試合は2点を先制された近江が4回に四番の北村恵吾のツーランホームランで同点。5回には七番の山田竜明のソロホームランで勝ち越すと、8回には北村がこの日2本目となるツーランホームランを放つなど3点を奪いリードを広げた。
投手陣は地方大会で1回しか投げなかった3年の松岡裕樹が先発。3回以降は2年の林優樹、3年の佐合大輔の継投で智弁和歌山の強力打線を抑えた。9回には3年の金城登耶が四死球で満塁のピンチを迎えたが、犠牲フライの1点に抑えて勝利した。
アルプス席は近江トラベルのバス27台の約1100人を含め、ほぼ満員だった。大久保貴市長も応援に駆けつけた。
2本のホームランを打った北村選手の父・哲也さん(50)は、昨年の夏の大会で腰痛のためベンチ入りできなかったことに触れながら「四番の仕事をしてくれた。よくやったとほめてやりたい」と語った後、哲也さんの誕生日が先月だったことから「甲子園でホームランという、少し遅い誕生日プレゼントをくれた」と涙をふきながら話した。
山田選手の父・正明さん(50)は「滋賀大会でホームランが打てなかったため、『甲子園では打ちたい』と言っていたので本人の念願がかなったのでは」と笑顔を見せていた。
応援団長で3年生の茨木寿弥選手は「これで浮かれることなく、次の戦いが大切になる。目標はベスト8以上なので、もう一度気を引き締めて次戦に挑みたい」と力強く語った。
近江トラベルは次戦もバスツアーを実施する。
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