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2014年1月22日水曜日

対談・彦根の観光の総括

 彦根商工会議所の小出会頭と彦根観光協会の一圓会長との対談では今後の彦根または湖東、そして県全体を含めた観光戦略のヒントが示された。
 まず一圓会長からは、東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンなどのように「彦根城をテーマパーク化にしては」との提案があった。具体的には江戸時代の衣装で観光客を迎えたり、開門式など国内外の有名観光地で行われている儀式を開催したり、ひこにゃんと触れ合う機会を設けたりという内容だ。
 そして、小出会頭は観光施策で手本になる長浜市に対し「競争相手ではなく、組むべき相手と捉えるべきだ」と指摘。その一例として、近江八幡を含めた県北部に残る城跡など戦国、安土桃山から江戸時代にかけての豊富な歴史遺産の活用をあげた。
 いずれも観光施策におけるリピーターと宿泊客を増加させるための手法であり、彦根市としても他市町と連携しながら進めていくべきだ。
 また対談では「あぐらをかいていてはいけない」「行政、団体、市民が一体となって、観光客をおもてなしする美しいまちにしなければ」という、極めてごもっともな意見も出ていたが、観光に携わる者はもちろん、市民や圏内住民は常に「おもてなしの精神」を頭に置いておくべきだ。
 小生がこれまでに何度も指摘してきたが、観光において「殿様文化」の精神は不要である。
 彦根城築城400年祭、井伊直弼と開国150年祭、そして「ゆるキャラまつり(昨年からご当地キャラ博に変更)により、少しずつであるが、良い方向に進んでいるが、一圓会長から「あぐらをかいている」との言葉が出るのだから、まだまだ根強く殿様文化が残っているのであろう。
 市民・町民一人ひとりが、おもてなしのできるまちを目指したい。【山田貴之】

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