静岡県焼津市に彦根藩二代目藩主・井伊直孝の「産湯の井戸跡」があることがわかり、早速、現地に訪れた。
母親の印具(いんぐ)は、伝承では直政の正室の侍女で、身ごもったため屋敷を出て、中里で直孝を産んだとされる。
焼津に残る産湯の井戸は、直孝が産まれてすぐの産湯の水に使われたといわれており、井伊家ゆかりの若宮八幡宮近くに位置する。直孝は40歳の時に現地を訪れ、衰退していた若宮八幡宮を再興している。現在は民家の敷地の一画に、ひっそりとたたずんでおり、井戸のそばに「井伊掃部頭直孝朝臣産湯之井」と刻まれた石碑が建っている。地元の市民にもあまり知られていない。
ちなみに、「産湯の井戸跡」を後にした小生は、井伊家発祥の地・浜松市引佐町井伊谷を訪問。井伊家菩提寺・龍潭寺やその周辺に立ち寄り、名勝に指定されている庭園や井伊家墓所、井伊谷宮などを見学し、彦根の更なる繁栄をお願いした。(山田貴之)
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