財政難により県営施設の移管・売却が検討されている中、県は18日、荒神山少年自然の家(彦根市日夏町)を移管する方向で市と交渉に入っていると発表した。
自然の家は昭和51年4月1日に、約30㌶の敷地に鉄筋コンクリート2階建(一部3階)の宿泊研修施設として建設。ほかにも、ファイアー場、キャンプ場、ウォークラリーコースなどがある。昨年度の延べ利用者数は2万2234人。今年度は施設管理費や人件費などで約5500万円を見込んでいる。
県は、平成20年3月の「財政構造改革プログラム」で自然の家を平成21年度から休館する方針を示したが、市民有志団体や市議会などが県に存続を強く求めた。県は今年8月の行政経営改革委員会で「彦根市への移管を検討し、不調の場合は平成23年度までに廃止すべき」と提言していた。来年度は、小学4年生が森林保護を学ぶ「やまのこ」事業が予定されているため、県が運営を継続する。
末松史彦教育長は「市に移管できればと考えている」と話している。
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