同法人は2008年4月に長浜市に「ほいくえんももの家」、13年4月に彦根市小泉町に「ほいくえんももの家だいち」を設置。子ども一人ひとりに合った個別支援教育を重点に置いて保育にあたってきた。
その中で発達障害のある子どもに対して、同法人は「発達促進のためにより深く入っていく施設が必要」と判断。八坂町の2階建て延べ約300平方㍍の民家を購入し、0歳から5歳までの乳幼児を対象にした発達支援施設として県の指定を受けた。
訓練室など整備
「保護者と共に」
施設内は、マットやトランポリンなどを使った運動ができる訓練室、米国のラリー・メストネック博士が発達障害のある子ども向けに開発したおもちゃで遊べる遊戯室、子ども一人ずつに対面しながら保育できるセラピー室、相談室などを備えている。
職員は保育士のほか、小児科医、看護師、心理士、特別支援学校教諭などの資格を持つ16人体制。子どもの皮膚の様子、歩き方、走り方、バランスのとり方、発声、平衡感覚など一人ずつの特徴を見ながら発達支援にあたる。子どもは午前9時半に登園し、給食を経て午後0時半に降園するか、午後1時半に登園して同4時半に降園する午前と午後の教育カリキュラムを用意。運動や粘土・絵遊び、木工、植栽、音楽などをする。1日に10~15人の子どもに対応する。
西村久容(ひさよ)統括園長(54)は「子どもの居場所と生活を確保する保育を基本に、心と脳と体の発育を促せる専門的な療育を保護者の皆さんを交えた二人三脚で行いたい」と語っている。地域の子育て支援の拠点として施設の開放や子育てに関する相談にも応じていく。問い合わせはもものお庭☎(47)6608か、ももの家だいち☎(47)5500へ。
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