笠井さんは昭和17年の16歳の時に飛行予科練習生として土浦海軍航空隊に入隊し、練習生を経て翌年、第263海軍航空隊に配属。以降、硫黄島やサイパン島、グアム島などに進出した。その時について笠井さんは「今の人は赤紙が届いても『断ったら良い』と思うかもしれないが、断れるはずがない。日本の勝利のために米国と戦う、米国に勝利するという思いだった」と解説した。
昭和19年10月には神風特攻隊を護衛する直掩(ちょくえん)任務に就き、レイテ沖の作戦に参加。笠井さんは「日本にはお袋や兄弟がいたが、当時は本当に命が惜しいという思いはなく、ただ『日本のためにやるんだ』という一心だった」と振り返った。
現代の日本については、祝祭日には必ず国旗を自宅に掲揚していることを紹介した上で「多くの政治家や学者は平和ボケしている。日本人として生まれてきたのだから、国旗と国歌は大切にしなければならない。学校教育でも子どもたちに国旗や国歌について教えてほしい」とアドバイスした。
戦争経験者で本紙の押谷盛利会長も彦根市倫理法人会のモーニングセミナーで「マスメディアの立つ位置と視聴者の見識」をテーマに講演。
安倍政権が進める安保法案について押谷会長は、東シナ海や南シナ海で中国の軍艦が公然と航行し、軍事拠点も整備していることにふれ「安保法案は守りの礎であり、日本は安倍首相を中心に脱皮しようとしている」と賛意を示した上で「安倍首相をたたくことは、中国や韓国、北朝鮮を喜ばせるだけだ」と指摘した。
また安保法案を「戦争法案」と論じて反安倍キャンペーンをしている一部マスコミをあげながら「紙面内の文芸欄まで安倍首相を批判する内容を載せるのは偏向報道甚だしい」と批判。「国家は運命共同体であり、反日を国是とするのが良いはずはない。歴史と伝統ある祖国を愛する国民が変な考え方に惑わされることはない」と述べた。
0 件のコメント:
コメントを投稿