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2011年9月16日金曜日

東京大学教授招き公開講座 彦根東高、渡辺雄一郎教授「植物光合成で人類誕生」

 彦根東高校(寺田利雄校長)は今年度、生徒や中学生以上の市民に東京大学の幅広い研究内容に触れてもらおうと、東大教授陣による公開講義を行っている。2回目となった10日には渡辺雄一郎大学院教授(生命環境科学)が登壇し、約300人が参加した。
 渡辺教授は地球の誕生から現在までの歴史について、46億年前に地球が誕生し、最初の生命体が現れたのが38億年前、大気に酸素が出来たのが20~10億年前で、その後にオゾン層が出来、二酸化炭素が減ったと紹介。「生物が生息できるようになったのは5~6億年前で、人類誕生は15万年前。植物の数億年間にわたる光合成で、人類が生息できる環境が整った」と話した。
 受験勉強の仕方にも触れ、「効率が大事だが夜型か早朝型かは、人によりけり。自分に向いたやり方を見つけて」と助言。また「歴史は勉強だと、日常と切り離して捉えがちだが、そうではない」「自分の国を知らないと外国でそのことは必ず指摘される。文系、理系に関わらず知っておいたほうがよい」とアドバイスした。
 公開講義はひこね燦ぱれすで8月から始まり、来年2月までに計5回ある。先月の初回は建築学の高田毅士教授が招かれた。今後は▽11月=佐藤安信教授(平和学)▽12月=西秋良宏教授(先史考古学)▽2月=斎藤兆史教授(英語学習法)。問い合わせは東高℡0749(22)4800。

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