留岡幸助(1864~1934)は岡山県高梁(たかはし)市で商人の子として生まれるが、子どものころから武士が威張る士農工商制度に疑問を抱いていた。その後、牧師となり、北海道の監獄で囚人たちと付き合ううちに、幼少期の家庭教育の大切さに気づき、米国留学を経て巣鴨に「家庭学校」を設立。多くの子どもの指導にあたり、自然を求めて移住した北海道・遠軽(えんがる)の地でも教育に従事し、その手法は現在まで受け継がれているという。
監督は実写版「はだしのゲン」など17本の映画を手がけている山田火砂子さん(79)。幸助役を村上弘明さん、妻の夏子役を工藤夕貴さんが演じている。山田監督は「子殺し、親殺し、家庭崩壊などが日常茶飯事のためこの映画をつくろうと思った。留岡の『幼き日に慈母に育てられた子は不良にならない、夫婦仲良く子を愛せ、家庭が一番』という言葉をもう一度、かみしめる時代にあるのはないでしょうか」とコメントしている。
前売り1000円(当日1500円)。シニア、子ども、障害者は当日券のみで、シニア1000円、4歳~中学生・障害者500円。問い合わせは現代ぷろだくしょん☎03(5332)3991。
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