横浜市はこのほど、同市内の掃部(かもん)山公園にある井伊直弼像の台座と水泉を、歴史的建造物に認定した。
明治17年(1884)、旧彦根藩の有志らが直弼の記念碑建立のために横浜市内の土地を購入し、同42年6月26日に衣冠束帯の正装姿の銅像(高さ3・6㍍)が竣工された。大正3年(1928)には当時の井伊家当主・直忠が横浜市に土地と銅像を寄付し、同年11月7日に掃部山公園として一般公開された。銅像は昭和18年(1943)に金属回収のため撤去されたが、同29年の開国100年祭の時に再建された。
台座は銅像が建てられた明治42年に竣工。明治時代の建築家で横浜市内の赤レンガ倉庫などを設計したことで知られる妻木頼黄(よりなか)が設計した。銅像と合わせると高さ10㍍以上で、開港以降の歴史を偲ばせる象徴的な建物になっている。
水泉は井伊直弼の子息・直安によって銅像建立と同時に寄贈された。
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