本田さんは保存活動に加わろうとした理由について、寺や神社を撮影する友人の写真家の写真を見た時に建物がもつ文化性や歴史にひかれたことなどをあげ「文化的、歴史的な施設が壊されることは許し難かった。参加にちゅうちょはなかった」と述べた。
保存活動の内容については映像や年表を使いながら、小学生も座り込んでいたことや、建設委員会の取材に来ていた新聞記者が脅されていたことなどを紹介。保存運動に加わった人たちの共通の思いとして▽歴史的建造物だった▽ヴォーリズ建築として文化・宗教的価値があった▽住民の精神的なシンボルだった―ことなどをあげた。
講演後には県大生から「今の旧豊郷小学校がアニメ『けいおん』の聖地になっていることに対しては」「今後のビジョンとしては」などの質問があり、本田さんは「(聖地化への)抗議の声はあるが、一つの文化として温かく見守ることが大事」「豊郷には町内全体に歴史的建造物が多くあり、それらをもっと生かしていかないと」と述べた。
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