彦根市京町3丁目に古本屋兼グラフィックデザインの店「半月舎(はんげつしゃ)」が、20日にオープンする。
市内にはブックオフなど古本の量販店はあるが、いわゆる「古本屋」はない。店主で団体職員の上川七菜さん(31)=東沼波町=が、「古本は出版された時代がわかる。捨てられたり、埋もれたりしているのはもったいない」との思いから、団体職員の御子柴泰子さん(24)=須越町=と共同で古本屋を設けることにした。
本は京都市内で古本屋をしていた友人から購入した昭和初期から最近までのもの。思想、芸術、エッセー、小説、絵本、写真集など、さまざまな分野の本を約1000冊そろえている。店内にはいすやソファも設置し、「ここで読んでもらうだけでもいい。人と物が集まる身近な図書館のようになれば」と来店を呼びかけている。11月以降は本の買い取りも受け付ける。半月の日にはイベントも行う予定。
上川さんはチラシやウェブのデザインもしており、店名の「半月」は、古本屋とデザインの店の半分ずつという意味と、半月板(ひざ)を互いに近づけたいという思いがあるという。営業時間は午前11時~午後6時。木曜・日祝日は休み。問い合わせはメール(mail@hangetsusha.com)。
チャレンジショップ
彦根商工会議所は、市内商店の空店舗対策として「チャレンジショップ」を受け付けている。平成14年からで33人が挑戦し16人が独立開業しており、今回の「半月舎」が第22弾目。申請後、認可されると半年間の家賃補助などがある。
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