子園球場で行われ、滋賀代表の近江は秋田代表の金足農と対戦したが、2対3でサヨナラ負けした。2001年以来の決勝進出は果たせなかったが、目標にしていたベスト8を達成したため、敗戦後、近江のアルプス席からは「よくやった」「ありがとう」などの声があがっていた。
 この日は多賀章仁監督の誕生日で、試合開始直後はアルプス席の吹奏楽部から「ハッピーバースデートゥーユー」が演奏。野球部員たちからは「監督の誕生日に勝利をプレゼントしたい」と意気込む声も聞かれた。
 試合は1対1で迎えた6回表に4番北村恵吾選手が大会トップの12打点目となるタイムリーを放って勝ち越し。投げては5回から登板した林優樹投手が好投したが、最終回に無死満塁のピンチから2点スクイズを決められて逆転サヨナラ負けを屈した。

 1回戦から準々決勝まで近江高のアルプス席は、野球部員や保護者、OB、生徒、吹奏楽部、ダンス部(チアリーダー)らで連日3000人を超える満員だった。特にチャンス時に流れた「勝負に勝つのはどこですか」「優勝するのはどこですか」などのかけ声が特徴の曲「Fire Ball」は球場全体に鳴り響き、話題にもなった。
 1回戦の智弁和歌山戦で2本塁打を放ち、大会の顔の一人にもなった北村選手の父・哲也さん(50)は「甲子園では最高の活躍を見せてくれた。長く試合をして楽しませてくれて、ありがとうと言いたい」と話していた。
 大会を通じて好投を見せた林投手の父・雅之さん(47)は「テンポ良く投げられていて、観戦していて気持ちが良かった」と語っていた。
 「4本の矢」と称された投手陣をリードし、新主将になった有馬諒捕手の父・雅規さん(51)は「よくがんばったと思う。本当に楽しい夏でした。(2年生のため)来年もあるので、また甲子園で勇姿を見せてほしい」と笑顔だった。
 3回戦で代打出場しライト前安打を打った金田大聖選手=甲良町=は一塁のランナーコーチも務めた。父親の正広さん(47)は「自分のできることを精一杯やってくれた。チームの期待にこたえることができて良かった」と満足げだった。
 吹奏楽部やOBら約80人を指揮した部長の吉岡凜君(17)=彦根市平田町=は北村選手と1年から3年まで同じクラス。「試合ごとに応援団のテンションも上がり、選手たちにも届けることができたと思う。北村選手はクラスのリーダー的存在。会ったら『がんばったな』『すごかったよ』と声をかけたい」と語っていた。
 ベンチ入りメンバーのうち、北村、林、有馬、中尾雄斗、家田陸翔、瀬川将季、高島恵人の各選手が入っている青和寮の管理人・大石敏郎さん(74)は妻のつる代さん(59)と全試合を観戦。「ようやってくれた。帰ってきたらまずは『お疲れ様』と声をかけてやりたい」と話していた。

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