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2010年6月19日土曜日

彦根市立病院・院内助産所 初産婦の分娩開始、里帰りも

 産科での分べんを制限している彦根市立病院の院内助産所で、これまでは対象外だった初産婦の分べんを始めていることがわかった。すでに二人の初産婦が5月と6月に一人ずつ出産している。市議会一般質問で辻真理子議員の質問で明らかになった。
 医師の退職などで市立病院の産科では平成19年3月から分べんや手術を中止したが、翌年2月にお産を経験している経産婦の分べんを受け付ける院内助産所を開設した。しかし条件が厳しいことやPR不足のため、院内助産所での分べん取り扱い件数は、開所から2年以上経過した今月10日時点で40人と少ない。
 院内助産所には5人の助産師がおり、ほかにも4人が在籍。市立病院では、スタッフが経験を積んできたため、今年4月から初産婦の分べんの取り扱いを始めた。ただし、▽35歳未満▽妊娠経過が順調▽合併症がない―など条件がある。
 このほか、同様に診療を制限していた里帰り分べんについても受付を始めており、9月と10月に一人ずつ出産が予定されているという。
ハイリスク分べん再開は?
産科医育成後のため未定

 彦根市民や近隣町住民が待望している彦根市立病院の産科でのハイリスク分べんの再開について、病院側は部長級の産科医が派遣されれば再開も可能としている。
 その再開については、滋賀医科大学の「寄付講座」(地域周産期医療学講座)で産科医を育成した後に市立病院へ派遣される計画があるが、同講座は今年4月1日から4年間の講座で、市立病院への産科医派遣の時期は決まっていない。

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