江戸時代の参勤交代が確立した寛永年間(1624~44)に各地に宿駅が拡充され、旧鳥居本村にも百々、上矢倉、西法寺の各村が加わり宿場町を形成。そのうち南側の百々村には戦国時代から百々氏の一族が集落を設けていた。現存する百々家住宅は天保2年(1831)の鳥居本宿絵図にも記されている中二階の建物。
同店オーナーの小林満さん(44)は長野県飯田市出身。趣味でそば作りをしていたが、30代後半から愛知県名古屋市や愛西市のそば屋で修業。夢だった「田舎暮らし」を目指し、そば屋が経営できる古民家を探していたところ、彦根市内の不動産会社の紹介で百々家住宅を見つけ、約2年間の改築を経て今年5月31日に完成。6月27日から営業を始めた。
提供しているそばは、実を黒殻のままひいた玄そばと、黒殻をむいてひいた丸抜きそばの2種類。福井や多賀などのそばの実を使い、小林さんがその日の早朝から人数限定で手打ちした十割そばのメニューのほか、伊吹の米や原養鶏所(多賀町)の卵を使った卵かけご飯などを提供。収穫できれば、飯田市のマツタケを使った「松茸ごぜん」を今月末から予約制で販売する。
ランチの営業時間は午前11時~午後2時だが、今月12日以降の平日には午後2時~同5時に、そばクレープやそば茶アイス、そば茶プリンなどのカフェメニューも用意している。小林さんは「地域の人が集ってもらえる店にしていきたい」と話している。休店は火水曜。問い合わせは同店℡(20)2024。
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