夫から妻への暴力(DV)の被害者で、国からの子育て応援特別手当や定額給付金を受給できない事案が、彦根市内で7件あることが、市への取材でわかった。
DVは、配偶者から身体的、精神的、性的の暴力を受けることで、事実婚や元配偶者も含まれる。彦根市内では、平成19年度に20件、20年度に13件の報告があり、中には目を殴られて失明の寸前までに至ったケースや、DVと児童虐待の両方が報告された事案もあった。市家庭児童相談室によると、「DVはまだまだ社会的に関心が低く、表ざたになっていないのも多くあるはずだ」としている。
DVにより夫と別居している妻に子育て応援手当などを支給するため、市は開会中の5月議会に関連議案(50万円)を提案した。
なお、市内の子ども家庭相談センター(県立)には、婦人相談員が2人おり、相談を受け付けている。問い合わせは家庭児童相談室へ。
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