長浜出身で道徳教育が専門の押谷由夫昭和女子大学教授の講演会が23日、ひこね市文化プラザで開かれ、学校現場での道徳教育の推進を求めた。
押谷教授は、旧湖東町出身で広島大学元学長の皇至道(すめらぎしどう)さん(故人)の著書・現代教育学に、「教育とは幸福への道しるべだ」と書かれていたことをあげ、「現代の学校や学級は、子どもたち1人1人にとって幸福への道しるべになっているだろうか」と問題を提起。
「学力向上に向けて色々な取り組みがされているが、子どもたちは幸せ感を味わっているでしょうか」「子どもたちがより良く生きられるように学習活動や日常生活を工夫していくためにも、道徳教育を基盤とした学校づくりが重要だ」と解説した。
改正教育基本法に基づき4月から始まる新学習指導要領で、人格形成の確立が示されていることにもふれ「道徳性を基盤とした知・徳・体の調和的教育が人格形成につながる」とし、「道徳教育は豊かな人間づくりの要であり、各教科の教育も創造的なものになる」とアドバイス。
学校現場においては、生徒指導部や学習指導部のように「道徳教育部」を置き、「道徳教育の推進教師を中心にした体制づくりを求めたい」と提案した。講演会は彦根市教育研究所が主催し、教職関係者ら273人が出席した。
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