地域振興策の一つとして国が進めた市町合併に関しては、「狙いと結果に違うところがあり、(合併した市の)住民の多くが否定的評価を持っているのではないか」と分析。「物事にはミッション(任務・使命)がある。自治体は市民のためにあり、(合併について)国から尻を叩かれて住民抜きで進めた。副作用の検証が必要だったのではないか」と持論を展開した。
公共事業についてはダム問題を例にあげ、「建設費より河川改修の方が安いのならダム建設はミッションに反している」「政治家や建設業者にとっては良いが、市民のために必要かを考えなければならない」と語った。講演後、来場者が「住民はどうあるべきなのか。情報をどこで知れば良いのか」と質問。これに対し片山さんは「住民一人一人が自治体の為政者をつくっている。国政に関してはヒートアップするが、市議会には関心がない」とし、「市議選の際は近所の付き合いよりも、人物や政策で選ぶことが必要だ」とアドバイスした。
講演会は彦根青年会議所(藤田武史理事長)主催で開かれ、約250人が来場。講演後は片山さんをアドバイザーに、藤井比早之副市長や藤田副理事長らとの意見交換会も行われた。
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