奥野家住宅は安政2年(1855)に314平方㍍の建築面積で建てられた木造2階建ての町家。江戸時代は遠方の彦根藩領に住む公用人が泊まる公事宿(くじやど)として使われ、明治時代から昭和30年ごろにかけてはしょう油屋を経営し、最近までは診療所だった。2階の虫籠(むしこ)窓や出格子は建築当時の形式で、城下町に残る大型商家として貴重だという。
上野家住宅は江戸末期に97平方㍍で建てられた木造2階建ての町家。防衛のため道を折り曲げて見通せなくする枡(ます)形の突き当たり部分に位置する。建物の2階は格子窓、漆喰塗り、虫籠窓を残し、箱階段や彦根城を望むことができる座敷も保存されている。
今回の13件が登録されると県内の登録有形文化財は315件になる。
0 件のコメント:
コメントを投稿