太陽と地球の間を金星が通過するために起こる現象で、太陽の上を小さな丸い影が動いていく。金星の直径は月の約4倍だが、地球からの距離が月の約38万㌔㍍の100倍以上のため、通過の際は太陽の30分の1程度にしか見えない。
前回の金星の太陽面通過は、日本では1874年以来、130年ぶりの2004年6月8日だったが、全国的に悪天候だった。今回を見逃せば、次は105年後の2117年12月11日となる。
6月6日は午前7時半前に金星が太陽に入り始め、約6時間半かけて、ゆっくりと移動する。
なお6月4日夜には、太陽、地球、月(満月の日)が一直線に並び、月の4割弱が見えなくなる部分月食も起こる。
若葉小児童ら観測会
金環日食「見えた〜」
太陽が月に隠れ周囲をリング状に輝かせた21日朝の金環日食―。彦根・犬上をはじめ、日本のほとんどの地域で見られたのが932年ぶりということで、国内各所で多くの人が日食グラスを手に観測した。
彦根市内では若葉小の学区内公園と鳥居本小の運動場などで観測会があった。
そのうち若葉小の学区内にあるドリーム南公園には登校前の児童23人が午前7時過ぎに集合。日食グラスを手に交代しながら太陽を眺め、午前7時半に金環日食になると、「見えた~」「今なった」などの歓声が起こっていた。
6年生の奥田廣也君(11)=日夏町=は「きれいなリングを見ることができて良かった。もう見ることができないかもしれないので、いい経験になりました」と話した。
なお、次の金環日食は2030年6月1日に北海道の大部分で観測でき、皆既日食は2035年9月2日に中部地方の一部と関東地方の北部で。今回の規模が全国で見られるのは300年後の2312年4月7日になるという。
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